オホーツク海南部の2026年ホタテ水揚げ計画は、8単協(雄武・沙留・紋別・湧別・佐呂間・常呂・網走・西網走)合わせ前年実績比7%減、1万トン余り少ない13万900トンとなった(1月19日付け一部既報)。湧別が増産を見込むが、ほか7単協は減産計画。前年計画との対比では2割減となる。漁場造成は3月から順次始まる。
道は1月20日、札幌市の「かでる2・7」で、「令和7年度第1回コンブ生産安定対策会議」を
開き、モニタリング手法の検証や新たな増殖手法の実証試験など本年度の新規事業について説明、意見交換した。道のほか道漁連や道総研中央水産試験場、北大で構成。山口知子道水産林務部成長産業担当局長が座長を務め、今回から新たに東北大の吾妻行雄名誉教授が構成員に加わった。昨年3月に策定した「コンブの生産安定対策」に基づく、天然コンブの維持・回復に向けた取り組みでは、モニタリング手法の検証を行うため、釧路や根室、渡島で資源量調査や漁場環境把握の状況について聞き取りを実施。分析・整理し、次年度以降にフィールド調査を行いマニュアルを作成する。
トーサムポロ沼で行う歯舞漁協のアサリ手掘漁が1月24日に始まった。出足3日間は小や中サイズ主体の水揚げで、浜値は上々の滑り出し。長山吉博あさり部会長は「アサリの成長は良く、小さいながらも出荷サイズまで育っていた」と序盤の操業を振り返る。
いぶり噴火湾漁協の採介藻は、ワカメなどの海藻類が近年、減少傾向にあり、今季の水揚げも期待薄の状況だ。「磯焼けが進み海藻が生えていない」と残念がる有珠支所の中野龍一さんは「(昨年に)少しだけ採れたワカメが今年も採れるかどうか」と、わずかな希望を抱いている。
苫小牧漁協のスケソ刺網漁が好調だ。1月6日が7隻で8.4トン、19日が9隻で41.3トン、26日が11隻で88.7トンを水揚げするなど、1月以降に増産推移している
いぶり噴火湾漁協の底建網で、スケソが数年ぶりの好漁となった。虻田地区では1月上旬から1軒で日量平均十数トン、最高は27トンの水揚げ。中旬からは他地区でも揚がりだしている。一方、浜値は序盤にキロ100円台を付けたが、数量が増えてからは80~70円台に下げている。
豊頃町大津地区の食品加工販売・北海山(ほっかいざん)を営む本間廣子代表は夫の孝明さん(大津漁協所属)が漁船漁業(第六豊漁丸)で漁獲したエゾバイツブ、マダラなどの加工品を製造販売。自らが採った山菜の加工品と合わせて豊頃町の海と山の味覚を発信している。マダラは釣りの船上活じめを使って1、2月に天日と寒風で干し上げるとばを製造。「大津沖で獲れるマダラは身の締まりが良く、一枚一枚ほぐれてプリプリ」と強調し「そのとばはかめばかむほど味が出てくる」と続ける。また、エゾバイツブは「本来の味を損ねないように」と、独自の加熱調理方法で軟らかく、あっさりした味の煮ツブに仕立てている。このほか、海鮮丼、冷凍シジミ、大津産秋サケの甘塩・粕漬け切り身、焼漬、しょうゆいくら、めふん三升漬けなどを手掛けている。
常呂漁協が建造を進めていた常呂漁港の新上下架施設が完成、昨年末の上架作業から本格的に供用を開始した。クレーン式で漁船をつり上げてそのまま移動し、保管場所や港内に降ろすことができる自走式。旧施設より動作速度や操作性などを改良し、省人で安全、効率的に作業を行うことができる体制を整備した。
落石漁協のタコ空釣縄は漁期後半の操業に入っている。山形恭將たこ部会長は「前年ほどの漁ではないが順調に揚がっている」と笑顔。ただシケが多く出漁日数は伸び悩んでいる。
噴火湾加工貝の2025年度(10~5月)水揚げ計画は、7単協(いぶり噴火湾・長万部・八雲町・落部・森・砂原・鹿部)合計で前年度実績比6割減2万3040~2万3540トンとなった。一昨年の採苗不振が大きく影響。3万トン割れは大量死した18年度の1万9千トン以来7年ぶり。
漁協別では、いぶり噴火湾23%減6540トン、長万部54%減5千トン、八雲町75%減1500トン、落部67%減4500トン、森68~73%減2500~3千トン、砂原78%減1500トン、鹿部73%減1500トン。特に渡島側が大きな落ち込み。