三陸のホタテ養殖で、北海道産半成貝(昨夏採苗)と当年貝(今夏採苗)の移入が始まった。岩手県の越喜来湾(大船渡市)に入った半成貝は殼長のばらつきが大きいものの9センチ前後中心、18キロ当たり250~280枚ほどと好成長。当年貝は分散した1浜で早くも死滅が見られるという。移入はまだ道内の一部産地の貝にとどまり、昨季と同様に遅れ気味だ。
米国中心の玉冷輸出は依然停滞している。道漁連によると9月末輸出量は4600トン。「10月以降例年のパターンで進んでも9000トン台」と厳しい見通しだ。「買い足しても1万トンに届くかどうか」という状況。仮に内販が昨年並みとしても期末在庫は5000トンを超える、ここ数年になかった大量繰越の可能性が現実味を帯びている。
ロシア・ナホトカ市のアンドレイ・エヴゲニエヴィッチ・ゴレロフ市長は10月28日、姉妹都市提携50周年の記念行事で訪れた小樽市内で水産新聞社の単独インタビューに応えた。水産業の将来展望についてイワシやニシンなどの遠洋漁業を中心に、ホタテ、カキ養殖を強化し輸出拡大に力を入れる考えを示した。
太平洋のサンマ漁は、10月中・下旬に魚群が道東沖から南下し、公海や三陸沖に移動した。今季も過去最低だった昨年並みの不漁年の様相だが、道東沖が前年割れの一方、本州は4割増と明暗が分かれて後半戦を迎えている。道東の加工筋や流通業者は前半戦の生鮮に続き、冷凍や加工原料の調達・販売でも厳しい展開を懸念している。
新星マリン漁協所属の希宝丸(4.6トン)は、9月中旬からカスベ刺網に着業している。船主の佐賀友三さんは「むき身で1日少なくても100キロ以上。格差はあるが今年は好漁」と話しながら、出荷作業を終えた作業場で漁具・漁法を説明してくれた。
個人が故郷や応援したい自治体に寄付すると、住民税などが軽減される「ふるさと納税(寄付)」が脚光を浴びている。火付け役は多種多様な返礼品。各自治体は特産品のPRも兼ねて充実に力を入れており、販売拡大や顧客獲得など生産者や加工業者の新たな商機も生んでいる。
岩手県産アワビの第1期(11月)分入札が10月25、26日、盛岡市の県水産会館で開催された。256.9トン上場、10キロ当たり7万4906円平均で落札され、前年同期を27%下回った。価格下落は、近年主体仕向けとなっていた干鮑(かんぽう)の香港・中国市場での消流悪化と製品歩留まり低下が要因。生産者側に不満が残った。
チリの水産会社・ベンチスケロス社とオーシャン貿易株式会社(京都市)は、チリ産アトランティックサーモンの新ブランドを完成させた。量販店や飲食店などを通じ、年内にも日本国内の食シーンに登場する見込み。
増毛漁協所属の第二十一龍仁丸(4.9トン)の川上仁さんは春先、カレイ刺網に着業する。イセは6割。浮子を使わない仕立て。「今年のカレイは好漁だった」と話しながら、作業場で漁具・漁法を説明してくれた。
北海道の秋サケは10月下旬もシケが絡んで伸びはなく、前年比3割減の水揚量で推移している。前年割れの記録的不漁は確定的だが、今後の上積みは後期群が厚い胆振、噴火湾、道南などの水揚げが焦点になる。