浜中漁協の養殖ウニの出荷が15日に再開した。同日は数量315キロで、キロ5500円の好値を付けた。今後は週2回のペースで、4月上旬ごろまで出荷していく。
豊洲市場の仲卸・(有)倉田商店(倉田俊之社長)は加工機能を生かして地域連携や魚食普及といった活動に力を入れている。築地市場に比べて格段に衛生度を高めた加工場を強みに新たな提携先を獲得、ケータリングサービスなど新事業にも着手し始めた。500近くある豊洲の水産仲卸業者にあって独自の路線を歩み、先陣を切った活躍ぶりを見せている。
稚内漁協のナマコけた引が15日に始まった。初日、2日目はいずれも日産4トン程度。18日以降はシケ休みが続いたが、1隻100キロ程度と前年同期並みのスタートを切った。浜値はキロ平均4千円と好値を付けている。
北見市常呂の(株)しんや(新谷有規社長、電話0152・54・2181)は、北海道産食材に特化した「北海道プレミアム」シリーズで、生食用中心に「素材」のカテゴリーを新たに打ち出した。特に本州市場をターゲットに即食、個食などの需要に対応。消費者の食嗜好を幅広くとらえ、販売拡大に臨んでいく。
NPO法人霧多布湿原ナショナルトラストは、浜中町散布産の養殖バフンウニを味わえる「冬のウニツアー」を開始した。ウニの殻むき、ネコアシコンブを使ったおぼろ削りも体験できる。トラストの田村正雄さんは「ぜひ多くの人に浜中に足を運んでもらい、おいしいウニを食べてもらいたい」とPRする。
東京都中央卸売市場の一つ、大田市場は機能やブランドの周知、情報発信に力を入れている。ここ数年は大きな展示商談会に連続出展。都など施設運営者だけでなく、仲卸らも積極参加して市場の存在をアピールしている。“豊洲だけでない、東京には大田あり”と言わんばかりに、その集荷と供給の力を利用者に向けて呼び掛けている。
浜中漁協では約10軒がアツバ養殖に取り組んでいる。毎年秋に沈めたロープに天然胞子が付着、約2年後の水揚げ時期まで間引きはせずに成長させる。着業者は「あくまでも天然採取がメインで、その合間を見て水揚げする」と話す。同漁協によると、1972年から取り組む。
昨年から好調だったいぶり噴火湾漁協のミズダコは、年明けも順調な水揚げ。例年同様に2月後半から減速したものの水揚量は前年同期の3倍強に伸びた。着業者は毎年上向く5月以降の水揚げに期待を寄せている。
有珠地区のタコ箱は約10軒が着業。昨年4月~今年3月4日の水揚量は前年同期比4.2倍4.1トン。専業の鳴海元了さん(恵洋丸)は「全般に好漁と言ってよかった」と振り返る。
ひやま漁協のスケソ延縄は2月26日に終漁、水揚げが約340トンと昨季を89%上回るなど好調だった。金額も43%増の8千万円に伸長した。同漁協副組合長の松崎敏文乙部船団船団長は「今季は順調だった。来季は水揚げ金額1憶円を目指す」と意気込む。
岩手県宮古市の南部鮭加工研究会(佐々木信男会長)はサケの薫製を軸にアイテムの拡充を進めている。機能性を高め、それを前面に押し出した商品をこのほどラインアップ。これまでなじみのなかった人にも手に取ってもらうきっかけを創出する。地元産サケの周知を図るとともに、消費の拡大を図っている。