厚岸湖で行う厚岸漁協のカキ養殖は「のれん式」が主流だが、「横張り」という手法を用いる着業者もいる。幹縄2本を並列にし、ホタテ原盤(カキが付着する)を付けた縄の両端を幹縄に結ぶ仕組み。水面が下がる干潮時でも原盤は湖底に付かず、三角ツブの食害を最小限に食い止められるのが利点。約10年前から取り組む上野清司さんは「貝の成長も良い」と自信を持つ。
小樽市漁協のホタテ養殖漁家は17日から採苗器の投入を始めた。平年は5月の連休明けで20日ほど早い状況。年明け以降水温が高めに推移したことなどが要因とみられ、今季は産卵が平年より2週間以上早く開始。後志地区水産技術普及指導所によると、4月中旬の採苗器投入は「統計史上最も早い」という。
農漁業機械を手掛けるシロイシコーキ株式会社(南幌町、白石弘一社長)は、40年余り前から昆布こん包圧縮機を製造する。コンブを出し入れしやすいよう前枠が開閉。加えて機械上部のスパン(圧縮装置)がスライドするなど利便性を高めたつくり。中でも、スイッチ一つで圧縮プレートの上下動が可能な全自動タイプ「GU―921型」が主力だ。
札幌本社の水産物卸・エムエストレーディング株式会社(新保雅啓社長)は、海外産貿易事業で魚食需要が伸長傾向の海外市場への販売ウエートを高めている。特に韓国、タイ、インドネシアなど東アジア・東南アジア圏で拡大。併せて、ロシアの資源管理強化などで主力商材・カニの供給減を見据え、マグロ、タコなど新たな柱の確立を進め、業容安定に挑んでいる。
【中国・大連、乳山=松本名司】中国のナマコ需要は緩やかに減少しているが、依然、北海道産の人気は高い。半面、中国産の消費は鈍く、養殖事業を休止する企業も現れている。
【中国・大連、乳山=松本名司】中国のホタテ需要に陰りが見えてきた。主流を占めていた片貝製品の原料である北海道噴火湾産の両貝冷凍が高騰しているため。中国の製品加工大手は付加価値を上げて販促に努めているが、原価の安い国内産イタヤガイをホタテ貝殻に乗せた商品が人気を集め、現地加工筋が軸足をシフトするなど、ホタテ消費の失速感は否めない。今季は過去最高の4万トンに達するともいわれる両貝冷凍の消費見通しなどを、加工最盛期の中国乳山市と大連市で取材した。
新星マリン漁協(山田徹組合長)のニシン刺網が今季、久しぶりの高水準だ。臼谷地区で3月中旬に4トン台の近年にない日産を記録。鬼鹿地区でも3月下旬からまとまった水揚げが続き、4月13日現在の水揚げは前年実績比5倍の16.2トン。道水産林務部の集計によると、平成21年(最終実績19トン)以来6年ぶりに15トンを超え、浜は好漁に活気付いた。
松前さくら漁協白神地区で、3月からアワビ挟み採り漁が行われている。今季は漁場の海藻繁茂が少ないことで採取条件が良く、着業する鳴海政樹さんは「上々の水揚げ、サイズも良型」と喜ぶ。
第51高砂丸でエビ漁を営む羽幌町の有限会社蝦名漁業部(蝦名弥社長、電話0164・68・7777)は昨年6月、水産加工・販売部門「海の人」を立ち上げ、水揚げ日本一を誇るナンバンエビ(甘エビ)の全国発信に乗り出している。漁家伝承の味「酒蒸し」を商品化。道産食品のトップブランド「北のハイグレード食品+(プラス)」の選定も弾みに、各方面に売り込んでいる。