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新聞記事

北海道一覧

掲載日:2025.11.03

羅臼潜水ホタテ引き合い強く、高値形成


 羅臼漁協の潜水漁業部会が着業する秋のホタテ漁は1人当たり日量400キロ前後を水揚げしている。浜値は今年の最高値でキロ1330円を付けるなど高値を形成。漁協市場担当者は「大体1000~900円で推移している。今は他浜で出荷が少ないことに加え、2年前くらいから韓国向けを含め引き合いが強まっている」と説明する。


掲載日:2025.11.03

白糠漁協シシャモ昨年上回る滑り出し

シケ後に水揚げが落ちたシシャモ(10月30日、白糠漁港)


 白糠漁協のシシャモ漁が10月21日に始まり、昨年を上回る出足となった。ただ、シケ後の操業となった30日は漁が落ち、着業者は「この後また獲れてくれれば」と海況安定を願う。浜値はキロ千円台に下げた日もあり、昨年を大幅に下回っている。


掲載日:2025.11.03

道南・本場折浜マコンブ主体に水揚げ

天日乾燥のため干場に並べられた天然コンブ(8月、銭亀地区)


 道南本場折浜の天然は今年もマコンブ主体の水揚げとなった。資源量は依然として低水準だが、近年若干好転した地区もある。一方、ガゴメは資源低迷が続いており、着業者は「回復の兆しが見えない」と吐露する。函館市漁協は「今年は不漁」と示す。マコンブ主体の生産で、ガゴメは「ほぼ皆無」と言う。同漁協根崎地区では沖側でのカギ引きが主体。着業者は「沖側になんぼかあった。ただ、日数的に昨年より少なく、15キロこん包で昨年の60個に対し今年は27個の生産。一昨年は100個だった」と説明。「陸側にも若干あったようで2、3隻が中間系のコンブを採取していた」と振り返る。
 ガゴメは「数枚掛かった程度。近年は全く採れない」と吐露。マコンブに関しても「水コンブが全く掛からなかった」と心配する。


掲載日:2025.11.03

「塩昆布飴」脚光

好評の「塩昆布飴」


 沙留漁協所属・竹内漁業部の竹内清代表は、前浜で採取するリシリコンブの6次化展開で、今秋に新商品「塩昆布飴(あめ)」を打ち出した。「手軽に食べられる」で昆布に親しんでもらうことをコンセプトに考案。釜で流動状になるまでじっくり煮込んだコンブに水あめなどを加えて軟らか仕上げ。漁協直売所や地元道の駅「おこっぺ」などで販売。風味や食感など老若男女に好評で、竹内代表は「試食するとほとんどの人が買ってくれる」と手応えを話す。


掲載日:2025.11.03

コンブでビール醸造-魚料理向け、養殖活動に還元-

みかんの華やかな香りとコンブのうま味が特長のTHE FISH。缶のデザインは学生主導で考案した


 横浜市立大学吉永ゼミの学生と神奈川県内7社が連携し、海と陸の環境保全をテーマにしたクラフトビール「THE FISH」が誕生した。解凍した同県産のコンブを原料に使用。口の中で昆布のグルタミン酸と魚のイノシン酸を組み合わせることで魚料理との高い親和性を実現した。連携企業のコンビニや飲食店で販売され、売り上げの一部は海洋保全活動に充てられる。


掲載日:2025.10.27

鮮魚コーナー刷新計画、「見せる」演出で販売拡大-帯広地方卸売市場-


 帯広地方卸売市場株式会社(髙嶋昌宏社長)は来年以降、とかち帯広場外市場 一鱗(いちりん)内に構える直営の鮮魚販売コーナーのリニューアルを計画している。一昨年から手掛ける水産加工事業の業務と併せて生魚の3枚おろしなど裁割処理を一般消費者に見せる市場ならではの販売展開を検討。ガラス張りなどを視野に入れている。


掲載日:2025.10.27

根室・花咲港サンマ、組成120~130グラム中心に

サンマの荷揚げ作業(10月21日)


 サンマ棒受網漁は主漁場が日本水域と公海、ロシア水域に形成され、根室市・花咲港の水揚げは9月末までの累計が前年比99%増1万7180トンと昨年を大きく上回る増産ペース。一方、組成は小型化が進んで1尾120~130グラム中心となっている。関係者は魚体の小型化を示し、今後は暖水塊でガードされている状況の主漁場が日本の南側に下りて来るのかを注視している。


掲載日:2025.10.27

北海道秋サケ、ヤマ場なく終盤へ

低水準のまま終盤を迎える秋サケの荷揚げ(10月22日、雄武漁港)


 北海道の秋サケ定置網漁は10月下旬に入ってさらに日量が落ちて2万トン割れの様相を深めている。道漁連の集計によると、23日現在で前年同期比67%減の1万2144トン。昨年急落の最低水準だったオホーツク・西部の枝幸、猿払村、中部の雄武、沙留なども休漁を挟んだ操業で盛り上がりがなく推移し、加えて追い込み時期にクラゲが多くなり、サケの寄りに影響や大量入網で網起こし、選別に労力を要する事態も発生。3年連続の減産模様で終盤に向かっている。


掲載日:2025.10.27

いぶり噴火湾漁協加工貝、来季3割減6000トン計画


 いぶり噴火湾漁協の2025年度加工貝(2年貝)水揚げ計画は、前年度実績の3割減となる6千トンを試算している。減産は昨年の採苗不振を受け、今春に垂下した耳づりが減少したため。伊達地区では沖洗いを進めていることもあり、「早出し」の開始時期は昨年より半月ほど遅い11月中旬ごろを見込んでいる。同漁協によると「今年の耳づりにはイガイなどの付着物が多く、各地で沖洗いに専念している」状況。伊達支所でも「作業工程上、早出しは例年より遅れる」と話す。


掲載日:2025.10.27

羽幌でアン肝高値に

羽幌市場に上場されたカスベ(10月15日)


 北るもい漁協の羽幌地区で、今年から札幌中央卸売市場への直送を開始したことからアンコウが昨年より好値を付けている。肝は一時、キロ3万円近く上昇した。出荷量の増減や札幌市場の相場次第では通常の上場と変わらない場合もあるが、出荷先を選択できる生産者の収益アップにつながっている。同漁協では天塩地区が数年前から札幌市場への直送を実施しており、同様に羽幌地区と苫前地区の一着業者も今年から開始した。「地元運送業者の要望を受け、札幌直送は発泡表面に魚種、キロ数を漁業者に明記してもらっている。荷造りの仕方はこれまでと変わらない」と羽幌市場。アンコウのむき身はキロ800~700円、カスベは1200~800円で、通常の上場と大差はないが「高級品の肝は高値が付くため、むき身や他魚種も一緒に送っている。出荷先は生産者の判断に任せている」と話す。


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