北海道の秋サケは、水産研究・教育機構北水研が10月末時点で推定した年齢別来遊数によると、2013年級の5年魚が1994年以降で一番少なく、2014年級の4年魚が全体に占める割合は最高。一方、2015年級の3年魚はほぼ94年以降の平均並みで推移している。
標津漁協の秋サケ定置は、過去最低だった前年を77%上回る3432トンで終漁した。金額も前年比17%増の23億1017万円と上向いたが、依然として低水準。苦戦続きを受け、今後の定置事業の再編を模索している。
6万トン弱の水揚げで終漁に向かっている北海道の秋サケ。末端量販店の生鮮商戦は今期、想定より相場は高く、昨年に続き価格訴求の販促に苦戦。ただ、昨年は急落した10月後半以降も水揚げが持続し、長期にわたって売り場を構成、売り上げは伸長している。生活協同組合コープさっぽろ生鮮本部水産部の松本邦晃バイヤーに販売・消費動向を聞いた。
南かやべ漁協の大定置は、秋サケの水揚げが昨年の3割減と苦戦する一方、ブリ類は2割強の増産で健闘した。小型魚が多く金額は前年割れしているが定置漁業の下支えとなり、同漁協は「水揚げの柱となる魚種」と位置づける。
小樽市の(株)小樽海洋水産(松田亙社長、電話0134・33・6323)が昨夏に販売した「小樽の小鍋」が好評だ。電子レンジ加熱で手軽につくれる一人用の本格海鮮鍋。ライフスタイルの多様化がもたらす簡便調理や個食などのニーズに対応、末端の支持を集めている。
秋サケとトラウトサーモンを使った塩味仕立ての「鮭うしお汁」と「つみれ鍋」がそれぞれ2個入った「4個セット」、道産ベニズワイガニの「かに鍋」、「石狩鍋」と「鮭うしお汁」が各3個の「6個セット」の2セットをそろえた。1個280グラム。食材にもこだわり、秋サケは羅臼産、ベニズワイガニは小樽産が6~7割を占める。
北海道の秋サケは日本海、道東などで終漁する漁場も出て日量が落ちてきている。今季実績は6万トン程度と昨年に続く不漁に変化はないが、渡島噴火湾ではピークを迎える11月中旬にまとまった水揚げを見せた。来遊資源が極端に4年魚に傾斜した中、終漁時期まで後期群の厚い噴火湾や道南で例年以上に伸びるのかが注目される。
北海道の秋サケは、中期までの来遊数が2000万尾に達し、昨年の最終実績(1734万尾)を超えた。ただ、道総研さけます・内水面水産試験場によると、4年魚、5年魚とも漁期前予測を下回る状況。後期の来遊傾向から今シーズンの最終来遊数は前年比3割増の2300万~2400万尾、漁期前予測3137万尾の7割強にとどまる見通しで、3年連続の3000万尾割れとなる。
北海道の秋サケは、水産研究・教育機構北水研が9月末時点で推定した年齢別来遊数によると、2013年級の5年魚が1994年以降で一番少なく、2014年級の4年魚が全体に占める割合は最高となった。また、平均目廻りは1989年以降で最小に低下している。
北海道の秋サケ定置は、10月後半に入って根室海峡、斜網地区を中心に昨年より水揚げが伸びて昨年実績の5万768トンを超え、10月末で5万4500トン。11月漁次第で6万トンも見えてきたが、低水準は変わらず、浜間格差も存在している。
大手食品卸・国分グループの国分北海道株式会社(札幌市)は、オホーツク雄武近海の秋サケを使用した「北海道雄武産鮭缶詰」3種を19日発売する。「北海道」命名150年記念商品として展開。各7200缶の数量限定で道内のみで販売。今年秋限定生産のプレミアム感も演出する。