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新聞記事

北海道一覧

掲載日:2025.10.13

鵡川ししゃも未来へ


 胆振管内のむかわ町は「未来につなぐ鵡川ししゃもプロジェクト」を始動し、町魚・シシャモの資源保全と地域の魅力発信に力を入れている。地域団体商標に認定されるなど地域産業を支える主要魚種の一つ「鵡川ししゃも」。近年は資源の減少により、漁獲量は20年が3トン、21年が1.4トンと減産し、休漁前の22年は64.6キロと過去最低を記録。鵡川漁協のシシャモこぎ網漁は、23年から3年連続で今季の出漁を見合わせた。同プロジェクト(PJT)を推進する町農業水産グループの担当者は「むかわ町のシシャモを幻の魚にしないために、まずは町民の意識醸成と再認識を図り、町の事業者や関係団体と連携して地域経済の活性化につなげていきたい」と話す。


掲載日:2025.10.13

落部漁協タコツブ高騰2000円台

高騰しているタコツブ(9月29日、落部漁港)


 落部漁協のツブかご漁は、マツブの代替として需要の高いエゾボラモドキ(タコツブ)などの浜値が堅調だ。他産地の減産で引き合いが強まっており、タコツブはキロ2千円台中盤まで高騰。アオツブも500円台と好値を付けている。


掲載日:2025.10.13

函館市場スルメイカ、陸送増え取扱伸長

函館市水産物地方卸売市場に並んだスルメイカ(7月)


 函館市水産物地方卸売市場の9月のスルメイカ取扱量(生鮮)が230トン(昨年同月比11倍)に上り、単月としては7年ぶりに200トンを超えた。椴法華沖の釣りや南かやべの定置などが好漁に恵まれたことで陸送が増え、取扱量を押し上げた。一方、前浜(津軽海峡)の釣りは船間差のある漁模様で、着業者は「マグロの影響も大きい」と指摘する。6月の取扱量はわずか10トンと過去最低の出足となったが、7月133トン、8月80トンと低水準ながら昨年同月を上回り9月はさらに増産。6~9月の累計は454トンに達し、2005年以降で2番目に少なかった昨年度実績(6~1月、400トン)を上回った。


掲載日:2025.10.13

福島吉岡促成昆布水揚げ順調に終了

夏場で収穫が終わり製品作りが進む促成(10月2日、福島地区)


 福島吉岡漁協の促成は8月で収穫作業が終了。各部会長は「シケによる脱落もなく、おおむね順調に揚がった」と振り返る。現在は製品作りが進行、のし昆布などに仕立てて出荷している。


掲載日:2025.10.13

北海道秋サケ空前の不漁ペース

盛漁期もペースが上がらない秋サケの荷揚げ(10月8日、石狩湾新港東ふ頭)


 北海道の秋サケ定置網漁は極度に低水準の水揚げで推移している。善戦地区もなく、全道的に不振の展開。前年比35%減の漁期前予測を下回る記録的凶漁の様相を呈し、浜値は高騰。卵需要のBメスが空前のキロ3千円台、オスの銀が千円台半ばを形成する浜も出てきている。昨年は全道の盛漁水準を支えたオホーツクの斜網地区や根室海峡の羅臼などが振るわず、日本海や大平洋も盛り上がりに欠け、10月に入って9日まで全道の日量千トン以上が皆無。道漁連の集計(速報値)によると、9日現在で前年同期比61%減の9673トンと10月上旬で1万トン割れの近年にない不振に見舞われている。


掲載日:2025.10.06

防災情報把握 迅速に、スマホ経由でサイレン鳴動

スマホなど情報端末と接続し防災情報配信時に鳴動する電子サイレン


 歯舞漁協(小倉啓一組合長)は防災情報伝達システムを導入し、コンブなど沿岸で操業する漁業者の安全安心を確保している。緊急地震速報や大津波警報といった全国瞬時警報システム(Jアラート)発報時に、漁業者が所持する情報端末(スマートフォンなど)とブルートゥース(近距離無線通信)で接続した船上の電子サイレンが吹鳴する仕組み。漁業者が波や風、エンジンなどの音に遮られず防災情報配信に素早く気づき、直ちに帰港・避難できる態勢を構築。防災・減災機能を有する組合施設と併せて、大規模災害に備えた対策を推進している。


掲載日:2025.10.06

大翔丸が竣工

大漁旗をなびかせ乙忠部漁港に向かう大翔丸


 枝幸漁協所属のカニかご船「大翔丸」(新井田雄大共同代表)がこのほど竣工した。船体の大型化に伴う安全性の向上はもとより、バルバス・バウ構造の安定感や前後2カ所のサイドスラスター搭載による操作性も格段にアップした。漁船リース事業を活用。敷島機器株式会社が受注。お披露目した乙忠部漁港には同漁協組合員はじめ大勢の関係者が集まり新造船を祝福。餅まき、祝賀会を行い来季の本格操業に向け安全操業を祈願した。


掲載日:2025.10.06

ニシンに新価値生む 地域特性生かしたラーメン

しょうゆ味「鰊 醤油らぁ麺」


 後志管内の余市町で宿泊施設やワイナリーなどを運営する株式会社余市ドリームス(井内由佳代表)は8月11日、ニシンをコンセプトにしたラーメン店「余市らぁ麺 雪洞(ぼんぼり)」(余市町)をグランドオープンした。新たな切り口で日本海沿岸ニシン主産地の一つ、余市町に新たな価値を生み出している。提供するラーメンはしょうゆ味「鰊 醤油らぁ麺」と塩味「鰊 塩らぁ麺」、油そばの3メニュー。
 洋食の技法を生かした革新的なラーメンが特徴の札幌場外市場にあるラーメン店「とくいち」のオーナーシェフでイタリアンのシェフ経験を持つ磯部拓也さんと、ミシュラン一つ星のフレンチレストラン「ル・ミュゼ」の石井誠シェフが率いる「チームとくいち」が監修した。


掲載日:2025.10.06

渡島噴火湾エビかご秋漁、ボタン良型で回復基調

徐々に増えてきたボタンエビのメス(9月29日、落部漁協市場)


 渡島噴火湾3単協(落部・森・砂原)のエビかご秋漁は、多い船で日量100キロ以上のボタンエビを水揚げし、ここ数年続いた薄漁から回復の兆しを見せている。最近は漁期後半から増加する小型サイズも見えており、来春のさらなる増産に期待を寄せる着業者も少なくない。一方、序盤にキロ5千円台を付けたメスの浜値は、9月末時点で4千円台と堅調に推移している。


掲載日:2025.10.06

ひやま漁協江差支所スルメイカ低調


 ひやま漁協江差支所のスルメイカ漁は昨年より長く操業しているものの、水揚げは7月から盛り上がりがなく停滞した状況が続いた。10月に入り、漁況は上向き傾向。地元船が5隻から8隻まで増加し、外来船3隻が集結するなど、着業者は今後に望みをつなぐ。


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