オホーツク海沿岸のけた引は、9月末で27万532トンの水揚げ。計画達成率は92%となった。猿払村が唯一4万トン台、宗谷、紋別、常呂が3万トン台。8単協が前年同期を上回った。歩留まりは12~13%台で、9月としては比較的高い水準。大半が3S中心の組成。浜値はキロ200円台中盤~100円台中盤と高値基調を維持している。
岩手県釜石市の濱幸水産株式会社(濱川幸三社長、電話0193・22・4171)の新社屋が、同市新浜町地内に完成した。ウイルス対策を講じた事務所などに加え、大型の超低温冷凍庫を完備。国内一の漁獲量を誇るマグロの通販事業を拡大する。消費者に直接品質をアピールし、きめ細やかな対応も整えることで需要を取り込み、漁船漁業を核とした「総合的な水産会社」づくりを加速させる。
釧路市の株式会社近海食品(三浦篤社長、電話0154・91・7676)は、北海道産の魚介・昆布加工品で、消費者ニーズをとらえた簡単・便利な商品づくりを追求している。併せて、バリア性の高い包装資材を採用し、従来常温120日の賞味期限を、6カ月~1年に延長、常備食などの需要拡大に臨んでいる。
留萌管内(増毛・新星マリン・北るもい・遠別漁協)の秋サケ定置は、地区間の差が大きく開いた。北部2単協は好漁となった昨年を上回る水揚げだが、南部2単協は半減以下と苦戦。9月29日現在の管内水揚量は累計790トン、前年同期比15%減と昨年を下回っている。一方浜値は卵需要の高まりを受けメスがキロ千円台前半と堅調に推移している。
道東巻網のマイワシは、9月末までにTAC(25万608トン)の56%となる13万9655トンを漁獲した。ただ、50グラム台中心の小型組成に加え、大きな群れもなく、昨年同期と比べると9%下回っている。
サンマ棒受網漁は9月下旬、公海を漁場に大型船主体の操業で根室・花咲港の荷揚げは週1回の頻度と厳しい漁模様を余儀なくされている。群れが小さく、痩せ細った魚体が主体で、根室漁協所属の大型船船主は「漁場にいる50トン程度のサンマを30隻で分け合っている」と苦境を話す。市況は高値で推移し、水産加工業者は生鮮送りや加工用の原料確保に苦慮。漁業者、加工業者とも道東沖での漁場形成による今後の増産に望みを託している。(7面に関連記事)
北海道の水産資源に定着してきたブリ。各地で船上活じめによる鮮度・品質管理、商品開発などの取り組みも進んで、生産・加工流通の各分野で存在感が高まっている。昨年は過去最高の1万5000トン台を記録。農水省の集計によると、養殖業を除く海面漁業生産では初の全国トップとなった。今年も秋サケ定置の解禁で水揚げ・流通量が増えだし、商戦が本格化している。
日高中央漁協のコンブ採りが全地区で終漁した。総体的に昨年に比べて繁茂状況が悪く、早期に切り上げた浜もあり、全地区延べ採取日数は昨年(161日)を大幅に下回る56日。井寒台地区はわずか2日間の操業で終漁した。
網走漁協のタコ箱は、減産した昨年をさらに下回り、8月末で3割減と低調な水揚げ。夏場は沖側中心に1隻1トン以上と上々の漁模様も「最近は1トンに満たない日が増えてきた」と着業者。陸側に箱を移し始めている。一方浜値は春先から堅調で、キロ800~750円と強含み。同漁協市場では「昨年と比べ200円近く高い」と話す。
留萌管内の韓国向け活貝は、各漁協とも稚貝の仮分散を終えた9月上旬から出荷を再開している。夏場の高水温で心配されたへい死は発生せず、歩留まりが上昇し重量も増加傾向。水揚げは終盤に入っており、三陸向け半成貝出荷を控えているため、10月でめどを付ける見通しだ。