釧路海域のシシャモ漁は昨年より好ペースで滑りだしている。魚体サイズは出足としては久々の大型。浜値は胆振方面などが不振で全体量が低水準のため、昨年より若干高と堅調だ。
オホーツク海沿岸のホタテ水揚量は、下方修正した20万8400トンの計画達成が微妙な情勢となってきた。10月末で3単協が修正計画にとどかず終漁。湧別、佐呂間・常呂を除く5単協は11月末までに終漁予定で、ずれも厳しい操業を強いられている。
えりも以東海域は今季も平成22年来の不振が続いた。台風・低気圧による網被害も受け、昨年まで回復基調だった西部の十勝管内が3単協とも前年割れ。釧路管内も白糠、釧路市の2漁協を除き前年を下回り、5年連続の低水準となった。
森町砂原の株式会社カネキチ澤田水産(澤田光社長、電話01374・8・2162)は庫腹1400トンの冷蔵庫を増設した。スケソ、ホタテなどの需要増に対応し、既存の施設と合わせて2000トンに保管能力を整備。昨年増設した凍結庫と、新設の脱パンラインと併せて製品の安定供給と省力化で取引先のニーズに応えていく。
宮城県北部の秋サケが不漁だ。南三陸町市場の水揚げは10月末まで、刺網が前年同期の半分、定置は7割弱。刺網業者は「サケがいない」と口をそろえ、これから盛漁期を迎える定置業者は手応えをつかみかねている。買受人は集荷に頭を痛め、思うように在庫できない。大震災後の稚魚放流が要因との見方がある。
宗谷漁協のホタテ加工場はことし株式会社ニッコー(釧路市)の連続式シルクアイスシステム「海氷」を導入した。日産2トンのシャーベット状のシルクアイスを製造。ボイルしたホタテの冷却に使用し、品質向上効果を発揮している。
岩手県南部の綾里~新おおつちの7漁協で5日、アワビが初開口(出漁)となった。出荷は合わせて20.121トン(1号品)、昨年の7漁協初回合計を65%上回った。だが、これは昨年初回の採取条件がよくなかった吉浜~新おおつちの5漁協で大きく増えたためで、資源減少が心配された。水温低下による好転も期待された。
官民一体でブランド化に取り組む「釧路ししゃも」。近年水揚げは不安定だが、資源管理・増大対策を徹底しながら、地域団体商標の活用、商品開発など消費拡大へ着実に歩みを進めている。今季のこぎ網漁が解禁となり、「ししゃもの日」の7日から釧路市内の飲食店でシシャモ料理が楽しめる恒例の「釧路ししゃもフェア」も繰り広げられている。
食品、衣料、生活用品などを販売する総合スーパーの不振が続く中、全国一律から地域密着の品ぞろえへ転換を進めている株式会社イトーヨーカ堂(東京都)。札幌市をはじめ北海道の店舗もことしに入って食品売り場を中心に改装などを実施し活性化。生魚の対面販売、地域ブランドの取り扱い、かまぼこ店誘致など水産分野も強化し、実績が出始めている。ヨーカ堂の水産品販売戦略にスポットを当てた。

凍結から2カ月保管、解凍して作ったサバの刺身。左はブライン凍結で、上がマイナス20度保管、下が同60度保管。右は気流凍結で、上が同20度保管、下が同60度保管。同60度保管は血合い肉が赤く、透明感がある(青森県産業技術センター食品総合研究所提供)
脂乗りのいい青森県八戸方面のサバが周年、刺身で食べられそうだ。寄生虫アニサキスを死滅させるとともに高鮮度で凍結、保存する技術が開発され、この秋にも商品化、試験販売される見通しだ。尾を切って脱血、活じめすることで、いっそうの品質アップも期待される。