えりも漁協の採りコンブは9月15日現在で4地区が切り上げ、全地区延べ出漁日数は136日(525時間)と昨年を下回るペースで推移している。天候不順などにより8月の採取が36日と伸び悩んだ。地区別では資源状況含め下側が振るわない。また全般的に水コンブが繁茂しており「その影響で成コンブの実入りが悪い」と指摘する声もある。
苫小牧港のスルメイカ釣漁は9月上旬から外来船が集結し、14日は合計21隻が荷揚げした。数量に安定性を欠く漁模様を強いられており、着業者は今後の増産に望みを託す。組成はバラも見られるなど小ぶり。14日の出荷数量は発泡485箱。大半が前日の昼操業。30尾入れが主体で255箱と全体の約5割を占めた。えさん漁協所属・白龍丸の泉義峰さんは「もう切れた感じ」と強調する。苫小牧沖や登別沖などで操業したが「14日の出荷は10箱とわずか」と話す。泉さんは「9月上旬に苫小牧に来たが、最初のうちは多い日に120箱獲れた」と説明。ただ「多い日は3日間くらいしか続かない。今年はどこの漁場もそんな感じの水揚げ」と特徴を示す。
留萌管内の韓国向け活貝輸出が堅調だ。4~8月の出荷量は4単協(遠別・北るもい・新星マリン・増毛漁協)合わせ前年同期比4割増の約4千トン。浜値はキロ300円台前半だった昨年の2倍に高騰した。生存率が良く輸出業者の引き合いが強まり、序盤から高値のまま終盤を迎えている。
「東北復興水産加工品展示商談会2022」が13、14の両日、仙台市青葉区の仙台国際センター展示棟で開かれた。出展者は生鮮・冷凍や高次加工といった多彩な自社商品の魅力をバイヤーにアピール。セミナーや出展商品を使った料理実演なども繰り広げながら、東日本大震災で被災した三陸・常磐地域の水産加工業の販路拡大を図った。今年の展示商談会は対面とオンライン(ウェブ)のハイブリッド型でオンライン商談会は10月25日まで続く。参加バイヤーを追加募集中で、詳細は専用ホームページ(https://www.tohokusuisan.jp/)へ。
ベンチャー企業や大手企業の経営幹部が集うカンファレンス「ICC(インダストリー・コ・クリエーション)サミット KYOTO 2022」のコンテスト2部門で、株式会社北三陸ファクトリー(岩手県洋野町、下苧坪之典社長)が最高賞を獲得した。磯焼けの一因とされる痩せウニの身入り改善と藻場再生を目指す事業が高く評価された。ICCサミットは5~8日、「ともに学び、ともに産業を創る。」をコンセプトに京都市で開催。参加企業がプレゼン方式でビジネスモデルなどを競い、同社は「クラフテッド・カタパルト~豊かなライフスタイルの実現に向けて」と「フード&ドリンクアワード」の2つの賞を受賞した。同社は2018年創業。本州一のウニ水揚量を誇る洋野町にFSSC22000認証取得の工場を構え、海岸線に続く遠浅の平らな岩盤に掘られた溝で育つ4年物を「洋野うに牧場の四年うに」のブランドで販売している。つぼ抜きや殻付き、塩水漬けといった生うに、今回の受賞対象となった通年販売の加工品「UNI&岩手産バタースプレッド」を主力とする。
北斗市で水産資源の増殖や藻場造成のコンサルティング業務などを実施している株式会社銀世は自治体や漁協に対し、沿岸生態系保全事業を導入する際の橋渡し役として情報周知に力を入れている。
ナマコ増殖や藻場造成に取り組む矢口港湾建設ヤグチダイバー株式会社のグループ会社。銀世の對馬大勢ゼネラルマネジャー(GM)は、「矢口港湾建設ヤグチダイバーが磯焼け対策に携わる木古内町の釜谷漁港の事例などを映像に収めたPR用のDVDを製作している」と活動の一端を紹介する。
北海道の秋サケ定置はオス、メスとも全面高でスタートした。特に卵需要のメスは出足から昨年比3~4割高に上昇。サンマが不調下、旬の生鮮需要も絡んでおり、通年商材の価格設定は今後の漁況次第だが、在庫薄、海外産の高騰、低来遊予測など上振れ要素をはらんだ生産環境。売り場堅持、消流安定への適正価格の形成が焦点になる。
岩内郡漁協の太田誠組合長ら有志が取り組むカキ養殖試験の初年度出荷が8月上旬に終え、2年貝2万個を加熱用で同漁協市場に上場した。太田組合長は「数量はまずまず。小ぶりだったカキは3年貝として来年に出荷する」と話す。
サンマ棒受網漁は、本来の漁場から東側にずれた公海で大型船主体の水揚げ。各船1週間から10日に1回の帰港で、100グラム以下の痩せた小型サイズが大半を占める厳しい漁模様。大型船船頭は「群れが薄くあまりにも小さい上に、水温が高いため漁にならない」と頭を抱える。薄漁を映し浜値は高値に振れている。
日高中央漁協のスルメイカ釣り漁は、台風明けの8日、浦河・様似両港に他地区から移動してきた外来船が集まり、浜は荷揚げ作業などで活気に包まれた。同日は発泡200箱以上の好漁に恵まれた船もあった。青森県の着業者は「ある程度の水揚げが続けば1カ月半はここで商売したい」と漁持続を願う。