昆布森漁協青年部(能登崇部長)が試験的に取り組むトロロコンブ養殖は、昨夏収穫分が「今までにないほど」の厚い付着状況となった。同部員が湯通し後に細かく刻んでパック詰め。各イベントで売り込み、完売する人気を見せた。一方、水揚げし切れなかった分は間引きを行い今夏まで垂下、2年目の生育状況を確認する。
健康食品として注目が高まっている海藻ダルスを養殖する国内初の試みが宮城県で進んでいる。既存のワカメ養殖施設を転用でき、今季から生産現場で試験的に完全養殖のサイクルが始まった。収入の少ない1~2月ごろに収穫でき、端境期の新たな養殖種として期待される。
東京・豊洲市場の仲卸、幸樹水産(株)はカニが専業。500軒ほどある豊洲・仲卸にあってカニのみを扱う店は他にない。昨年末のカニ商戦について猪又信幸社長は「購入できる層は限られており、ここ数年に比べていっそう限定的な商材となった。特に毛ガニは動きが鈍化している」と説明する。
秋田では郷土食として親しまれ、近年健康食材としても注目が高まっているアカモク。北海道では道南中心に商品展開や研究開発が進む中、浜でも昨年、新たな取り組みが始まった。福島吉岡漁協や福島町などでつくる協議会は養殖に着手。ひやま漁協乙部地区では天然を試験採取した。低利用海藻の価値向上を図り、新たな地場産品創出などに向けて取り組んでいく。
青森県の昨年のコンブ実績は、数量が前年比29%減の290トン、金額は同30%減の5億7700万円、キロ平均単価は同2%安の1986円となった。
大日本水産会は7日、東京都内で新年賀詞交歓会を開いた。水産会社、卸売市場、加工会社、関係団体トップや水産庁など行政、国会議員ら多数が参加。水産日本の復活に向けて諸改革実現への志気を高め合った。
三陸ワカメの刈り取り、ボイル塩蔵加工が4日、宮城県気仙沼市の階上地区で始まった。生育は順調だが、収穫時期の早い地種は挟み込みが1カ月近く遅れた影響で葉の伸びや実入りが例年を下回る。収穫開始を後ろ倒しにする漁家が多く、同県産の初入札は例年より遅れそうだ。
岩手県漁連は3月からの今季ワカメ共販で、ボイル塩蔵の芯抜き製品について、葉に中芯を幅3ミリ程度残す「特等」を新たに設ける。芯抜きの手間軽減を狙い、養殖生産量の維持、増加を目指す。将来的な芯抜き機開発の布石にしたい考えもある。入札での特等の上場数量と価格が注目される。
操業中の北海道太平洋沿岸の毛ガニ漁は全般的に組成の小型化などで昨季に比べ単価が落ち込んでいる。大半の海域が資源量低下で許容漁獲量が減枠となっており、減産分を補い切れず、金額が伸び悩み。加えて漁協間で水揚げペースに差も生じている。一部では漁獲サイズの限定や自主規制の設定など資源回復への取り組みも進められている。
白糠漁協のタコ縄漁が12月上旬にスタート、同月単月の水揚げは前年同月比4%減の52トンとなった。ただキロ平均単価は同12%高の660円に付き、金額は同8%増の3402万円。年明け以降日量が増加し、着業者らは今後の漁持続に期待している。