岩手県の広田湾漁協で養殖エゾイシカゲガイの出荷が順調だ。昨シーズンの2倍強となる67トンを計画する。今季も成育と価格は安定し、2年でマーケットサイズの殼長55ミリ以上に成長、キロ2000円を大きく上回る。魅力は大きく、砂田光保組合長は「100トンの生産を目指す」と話し、第4の養殖種にと期待する。採苗の安定が唯一で最大の課題だ。
岩手県南部、吉浜漁協のウニ出荷が好調だ。15日までにむき身3305キロとなり、前年同期比151%。餌となる海藻が少ない割に身入りが良い上、開口回数も10回と順調で、海水透明度も比較的良い状態が例年より遅くまで続いている。採取条件が良ければ1開口10キロに上る組合員も。価格は選別の効果か、7月はシロ6万円と堅調だ。
青森県はこのほど、平成27年産の養殖ホタテ春季実態調査結果を公表した。成長・生残率はともに良好で殻長、全重量、軟体部重量・指数は調査開始以降2番目に高い数値となった。一方で4割の地区が過密状態にあることを指摘。高水温などの環境悪化によるへい死が強く懸念されるため、収容枚数の早急な適正化を促している。
ホヤで有名な宮城県鮫浦の寄磯浜で、ホヤやホタテの養殖を営みながら加工・卸を行うマルキ遠藤商店(電話0225・48・2333)は創業90年。美大に通う娘と仲間の若い感性を取り入れながら、時代に合う商品の開発に余念がない。
盛漁期を迎えた宮城県のホヤが1日100トン前後ずつ凍結、保管されている。今季生産見込み1万8000~2万トンのうち、韓国の輸入禁止などで1万4000トンが消費できないとみられ、再利用や処分が決まるまでの一時保管だ。県漁協が東京電力との補償交渉と同時並行で進めている。生産者には苦渋の水揚げ、「捨てる物を作っているわけではない。食品として加工を」と願う。
宮城県漁協は本年度、ワカメ茎などの加工残さの処理について、来年度からの事業化に向け検討する。昨年度まで2カ年、ブタの餌にする実証実験を進め好感触を得た。ホヤ殻も対応できる。
宮城県漁協は6月30日、本年度通常総代会を石巻市で開催した。昨年度事業報告、本年度事業計画などの議案をいずれも原案通り決定。昨年度は養殖ホタテ、ワカメの高値などで事業利益が膨らみ、8億円超の剰余金を計上した。これを受け、本年度から5カ年の経営改善計画期間の「早期に震災特例優先出資の返済も視野に入ってきた」とした。
岩手県の養殖干しコンブは減産必至だ。6月20日ごろから収穫が活発化したが、1月のシケ被害とその後の水温上昇によるすそ枯れの進行で、終漁が早まりそうだ。昨季に比べ、生産量の多い重茂漁協は素干しが半減、本干し(干し)が77%と予想。県漁連でも「素干し、本干し合わせ3~4割減」(北部支所)とみている。素干しの初入札は15日。
龍飛岬の先端に近い外ケ浜町の陸上水槽で、日本初となるウスメバルの養殖が成功、試験出荷が始まっている。主に天然種苗を使い、180グラムのマーケットサイズに育成。マツカワの養殖も進展、10月には試験販売できる見通しだ。養殖の新顔2魚種は生残歩留まりも高く、価格低下で魅力の薄らいだヒラメに代わる養殖種として期待が高まっている。
一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン(宮城県石巻市)は株式会社フィッシャーマン・ジャパン・マーケティングをことし3月設立、「飲食」「海外」「B to B」を3本柱として水産事業を拡大している。その飲食事業の1店舗目として「宮城漁師酒場 魚谷屋」を東京・JR中野駅近くに24日オープンした。