来年創業110年を迎える帯広地方卸売市場株式会社。今年2月には代表取締役社長に専務取締役の髙嶋昌宏氏が就任するなど新体制が始動した。4年前に開設した東京事業所を核にした新規販路の開拓、プライベートブランド(PB)商品の拡充、直営総菜店の開設なども実施。市場流通の変化を踏まえ経営体質の革新・強化に臨んでいく。
東京都文京区の鮮魚店・すなお水産と北海道標津町の漁師団体・標津波心会が試行錯誤の末に送り出した神経じめのブリ「砲弾鰤(商標登録済み)」が、同店の顧客に衝撃を与えている。見ただけで身質の高さが分かるほどだ。これまでにも宣伝されてきた同会の商品だったために常連客らの期待は高く、注文が相次いでいる。
宮城県産生食用むき身カキの出荷が11日、始まった。県漁協石巻総合支所で開かれた初入札会には前年同期比22%減の10.49トンが上場。10キロ当たり平均単価は同28%高の2万8800円、最高値は3万6千円だった。全体的に小ぶりながら、懸念された卵持ちはほとんど見られなかった。
宮城県は、2026年度までに秋サケの稚魚放流を年間6千万尾などとする「さけます増殖振興プラン」を見直した。深刻な不振が続く来遊実績を受け、目標の達成は困難と判断。種卵確保や回帰率回復といった安定的なふ化放流事業の再構築に軸足をいったん移し、厳しい運営を強いられている放流団体の集約化なども進めていく。
利尻漁協は昨年、「ひらめ蓄用施設」の水槽全6基に冷却装置を完備、水槽内を適温に保って魚体の擦れや身痩せを防止、より品質の高い活魚を生産する体制に整備した。たもを使わず水揚げすることやゴム手袋を着用しない選別など魚体の擦れを徹底的に防ぐ従来の取り組みと併せて「利尻産ヒラメ」のブランド力に磨きをかけている。
オホーツク海の建マス(カラフトマス)は、特に主産地・オホーツク管内が壊滅的不漁だ。今年は隔年周期の豊漁年のはずが、不漁年の昨年を大幅に下回る状況。前回豊漁年の一昨年に比べて95%減と1割にも満たず、平成以降最低。また、根室管内が不振の前年を上回っているものの、宗谷も大幅減産。3管内合わせて9月20日現在で前年同期比6割減の311トンに低迷している。
東京都・豊洲市場で生鮮スルメイカの高騰が続いている。入荷量がまとまらず卸値が落ち着かない。仲卸業者は「1尾単価が高過ぎて客単価の安い店には売り込みにくい」とため息をつく。東京都の集計によると9月23~29日の平均値で1日当たりの入荷量は11.3トン。前週より19%伸びたものの、前年同期比では25%減と低調。大きさは1箱5キロ入れで20~25尾主体。価格は同27%高で、高値1620円、中値1269円、安値216円。
マルハニチロ株式会社は9月29日、海洋保護などに関する事業資金の調達を目的に、10月下旬に発行を予定している公募形式債券「ブルーボンド」(第1回無担保社債)の概要を関東財務局に提出した。発行年限5年、発行額50億円の予定。使途は環境持続型の漁業・養殖事業とし、日本では初めての発行となる。
農林水産省がこのほど公表した2021年水産加工統計調査結果によると、昨年の食用加工品の生産量(焼・味付のりを除く)は143万8686トン(前年143万6880トン)とほぼ前年並みとなった。主要種類別では、練り製品、煮干し品が増加、冷凍食品、塩蔵品、塩干品、節製品は減少した。
青森市奥内に本社を構える鮮魚卸の株式会社さ印さんりく(阿部久会長)は年内にも北海道岩内町に営業拠点を開設する。石狩から島牧までを仕入れエリアに想定、当面はヒラメやカレイ、ホッケなどの鮮魚を扱う考え。同社は白糠や浜中、森と道内にも拠点を構え、マイワシやサバなどを扱う。鮮度保持に定評があり、自社便を活用し出荷先を確保している。