青森県日本海側の小泊漁協(成田直人組合長、中泊町)が進めるマツカワの陸上養殖試験が好調だ。同県産業技術センター水産総合研究所(水総研)と共同で始め、半年足らずで体長は約2倍の227ミリ、体重は7倍の217グラムに成長、死滅はゼロ。スルメイカ漁獲が激減するなど漁船漁業が厳しいなか、未経験の養殖を軌道に乗せ、生産組合を立ち上げて水揚げを補完したい考えだ。町の後押しも大きい。
古字郡漁協の漁業者グループ8人が取り組む養殖ホタテの出荷が順調だ。実働3期目の今季は、昨年12月から今年4月末で100トンを超えた。半成貝を活魚車で韓国向けに活出荷しており、目標の180トンを達成できる見込み。今季から稚貝生産にも乗り出した。
湧別漁協のエゾバフンウニは、1軒当たりの水揚量が日産ノルマ上限の50キロと順調な滑り出し。一昨年に実施した移殖放流の効果が表れた格好。色合い、歩留まりも良好で、浜値は塩水パック100グラムがA品、B品とも千円台を確保した。
サロマ湖内のけた網で約20隻が着業。漁期は4~6月。4月中旬に開始し同月末水揚量は729キロ。前年同期比2割減となったが、2016年の低酸素による減産以降、移殖放流数を増やしたことも奏功し順調に回復している。ホタテの稚貝放流作業が15日から始まり、現在は出荷を一時休止している。
七飯町の中水食品工業(株)(園田哲三社長、電話0138・65・5631)は、函館沿岸に自生する「アカモク」の有効利用で商品化した海藻商品の拡販に取り組んでいる。通販を中心に末端消費者向けに加え、昨年秋から新たに業務筋に供給。ホテルの北海道フェアなどのメニュー展開で引き合いを得ており、引き続き、漁業者との連携で原料を確保し、利用拡大に臨む。
オホーツク海の本操業が北部(宗谷、猿払村、頓別、枝幸漁協)で順次始まった。4月中旬にいち早く開始した猿払村や20日に全面操業となる宗谷は日産200トン台。頓別は8日に開始、枝幸は試験操業を進め6月頭から本格化させる。
東都水産(株)の2019年3月期連結決算は、売上高が前期比0.7%減の1163億8200万円、営業利益は3.2%減の13億6200万円、経常利益は15.1%増の17億700万円、当期純利益は41.1%増の13億8100万円となった。
主力の水産物卸売事業の売上高は1.6%増の1082億9700万円、営業利益は193.8%増の5億4900万円。鮮魚と冷凍魚は数量・金額とも前年を上回ったが、塩干加工品は取扱数量の減少が響き、減収となった。
神恵内村は、IоT(モノのインターネット化)を活用したウニとナマコの陸上養殖の実証実験を始めた。富士通が構築した養殖管理システムをもとに実施。パソコンやスマホなどモバイル端末での効率的な陸上養殖の手法を検証していく。
理研ビタミン(株)は6月3日、業務用向けの新商品「三陸産わかめ唐揚げ(冷凍)」を発売する。水分含有の多いワカメは油で揚げるのが難しく、市場に流通するような同様の商品はこれまでになかった。海藻加工を主力にしてきた同社が切り込むことで、ワカメの新たな食シーンを創出する。
味付けしたワカメにから揚げ粉をまぶしたもので、揚げるだけで完成する簡便商品。唐揚げ粉には主力事業の一つである食品用改良剤を活用。調理後、長時間経過してもさくさくした食感や香ばしい風味を保つよう仕上げた。
総菜メーカー、(株)ヤマザキ(静岡県、山崎朝彦社長)のグループ会社、(株)北海シーウィードが業務を担う道南・福島町の昆布一次加工施設が稼働2年目を迎えている。今年はファンや除湿器を導入したほか、風の循環を効率化し乾燥環境を改善。昨年実績の約3倍となる500トン(生)の加工を目標に掲げる。(株)ヤマザキの杉本正美専務は「漁業者の協力のおかげで成り立つ事業。今後も課題を一つ一つクリアし作業効率化を図っていきたい」と話す。
函館市漁協根崎地区のガゴメ養殖は、順調な水揚げが続いている。昨年12月の種付け後、大きなシケ被害もなく推移。岩田和晴養殖部会長は「生育状況は例年並み」と話す。