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新聞記事

東北北陸一覧

掲載日:2022.05.30

青森産技の3代目試験船「なつどまり」竣工

完成した3代目試験船「なつどまり」


 陸奥湾でホタテの成育状況などを調べる青森産技の新たな試験船、3代目「なつどまり」(19トン)が竣工した。小型・軽量化により運用経費の削減と、速力や機動性の向上を実現。マルチビームソナーや水中ドローンなど、養殖施設や自動観測ブイを適切に管理するための最新機器も備える。海洋環境の変化に対応した調査・研究を重ね、ホタテ養殖の発展と効率化につなげていく。


掲載日:2022.05.23

岩手大槌サーモン初出荷

初水揚げされる養殖ギンザケ(大槌町・吉里吉里漁港)


 日本水産グループの弓ヶ浜水産株式会社(鳥取県境港市、竹下朗社長)は18日、岩手県大槌町で海面養殖したギンザケ「岩手大槌サーモン」を今季初水揚げした。並行して養殖中のトラウトサーモン(ニジマス)は7月初旬に水揚げ開始予定。全量活じめが大槌産の特長で、今季は2魚種で計300トン強の出荷を見込む。東北や北海道でテレビCMを放映するなどPRも強化。町内では一貫生産体制の構築や、淡水ギンザケのブランド化に向けた取り組みが活発化している。


掲載日:2022.05.23

岩手すきコンブ出荷取りやめ大減産に


 今季の岩手県産すきコンブは大減産の見通しとなった。消費低迷に伴う近年の価格安を受け、共販に出荷しない浜が出たためだ。原油価格高騰など外部要因も背景にあるが、最大産地の予期せぬ「出荷ゼロ」に買受人たちは困惑の色を隠せない。突発的な品不足感から、直近の入札会で価格は高騰した。


掲載日:2022.05.23

青森県漁協活じめ・活出荷、販路拡大に一定の成果


 青森市漁協が取り組んだ東京・豊洲市場への神経じめ、活出荷は、魚種や時期によって需要が異なるものの、コロナ禍の魚価安打開を目指す販路拡大としての成果は一定程度得られた。担当職員は「採算性を見極めながら知名度の定着に向け今後も継続したい」と話している。


掲載日:2022.05.16

野辺地町トゲクリガニ前年比半減も良型に

例年並みの水揚げに戻ったトゲクリガニ(5月10日、野辺地町漁協)


 終盤を迎えている野辺地町漁協のトゲクリガニ漁は、4月~5月上旬の盛漁期に日量400~500キロの水揚げ。好漁した昨年の半減となってはいるものの、浜値は序盤からキロ千円台と好値を維持している。サイズは良型が多く、同漁協によると「オスは1尾500~600グラムの大型も多かった」と説明。数量は「例年並みに戻った」と話す。


掲載日:2022.05.16

石巻市の盛信冷凍庫、オンライン料理教室でのレシピ伝授で魚食普及へ


 食生活の変化やコロナ禍で需要が落ち込む水産物の消費拡大を図ろうと、冷凍加工の盛信冷凍庫株式会社(宮城県石巻市、臼井泰文社長、電話0225・95・7615)は魚食普及活動に乗り出した。料理教室講師2人と連携し、金華さば(マサバ)などを使ったオンライン料理教室を1月にスタート。石巻の魚と全国の食卓をつなぐ場を目指し、さばき方やおいしく食べるレシピなどを伝授している。


掲載日:2022.05.02

期待高まる増養殖


 海水温の上昇をはじめ海洋環境の変化などで回遊型魚類の水揚げが減少する中、漁業資源の安定・増大に貢献する増養殖への期待が大きくなっている。国は輸出拡大と併せて養殖業の振興に向けた総合戦略を推進。後進地の北海道でも今年度から5カ年の「第8次栽培漁業基本計画」に従来の種苗生産・放流に藻類を含めた養殖業を包括・一体化。「養殖推進種」を新設し、サケマス・イワガキ・ナマコなどを位置付けた。技術・資材の開発動向などの一端を紹介する。


掲載日:2022.05.02

「宮古トラウトサーモン」出荷スタート

高値で競り落とされた宮古トラウトサーモン


 岩手県宮古市の宮古漁協(組合長・大井誠治県漁連会長)は4月28日、宮古湾で養殖した「宮古トラウトサーモン」約3.5トンを市魚市場に今季初出荷した。2019年度から2カ年の養殖試験を終え、昨年秋に区画漁業権の免許を取得。キロ2千円の最高値を付け、海面養殖事業の持続的発展に向け幸先の良いスタートを切った。今季は湾内のいけすを2基から3基に増設。7月中旬までに昨季より30トンほど多い120トン強の出荷を目指す。


掲載日:2022.05.02

あおさ塩ラーメン発売

3食セット。芳醇な磯の香りを楽しめる


 喜多方ラーメン製造・販売の株式会社河京(福島県喜多方市、佐藤富次郎社長、電話0241・22・0875)は、相馬市の松川浦産あおさのり(ヒトエグサ)を使った「あおさ塩ラーメン」を発売した。松川浦は東日本で最大規模の青のりの産地。東日本大震災前は全国2位の生産量を誇った。葉が薄く軟らかいのが特長で、丁寧な洗浄と異物除去により「本来の風味と色合いを楽しめる一杯」とPRする。


掲載日:2022.04.25

コンブ 伝統産業を次世代へ


 日本の伝統的な食文化を支えてきた昆布。つくだ煮やとろろなど多様な形に加工され食卓に並ぶほか、だしのうま味は料理の下支えとなり、郷土の味覚も形成してきた。ただ国内生産の95%を占める北海道では減産傾向が続き、生産量を示す格付実績は3年連続で過去最低を更新。消費もコロナ禍における飲食店需要の減退を受け業務筋中心に低迷している。昆布産業を取り巻く環境が一層厳しさを増す中、漁業者らは増産対策に注力。消費地業者も販売を工夫して魅力発信・需要喚起に努めるなど難局打開に向け奔走している。


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