寿都町の株式会社山下水産(山下邦雄社長、電話0136・62・2023)は、レトルト食品の商品アイテムを拡充している。今年は昨年に前浜で脂の乗ったマサバが好漁だったのを受け、煮魚シリーズを新たに投入。従来主力の冷凍・冷蔵品に加え、保存性の高い常温品で販路拡大に臨んでいる。
記録的な不漁で終盤を迎えた北海道の秋サケ。今季の消流は在庫リスクの回避、サンマ・イカの凶漁に伴う商材確保など産地、消費地の事情が相まって例年以上に生鮮主導となった。今後焦点の冷凍ドレス、いくらなどの製品は供給量が少なく、昨年よりコストも下がった一方、輸入物の価格も下方修正され、先行きは不透明。旬期消費の伸長などの好材料を通年商材の売り場回復につなげられるか、商戦は正念場を迎える。
山形県の漁業試験調査船「最上丸」が竣工し、10月21日、船籍港となる酒田市の酒田港で式典が開催された。先代最上丸の老朽化に伴う新船建造となり、鋼製で198トンと大型化。底引網のほかイカ釣りや延縄など多種漁業を効率的に試験操業できるよう、漁業者の調査ニーズ反映に努めたほか、海底地形探査装置や計量魚群探知機、自走式水中テレビなど最新鋭の調査、観測機器を搭載した。新たな漁場や漁業資源の開発などによる水揚げの安定、増大に期待がかかる。
水産庁は10月28日、東京都内でサンマの2020年漁期(1~12月)のTAC設定に関する意見交換会を開いた。同庁は北太平洋漁業委員会(NPFC)における資源状況を巡る議論を踏まえ、前年と同量の26万4000トンとするTAC案を示した。
今年も不漁に陥っている道内のスルメイカ釣漁。函館も群れが極端に薄く、水揚げ不振が続いている。着業者は「漁期後半に入ったが、これまで少しでも良いと思った時期は一度もない」と苦戦。「ここ最近もカラで帰港することが多い」と嘆く。
岩内郡漁協のスルメイカ漁は、外来船中心に前浜での操業が続いている。ただ、日量は多い船で約80箱と苦戦気味。着業船からは「漁が切れてきた感じがする」などの声が上がっている。
6日に漁解禁となる岩手県産アワビの第1期分入札が10月24、25日、盛岡市の県水産会館で開催された。150トン上場、10キロ当たり13万6646円平均で落札、昨年同期を23%上回った。高騰スタートは、近年の水揚げの減少と今シーズンも好転が見込みにくいため。買受人の確保意欲が高まる干鮑(かんぽう=干しアワビ)が引き続き価格をリードした。
留萌管内で三陸向けの半成貝出荷が今週から順次始まる。成育は全地区で順調に進み、ここ数年多かったへい死は皆無に近い状況。着業者は「ようやく平年並みの状態に戻った」と安どの表情を浮かべる。早ければきょう4日から出荷開始の見込み。
札幌市中央卸売市場のカキむき身の消流が順調だ。主産地・サロマ湖の1年カキ出荷が順調に滑り出し、サンマや秋サケなどの不漁も相まって量販店の引き合いが強まっている。荷受は安定出荷の継続を見込んでおり、鍋シーズン本番を迎える11月以降のさらなる荷動き活発化に期待を寄せている。
「第八龍寶丸」で沖合底引漁を営む枝幸町の合名会社枝幸水産商会(岩谷隆行社長、電話0163・62・1622)は、漁獲物を主体に取り組む加工販売事業でホッケのフライを新たに商品化し、居酒屋などに販路開拓を進めている。また、海外市場に向けては今年からシンガポールへの鮮魚輸出に乗り出している。