釧路管内の成コンブ採取が終漁した。管内5単協の累計操業日数は、資源状況が悪かった昨年に比べ20日多い112日(35.5時間増の332.5時間)に伸ばした。月別で7月が42日(昨年同月33日)採取したものの、8月は天候や海況に恵まれず27日(同10日)に鈍化。9月は39日(同42日)操業し、同月で釧路市東部、昆布森、厚岸の3漁協が切り上げ。10月は散布、浜中両漁協が操業し計4日採取し漁を終えた。
古宇郡漁協の定置網漁は、神恵内地区で9月以降の水揚げ数量が全体で昨年の2~3割に留まるなど低調に推移。一方、今年はバショウカジキが増加傾向にある。神恵内地区の漁協担当者は「サケの出荷量は前年比25%程度。サケが入ると他の魚が入らなくなるといわれるが、今はサケも他の魚も入らない」と説明。加えて「今年は例年になくバショウカジキが多い。9月末あたりから増えているが値段が付かない」と続ける。
留萌管内の秋サケ定置は、序盤から低調なまま終盤を迎えている。絶不調だった昨年を上回る地区もあるが、本来の水揚げ水準にはほど遠く、15日現在で前年同期比21%減の474トンと苦戦。本来の水揚げに近い一昨年比では6割も減少した。全道的な薄漁も影響し浜値は高騰、メスはキロ3千円台中盤を付けている。
福島町の有限会社ヤマキュウ西川水産(湯浅哲社長、電話0139・47・2139)は、イカのとんび(口ばし)を有効活用した商品などの展開で、新ブランド「ウエマチストア」を立ち上げた。商品形態、パッケージなどターゲットに応じて新機軸を創出。訴求力を高めて販売拡大に取り組んでいる。本体のヤマキュウ西川水産はスルメなど乾物卸に特化。「ウエマチストア」は冷凍食品・加工品などを展開していく。「上町」は地元で昔から呼ばれている会社所在地の集落名で「小さい町の小さい集落から新しいものを発信していくという意味を込めた」と湯浅社長。また、今後、水産以外の素材を使った商品開発も計画しており「ストア」と名付けた。
散布漁協のマダラ刺網は好調な滑り出し。10月1日に始まり、多い船で日量200箱以上を水揚げ。10日までの全体数量は前年同期比55%増に伸ばしている。1箱4尾入れが主体。浜値は強含み。
ホタテ玉冷の相場が過去にない超高値を形成している。産地蔵前の3Sはキロ7千円~6千円台後半、今年のオホーツク海の中心サイズとなる5Sでも6千円前後と、前例のない価格帯に高騰した。国内外の水揚量減少に伴う供給不足に加え、依然円安基調の為替相場を背景に、輸出主導型の高値相場が形成されている。しかし欧米では買い渋る兆候も見られ始めており、商社筋は「この辺で頭打ちにさせなければ大変なことになる」と警鐘を鳴らしている。
函館市水産物地方卸売市場の9月のスルメイカ取扱量(生鮮)が230トン(昨年同月比11倍)に上り、単月としては7年ぶりに200トンを超えた。椴法華沖の釣りや南かやべの定置などが好漁に恵まれたことで陸送が増え、取扱量を押し上げた。一方、前浜(津軽海峡)の釣りは船間差のある漁模様で、着業者は「マグロの影響も大きい」と指摘する。6月の取扱量はわずか10トンと過去最低の出足となったが、7月133トン、8月80トンと低水準ながら昨年同月を上回り9月はさらに増産。6~9月の累計は454トンに達し、2005年以降で2番目に少なかった昨年度実績(6~1月、400トン)を上回った。
福島吉岡漁協の促成は8月で収穫作業が終了。各部会長は「シケによる脱落もなく、おおむね順調に揚がった」と振り返る。現在は製品作りが進行、のし昆布などに仕立てて出荷している。
北海道の秋サケ定置網漁は極度に低水準の水揚げで推移している。善戦地区もなく、全道的に不振の展開。前年比35%減の漁期前予測を下回る記録的凶漁の様相を呈し、浜値は高騰。卵需要のBメスが空前のキロ3千円台、オスの銀が千円台半ばを形成する浜も出てきている。昨年は全道の盛漁水準を支えたオホーツクの斜網地区や根室海峡の羅臼などが振るわず、日本海や大平洋も盛り上がりに欠け、10月に入って9日まで全道の日量千トン以上が皆無。道漁連の集計(速報値)によると、9日現在で前年同期比61%減の9673トンと10月上旬で1万トン割れの近年にない不振に見舞われている。
余市郡漁協のエビかご漁は9月から主漁場を水深600メートルから300メートルの浅海に移し、ボタンエビを1隻当たり日量50~60と混獲のヤナギダコを水揚げ。依然として餌を食い尽くすシオムシの漁業被害により厳しい漁況が続いている。