サンマ棒受網船にLED漁灯が登場し12年、今では約8割のサンマ船に普及するまでになった。開発当初から実用化に取り組み、平成20年には世界で初めて全灯をLED化、漁獲でも快進撃を続けるマル井水産有限会社(長崎県雲仙市)の井上太喜副社長(33)は「最初は省エネ、高寿命の観点で導入したが、工夫次第で対象魚をコントロールし漁獲効率を高められることが分かった。また航海や操業の安全性を向上させるなど多くの恩恵をもたらしている」とLED灯を絶賛した。
オホーツク海のけた引本操業は、6月から南部でも本格的に始まった。紋別は12日から1隻ノルマ20トン、常呂・佐呂間は16日から12トンに引き上げて操業。4単協が行った初回値決めはキロ200円前後で妥結している。
岩手県のウニは6月前半、初開口(操業)、出荷不足が相次いだ。餌となる海藻が減り身入りや色が良くないためだ。盛漁期入りしての品薄で同月後半分入札は一段高、10万円超え(むき身10キロ値)が続出した。好転に期待がかかるが、望み薄という見方も。出荷不足、高騰が続く可能性がある。
湧別漁協の底建網は、順調な出足となった。春漁主体のホッケが上向いており、季節外れのマダラも好漁。1隻で日産平均2~3トンを水揚げしている。
えりも漁協のカレイはソウハチが昨年を上回る水揚げペースで推移している。特に本町地区、冬島地区などえりも岬より西側でまとまっている。メインのマガレイも本町地区のオカ側で漁がみえてきたほか、庶野地区では昨年よりも日量が増えている。
浜中漁協のさお前コンブ漁は、解禁から3日後の13日に初水揚げした。14日も出漁し16日現在2回の操業。春の流氷被害は軽微で済みコンブは繁茂しているが、実入りは芳しくないという。
稚内市の水産加工・丸共水産株式会社(宮本宜之社長、電話0162・23・4050)は、消化管での吸収性に優れた低分子糖鎖「糖鎖オリゴマー」の量産技術を開発した。札幌市手稲区に製造拠点「札幌ファインケミカル研究所」を構え、16日生産を開始。カスべ由来のコンドロイチン硫酸などを使用し、3年以内に年間1トンの生産を確立。健康食品や化粧品、医療用の素材などに拡販を目指す。
復興を象徴するカキ、宮城県南三陸町の「あまころ牡蠣」の提供が東京都内のバルスタイルの飲食店でも始まった。デビューとなった昨年は出荷数に限りがあったため、一部のオイスターバーチェーン店でのみの提供だったが、2年目の今年は増産化に成功。昨年の5倍近くの10万個出荷の見通しが立ったため、販路を広げることができた。
道ほたて漁業振興協会(阿部滋会長)は今年度、近年の輸出主導型の価格形成で縮小した国内消費の回復対策を重点化。併せて需給バランス適正化に向けた輸出促進を継続し、平成30年度以降の生産回復を見据えた流通体制の整備を進めていく。15日の通常総会で事業計画を決めた。
広尾漁協の春定置はトキサケが不調だ。前年同期比9割減と好漁だった前年を大きく下回っている。途切れず捕れているものの、日量が伸び悩んでいる。一方、浜値は薄漁を映し高値推移。2キロ台は例年高くてもキロ1200円台だが、今季は2.6キロ前後でキロ1700円に付いている。