胆振管内の白老町(大塩英男町長)は1月28日、2024年度から3カ年計画でホッケを対象に進めている閉鎖循環式養殖(以下、RAS:Recirculating Aquaculture Systems)の試験事業の中間報告会を町内で開いた。町民や関係者58人にこれまでの実証結果と事業化に向けて核となるワーキングチームを立ち上げるなど今後の展望を示した。
美唄市の株式会社雪屋媚山商店(本間弘達社長)は、道内唯一となるニホンウナギの陸上養殖を手掛けている。水産庁の許認可を必須とする養鰻場は九州から関東までは点在しているが、22年に北海道では初の事業認可を受けた空知工業団地内の施設を運用し、飼育作業や販売を実施。現在増産に向け、隣接地に新たな施設の建設を進めており、年内に完成予定。
道漁連とJRタワーホテル日航札幌は1月31日、同ホテルで、小学生の親子向け食育イベント「親子で学ぼう 海のことVol.2~昆布~」を開催した。小学校での出前授業を毎年実施している道漁青連の協力を得て、コンブの生産や特徴について教えたほかロープワークなど漁業技術も披露。また、昆布だしの飲み比べでうま味を体感してもらうとともに、だしをとった後の昆布の活用法も提案。とろろや塩昆布などを使った特製ランチも提供し、見て触れて味わい楽しく学べる内容で昆布の魅力を伝えた。
野付漁協のホッキけた引漁は、漁獲サイズの減耗(げんもう)が響き日量3トン半とやや低調だ。反面シケが少なく操業日数は昨年より多いため、1月の累計水揚量は前年同月比2倍に伸長している。一方、軟調に推移した浜値は2月に入り特大ブランドの「野付龍神ジャンボホッキ」が強含みの傾向となり、キロ千円台後半まで持ち直した。
道漁青連(尾﨑勇太会長=紋別漁協)は1月31日、札幌市の第2水産ビルで「第63回全道漁協青年部大会」を開いた。全道から青年部員280人が参加。研究発表、講演、腕相撲大会などを通し、研さん・交流を深めるとともに、夢と希望の持てる漁業の構築に向け、青年部活動のさらなる活性化を図っていく意識を高め合った。道漁青連綱領を唱和し開会。尾﨑会長は「大きく変化する海洋環境や国内外の動向の中にあってわれわれ青年部は浜の未来を担うものとして仲間と力を合わせ将来に向かって力強く前進していかなければならない」とし「そのため、われわれ自身が行動に移すという意識を持っていくことが大事」と語った。
いぶり中央漁協のスケソ刺網漁は、1月下旬で登別・虎杖浜地区が全体で日量平均50トン、白老地区が70トン程度を水揚げ。例年に比べひと月程度遅い漁況に対し、同漁協の担当者は「昨年の1月29日は登別12隻と虎杖浜10隻で2.5トン、白老9隻で600キロくらいだった」と説明する。
白糠漁協のタコ空釣縄漁は、好漁だった前年を大きく下回る水揚げで推移している。例年に比べて主力のヤナギが少なく、大ダコを含めた1月末現在の同漁の累計数量は前年の4割。ただ漁が見えだしてきた漁場もあり、着業者は今後の本格化に期待している。
根室管内5単協(歯舞・根室・根室湾中部・別海・野付)の野付尾岱沼共同海区は、2月から全5海区がそろい、日産300~350トンの水揚げが始まった。アソートは巽沖中心にM主体となり、昨年と比べ2ランクのサイズダウン。一方で2月最初の浜値はキロ700円台。海外の引き合いは継続しており、前年同様に高値基調となっている。
オホーツク海南部の2026年ホタテ水揚げ計画は、8単協(雄武・沙留・紋別・湧別・佐呂間・常呂・網走・西網走)合わせ前年実績比7%減、1万トン余り少ない13万900トンとなった(1月19日付け一部既報)。湧別が増産を見込むが、ほか7単協は減産計画。前年計画との対比では2割減となる。漁場造成は3月から順次始まる。
道は1月20日、札幌市の「かでる2・7」で、「令和7年度第1回コンブ生産安定対策会議」を
開き、モニタリング手法の検証や新たな増殖手法の実証試験など本年度の新規事業について説明、意見交換した。道のほか道漁連や道総研中央水産試験場、北大で構成。山口知子道水産林務部成長産業担当局長が座長を務め、今回から新たに東北大の吾妻行雄名誉教授が構成員に加わった。昨年3月に策定した「コンブの生産安定対策」に基づく、天然コンブの維持・回復に向けた取り組みでは、モニタリング手法の検証を行うため、釧路や根室、渡島で資源量調査や漁場環境把握の状況について聞き取りを実施。分析・整理し、次年度以降にフィールド調査を行いマニュアルを作成する。