標津の若手漁師で組織する標津波心会(林強徳代表)は、活じめなど丁寧な扱いや加工品の製造など創意工夫を通じ、前浜での持続的な漁業を確立しようと日々奮闘する。2018年の活動開始以降、鮮魚店や飲食店などの評価と信頼を獲得。来年には波心会メンバーが共同で底建網を実施、スケソやコマイなどの商品化を目指す。
函館市漁協の函館サーモン養殖部会は11月下旬、トラウトサーモン(ニジマス)のブランド「函館サーモン」2期目の海面養殖を函館漁港で開始した。港内に設置したいけす3基に合計5千尾の幼魚を投入、2023年5月下旬から7月上旬の期間で約15トンの水揚げを目指す。
道南白口浜の一部で、養成綱に挟み込んだ促成種苗が損傷したり抜け落ちる被害が今年も発生している。被害が目立つ川汲地区ではホッケなどの食害が要因とみており、種を差し直して回復を図る着業者もいる。また、雑海藻が養成綱などに大量に付着し種苗の生育が芳しくない場所もある。
渡島噴火湾のスケソ刺網は群れが薄く、水揚げが伸び悩んでいる。着業船の漁獲格差が目立ち、日量変動も激しい漁模様。操業は水深400メートル前後と深み。浜では今後の水温低下による陸寄りでの群れ形成に期待をかけている。一方浜値は、減産推移に加え、海外すり身原料の品薄感などから、卵が未成熟なガム子が多い状況下で高値を形成。卵熟度が増す12月は100円台の半ばから後半が常態化するとの見方が出ている。
8万トン近くに増産した北海道の秋サケ。製品在庫払底の加工需要から相場が近年最高値で滑り出し、量販店の生鮮販売は昨年より高値スタートを余儀なくされ、売足は鈍化。9月後半以降の伸びで下げ相場となったものの、価格訴求の拡販は難儀な商戦となった。生活協同組合コープさっぽろ商品本部水産部の吉田幸博バイヤーに販売・消費動向を聞いた。
砂原漁協の底建網で11月後半からカワハギが揚がり始めた。1軒当たり100~300キロの水揚げ。中国輸出に引き合いが強く、キロ500円台だった浜値は21日に800円台まで上昇。着業者は「ホッケが薄くチュンチュン(カワハギ)でなんとかカバーしている」と話す。ミズダコも徐々に見えだし好漁に弾みを付けたいところ。12月以降はスケソの乗網に期待がかかる。
全国のノリ産地に先駆け、宮城県産乾のり「みちのく寒流のり」の今季初入札会が22日、県漁協塩釜総合支所・乾のり集出荷所で開かれた。出荷枚数は前年同期比2.3倍の2210万5900枚。栄養塩不足で色落ち被害が発生し、1枚当たりの平均単価は同20%安の8円98銭と、東日本大震災以降で最低だった。
株式会社北三陸ファクトリー(岩手県洋野町、下苧坪之典社長、電話0194・75・3548)は12月、再生養殖ウニ「はぐくむうに」の本格販売を始める。磯焼けの海で回収した痩せウニをかごに入れ、いけすで給餌して身入りを改善させる技術を6年かけて開発した。需要期の年末年始に出荷して収益アップを図る。
東京都・豊洲市場のスルメイカ消流は卸値が過去に例がないほど高騰している。5キロ入れの箱単価が相対取引で8千~6千円。荷受は「過去最高なのでは」と驚く。仲卸も「産地加工筋の需要に引っ張られ、豊洲の卸値が下がる気配はない。ここまで高値だと大衆魚とは言えない」とため息をつく。
ノルウェー・プロキシマーシーフード社の日本法人・プロキシマー社(ヨアキム・ニールセンCEO)は、富士山麓に位置する静岡県駿東郡小山町に建設を進めている日本最大級となるアトランティックサーモンの閉鎖循環式陸上養殖施設の一部施設が完成し、10月末から運用を開始した。2023年中ごろに施設全体が完成予定。初出荷は24年中ごろを見込む。フル稼働で年間5300トンの生産を目指す。