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新聞記事

東北北陸一覧

掲載日:2025.11.10

ニッスイ、 広田湾ギン養殖事業化


 株式会社ニッスイ(東京都、田中輝代表取締役社長執行役員)と陸前髙田市(佐々木拓市長)は10月31日、市役所で会見を開き、同社と広田湾漁協(砂田光保組合長)が2023年から試験的に取り組んでいたサーモン海面養殖の事業化移行を発表した。種苗生産も行い、段階的に直径50メートル円形いけす5基を設置、30年までに約2500トンの生産を目指す。先行する大槌町、今月から試験養殖に着手する大船渡市を合わせ、同社は5年後、岩手県内で約7千トンの生産を視野に入れる。


掲載日:2025.11.10

石巻魚市場、金華サバ認定開始


 宮城県の石巻魚市場がマサバの水揚げで活気づいている。10月24日、巻網船によるまとまった数量の水揚げを受け、組成や脂乗りから同市場は昨年に比べ6日、一昨年より約2カ月早く認定ブランド「金華サバ」のシーズン到来を宣言。6日には宣言以降で最多となる10隻が入港し計307トンを水揚げ、1キロ当たり470~350円で取引された。前年並みとの不漁予報もある中、関係者らは好漁に期待を寄せる。


掲載日:2025.11.10

活動活性化へ懇談、北海道・東北・茨城が交流-全国漁青年 ブロック会議-


 全国漁青連(阿部誠二会長)の「北海道・東北・茨城ブロック会議」が1日、札幌市の第2水産ビルで開かれた。全国を4つのブロックに分けて開催しており、今回で21回目。北海道での開催は2017年以来8年ぶり。道漁青連役員をはじめ青森・岩手・宮城・福島・茨城各県の会長・事務局、来賓など33人が出席。活動報告・全体懇談などを通し、青年部活動の活性化に向けた研さん、交流を深めた。


掲載日:2025.11.03

宮城産生生食用むき身カキ上場3割増 4万円超


 宮城県の生食用むき身カキの出荷が10月27日に始まった。今季初入札会には前年同期比29%増の6.6トンが上場。10キロ当たりの平均単価は昨年より1416円安い4万960円、最高値は同5600円高の5万2600円。高水温による成育の遅れを考慮し、県の指針(9月29日)より1カ月ほど遅い出荷解禁だが、生産者らは「自信を持って出せるカキになった」と安どする。県漁協は今季生産目標を前年比14%増の830トンと見込む。


掲載日:2025.11.03

数量19%減、6万円台-岩手アワビ今季第1期入札-


 岩手県漁連は10月28、29の両日、2025年度第1期(11月分)県産アワビの事前入札会を盛岡市内で開いた。水揚げ予定数量は95.5トン(前年同期比19%減)、10キロ当たりの平均落札価格は6万3279円(同5%安)。前年の3割安となった昨年同時期と、全体的に同水準の相場となった。同県産は主に干しアワビに加工されるが、大消費地である中国や香港への販売回復が進んでいない状況のため、相場にも反映していると見られる。


掲載日:2025.10.27

青森県、小型イカ釣船休漁


 小型イカ釣船による今漁期のスルメイカ漁が、水産庁が管理する漁獲可能量(TAC)を全国で超過している状況を受け、青森県小型いか釣漁業協議会は20日から当面の間、休漁とする自主的措置をとった。関係者によるとTAC超過を受け水産庁が10月末にも採捕禁止令を出す可能性があり、17日に緊急理事会を開き協議したという。来年度のTACへの影響など考慮したものと見られる。再開時期は未定(21日現在)で、水産庁の判断を待ち検討していくという。


掲載日:2025.10.27

地場産イセエビPR、仙台市場で試食提案会-仙都魚類-

味噌汁などイセエビ料理が並んだ


 仙台市中央卸売市場で17日、三陸や常磐のイセエビを提案する試食イベントが開かれた。荷受の仙都魚類株式会社(仙台市、大沼秀行社長)が主催。宮城県南三陸町では9月末時点で前年比10倍となる約2500キロが水揚げされるなど地場産の増加を受け、地産地消メニューとして買受人らに味噌汁やバターソース添えの蒸し焼きを振る舞い販促を呼びかけた。この日は宮城産を中心に約70キロが入札され、キロ1万1千~6千円で取引された。


掲載日:2025.10.20

ホヤで“脳ケア”サプリ

ホヤ由来のプラズマローゲンサプリ「ほやプラ」


 添加物など食品加工資材の販売・開発の青葉化成株式会社(仙台市、石田守社長)は、ホヤに豊富に含まれ脳の調子を支える存在として注目される脂質「プラズマローゲン」を手軽に摂取できるサプリメント「ほやプラ」を10月末から販売開始する。ホヤむき身を原料に、安定化が難しいとされる同成分を独自技術で高品質に製品化。同社はホヤの食用以外の活用を広げ、養殖業増進への貢献を開発目的のひとつに掲げている。プラズマローゲンは人間の脳や心臓などに多く含まれる脂質で、特に脳の働きに重要な関係を持つとされる。同社によると加齢や認知症により脳内の同成分が減少するなど研究が進んでおり、特にホヤには人間と同じ性質のプラズマローゲンが多く含まれることが知られているという。認知症予防や睡眠改善など利活用が期待される一方で、酸化しやすく成分の保持が難しい特性があった。同社はホヤ由来のプラズマローゲン研究を進めていた東北大学未来科学技術共同研究センター・宮澤陽夫教授と共同で、その安定化を模索。以前開発した魚油のDHAを粉末化する技術を応用し、3年の試行錯誤を経て多様な活用が見込める加工原料に仕上げた。


掲載日:2025.10.20

青森・大畑町漁協、ウニの陸上蓄養開始

大畑町魚市場構内でのウニ蓄養(10月15日)


 青森県むつ市の大畑町漁協(田髙利美組合長)が、今月からキタムラサキウニの陸上蓄養を開始した。冬季の身入り維持・促進を図り12月に出荷、年末年始の需要に応える。餌は町内の量販店で廃棄されるキャベツの外葉を有効活用、魚市場構内に設置した小型水槽で飼育する。水産庁の補助を受けた海業取組促進事業の一環として調査・研究を進め、将来的には殻むき体験など通年の観光誘致も構想、地域漁業の振興を図る。


掲載日:2025.10.13

玉冷輸出「高値疲れ」3S7000円の高騰相場に警鐘


 ホタテ玉冷の相場が過去にない超高値を形成している。産地蔵前の3Sはキロ7千円~6千円台後半、今年のオホーツク海の中心サイズとなる5Sでも6千円前後と、前例のない価格帯に高騰した。国内外の水揚量減少に伴う供給不足に加え、依然円安基調の為替相場を背景に、輸出主導型の高値相場が形成されている。しかし欧米では買い渋る兆候も見られ始めており、商社筋は「この辺で頭打ちにさせなければ大変なことになる」と警鐘を鳴らしている。


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