道東沖のマイワシ漁は7月末まで水揚げがない厳しい漁況で推移している。棒受網漁は6~7月の漁獲ゼロが6月に試験操業を開始した2015年以降初めて。花咲港を拠点とする中型船の漁労長は「どこを探索しても、マイワシがいない」と強調。根室の加工業者は「今年のマイワシは期待が薄い」と現況を示す。6月16日開始の道東の巻網漁も主要港の釧路港に巻網船が1隻もいない異例の事態が続いている。
ニチモウ株式会社は、ノルウェー産ニシンを使った「骨切り熟成塩にしん(にしん王子)」の販売を4月から始めた。ノルウェー産サバの2026年の大幅減枠に伴う価格高騰に対応する代替商材として展開、同社がノルウェー産ニシンを扱うのは初めて。栄養面に着目した良質な健康素材として提案する。
サロマ湖3漁協(湧別・佐呂間・常呂)で養殖3年貝の水揚げが7月上旬に始まった。今年は3漁協ともフジツボが大量に付着し、出荷時の除去作業に時間を要している。へい死や成長不良も見られ多少小ぶり。組成は2S、3S主体で昨年よりワンランク小さい。一方、浜値はキロ900円前後。昨年に続き堅調に推移している。湧別漁協の計画量は前年実績比1%減1300トンで昨年と同計画。7月1~27日の水揚量は前年同期比63%減258トン。同漁協市場では「稚貝の仮分散が昨年より早く始まったため成貝の出荷が少ない」と説明。アソートは2S-3S-S。昨年のS中心から下降。キロ平均単価は7%安の855円。
礼文島の天然コンブは島全体的に今年採取対象となる資源が乏しい状況。自身の生産について船泊漁協の着業者は「今年は1駄まとまるかどうか。大漁だった昨年に比べると大幅な減産になる」と見込む。自由操業で採取。7月中旬から島東側で操業する同漁協の着業者は「来年のコンブばかりで今年採れるコンブがない」と資源状況を話し「昨年は繁茂が良く、1日で船2、3ばい分採れたが今年は船いっぱいなんて採れない。船の3分の1程度」と違いを説明する。
近年不振を極めるマス小型定置の水揚げが始まった網走漁協では、7月30日にようやくカラフトマス1尾が姿を見せた。序盤はブリやフグ、マツカワガレイのみ。昨年は少量ながら日量300~400尾のカラフトマスが揚がっていただけに、着業者は「深刻な状況」と頭を抱えている。
礼文島のウニ(バフン)漁は最盛期を迎えているが、資源状況が芳しくないことに加え、今年はホソメなど海藻類の繁茂量が多く採捕に苦慮している。香深漁協の濱谷厚志さんは「高水温の影響でウニの資源量は以前に比べてかなり減った」とみており「ホソメをかき分けてもウニは1、2個しかいない。漁は昨年も悪かったが今年はその半分程度。値段は良いが出荷量はかなり少ない」と苦戦。一方で「ノナ(ムラサキウニ)の資源は多く、例年以上に採れている」と言う。
日高定置漁業者組合(佐藤勝組合長)は7月24日、新ひだか町の豊畑ふ化場で環境保全対策事業「『さけの里』森づくり」の記念植樹祭を開催した。佐藤組合長、清水勝事務局長ら組合役員をはじめ、川端克美町議会議長ら新ひだか町関係者、加納剛振興局長ら日高振興局職員、ひだか漁協や一般社団法人日高管内さけ・ます増殖事業協会、系統団体の役職員など約35人が参加。春蘂柳(はるしべやなぎ)20本を植樹した=写真。
斜里第一漁協所属・合同会社和田漁業部(八幡英樹代表)の新定置船「第三十八盛春丸」が竣工した。「漁船リース事業」を活用。先代船より船体の大型化や主機の馬力アップ、魚倉容量を25トンから30トンに増強するなど操業の効率化を追求。併せて全灯LED、船首部にサイドスラスター1基などを新規装備し、作業の安全面も考慮した。また、電解殺菌装置を搭載し、殺菌海水の使用で鮮度・衛生管理の強化を図っていく。
世界的に需要が伸びているホタテ。近年は主要産地・北海道が減産傾向となる中、輸出主導の玉冷は、製品高に伴い荷動きの停滞感が一層強まっている。昨年に続き5S中心の小型主体から抜け切れず、新物相場は固まっていない状況。昨季から続くキロ5千円台の価格に反応するユーザーは皆無で、下方修正に期待する荷受関係者が大半を占めている。
道総研工業試験場は、オホーツク海の地まきホタテ操業で毎年実施している資源量調査の省力化、効率化に向け、撮影した海底画像からホタテを自動計測する技術で海洋環境のさまざまな変化に対応するAI(人工知能)を開発した。画像処理技術を作成し、学習時に追加。検証では現在行っている熟練者による目視計数との一致率が70%以上と従来に比べ検出性能が約15%向上する結果が得られた。