三陸ワカメのシーズン入りとなる宮城県産初入札が1日、気仙沼市の県漁協わかめ流通センターで開催された。ボイル塩蔵は60.1トン上場、大谷本吉産芯抜き1等(抜⓵)1万1899円(10キロ値)など、昨シーズン初回を数パーセント上回る強含みの落札が多くなった。在庫不足が伝わる中、ハシリにしては品質的にも良いとの見方が上げ要因とみられ、生産者には良好なスタート。
宮城県漁協石巻地区支所(伏見眞司運営委員長・石巻市)は1月中旬、田代支部(田代島)に海水シャーベット製氷機を導入した。仁斗田漁港の大震災後使用していなかった倉庫に設置。刺網、定置などの漁獲魚に使用し鮮度と価格の向上を狙う。
北海道の食品メーカーが開発した商品の品評会「第25回北海道加工食品コンクール」(北海道食品産業協議会主催)で、函館市の有限会社ヤマチュウ食品(函館市、電話0138・83・6531)が商品化した奥尻島産ウニ使用の粒ウニ「うに丸」が最優秀賞の北海道知事賞に選ばれた。
フーディソン株式会社が運営する鮮魚小売店「サカナバッカ」とJR東日本が運営するショッピングサイト「ネットでエキナカ」が連携し、鮮魚のインターネットでの予約購入と駅構内の商業施設(通称エキナカ)受け取りサービスのテストマーケティングを実施した。東京・品川駅構内の「エキュート品川」で1月22日~2月1日に期間限定で売り場を展開、「通退勤途中の受け取り」といった利便性などを検証した。
根室海峡のけた引は、1月にシケが多く苦戦を強いられたが尾岱沼漁港水揚げ分の3海域で日産200~230トンの水揚げ。2月1日から2海域が加わり、計5海域で日産300~350トンを見込んでいる。浜値は活貝の仕向け次第で変動するが高値キロ300円台前半~200円台後半で推移している。
いぶり中央漁協(松田嘉邦組合長)が建設を進めていた登別製氷・貯氷工場と白老砕氷工場がこのほど竣工した。製氷・貯氷工場は自然環境に配慮した日本初の百パーセント脱フロン設備を備えた。
北海道産毛ガニは、全域で資源量が低下し、今季、各海域とも許容漁獲量が大幅に削減されている。実際の水揚げも振るわず、浜値はロシアとの密漁・密輸防止協定発効以降の上昇が続いている。ただ、減産幅が大きく漁獲金額は前年割れの状況。一方、消流をめぐっては品薄高騰が顕著だった小サイズが太平洋で漁獲割合が多くなり鈍化の兆しも見られ、3月解禁の主産地・オホーツクの組成、価格形成が焦点になる。
噴火湾で水揚げされる加工貝(2年貝)の今季出荷量は、渡島管内6単協といぶり噴火湾漁協を合わせた7単協合計で6万1550トンを計画している。大量へい死に悩まされた昨季と比べ4.5倍、約4万8000トンの大幅な増産。平年並みの水揚げに近づく見通しだ。
標津町の株式会社北海永徳(永田雄司社長、電話0153・82・3963)は、近年風蓮湖や尾岱沼前浜で好漁の別海産ニシンを使った酢漬け「しめにしん」=写真=を商品化した。ニシン本来のうま味を引き出す調味などを追求。道内大手量販店などで取り扱いが始まり、今後、展示商談会にも出展し、販路拡大へ売り込みをかける。
佐呂間町の株式会社森機械製作所(森光典社長)は、殺菌機能を搭載した新型カキクリーナーを開発した。泥汚れだけを洗浄する従来のタイプとは異なり、洗浄と同時に殺菌、消臭を施す優れもの。食の安全を徹底追求した全国初の新技術を取り入れている。