サロマ湖内の養殖カキは、湧別漁協の水揚げが終盤戦に入った。2月は結氷遅れで出漁できない着業者が増えたものの、氷の厚みが増した3月頭からスノーモービルを稼働させ1年カキの水揚げを再開。2年カキの付着物除去に手間取り1年カキの水揚げがずれ込んだ漁家もあり、最後の追い込みをかけている。一方一時的な出荷減でキロ3千円の高値を付けた浜値は、出荷量が日量1トン前後に戻り1300円と安値に振れている。
道南白口浜では1、2月と立て続けに発生した大シケにより養殖施設が被害を受けた。主産地の南かやべ漁協は着業軒数の多い尾札部など各浜で根尾綱や土俵といった施設損壊に加えコンブの絡まりや脱落も発生。「団子状態の施設もあった」(着業者)。浜では土俵の投入など施設復旧を優先的に進めたほかコンブの移植にも取りかかり回復を図る。
最盛期に入った噴火湾の加工貝は、3月上旬に7単協(いぶり噴火湾・長万部・八雲町・落部・森・砂原・鹿部漁協)合わせ日産約千トンと増産した。いぶり噴火湾、長万部、落部が200トン台、森、砂原、鹿部が100トン前後の水揚げ。貝毒規制中(自粛)で条件付き処理加工のためボイル中心の仕向けとなる中、A貝はキロ100円前後と弱含みに展開している。
松前さくら漁協のヤリイカ電光敷網漁が好漁に恵まれている。型も大きいため箱数(1箱3キロ)が伸び、一晩で千箱以上水揚げする船もある。漁模様について着業者は「過去最高」「大量のイカで網が起こせないほど」と話している。
1月下旬に始まった北海道日本海沿岸のニシン刺網漁は増産ペースで3月に入った。主産地の石狩湾漁協では特に石狩地区がハシリから好漁で、既に昨年の最終漁獲量を超え、千トン超えも視野に入る。一方、数の子の原卵需要のメスは海外産が円安傾向と現地の生産コスト上昇などで日本のマーケットに照らして価格面が厳しく、搬入・調達に懸念を抱える加工筋の道産手当てが進んで堅調な価格形成を見せている。
総務省の2023年家計調査によると、全国1世帯(2人以上)当たりのワカメの年間購入量は713グラムで、過去最低だった前年比で3%増にとどまった。支出額は6%増の1509円。100グラム当たりの平均購入価格は3%高の212円と、5年連続で過去最高を更新した。三陸の減産傾向を受けた高値などを背景に、国内消費は依然として低迷したままだ。
「回転寿司根室花まる」などを運営する株式会社はなまる(本部・札幌市)が1月31日に札幌市・すすきのの新複合商業施設「COCONO SUSUKINO(ココノススキノ)」地下1階にオープンした「魚のネムロふくはらココノススキノ店」。根室を中心に仕入れた鮮魚や自社製の総菜、干物、すしなどのテイクアウト品を提供。隣接の「回転寿司根室花まるココノススキノ店」と相乗効果を創出し、連日多くの来店客でにぎわいを見せている。
高品質海産物製造・販売の佐藤水産株式会社(札幌市、谷脇哲哉社長)が1月25日に札幌市中心部に構えた新直営店「大通公園店」(中央区大通西3丁目、北洋ビル1階)=写真。平面では同社最大の売り場面積で千種類近くを品ぞろえ。パフェ型の海鮮丼など自社商品を使ったテイクアウト商品、量り売りなどの新展開を打ち出し、観光客、地元客の海産需要にアプローチしている。
東京都・豊洲市場の北海道産ニシン消流は例年通り販売に苦戦している。骨の多さから消費が伸びず、大口の量販店がアジやサバなど青魚の代替品で仕入れる程度で荷動きが鈍い。2月下旬の相場は入荷が不安定で堅調だが、産地ごとに身質や卵の状態が異なり、差が出ている。