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新聞記事

2024年7月の記事一覧

掲載日:2024.07.22

秋サケは価格修正で順調消化


 昨年産の北海道産秋サケ製品の消流状況は、親製品が輸入鮭鱒の搬入減と相場高、魚卵製品が生鮮消化による供給減と単価の下方修正で順調に消化している。今年も来遊予測では大幅な供給減の見通し。ロシア・アラスカ産マスも不漁年に当たり、相場は上昇局面だが、親製品はチリ産ギンザケ、魚卵製品は輸入冷凍卵のマス子が量販店、回転ずしなど大口の売り場を席巻しており、国産離れを招かない価格形成が焦点となる。


掲載日:2024.07.22

調味と食感に工夫

「根室産ホヤ酢味噌和え」


 水産加工卸・販売を手掛ける根室市のマルナカイチ杉山水産株式会社(島孝治社長、電話0153・22・3463)は、根室産のホタテ、タコ、ホヤの3種で「酢味噌和え」を販売展開している。「酢みそは日本人に好まれる定番の味。また食べたいと思っていただける味を目指した」と島社長。3年前の発売以来、リピーターも獲得し、おかずや酒のつまみにも合う一品として好評を得ている。


掲載日:2024.07.22

石巻市、地元産カキ味わって

(上)7月12日にオープンした「オイスターキング」(下)直売所では自社加工品や能登応援商品などを販売


 水産加工の株式会社マルシュウフーズ(宮城県石巻市、吉田秀樹社長)は12日、手ぶらで地元産カキなどの海鮮バーベキュー(BBQ)を楽しめる飲食施設「オイスターキング」を同市築山にオープンした。定食や丼物といったフードメニューも豊富に用意し、ランチ需要の取り込みも目指す。年間売り上げ目標は5千万円。にぎわいの創出や水産業の活性化につなげる。


掲載日:2024.07.22

岩手でコンブ大規模養殖試験、脱炭素に活用へ


 コンブの大規模養殖の産業化に向け、理研食品株式会社(宮城県多賀城市、宮澤亨社長)は岩手県大船渡市で実証試験を重ねている。親縄に垂下ロープをつるし、種苗を一定間隔で差し込む垂直養殖方式を採用。間引きせず、漁場の生産能力を最大限発揮させることで食料以外の利活用も目指す。バイオ燃料の製造や、企業活動で出る二酸化炭素(CO2)を海藻による吸収で相殺する「ブルーカーボンオフセット」などに生かしたい考えだ。


掲載日:2024.07.22

利尻ウニたも漁最盛期

ざるに載せて出荷するウニのむき身(7月16日、本泊地区)


 利尻漁協のウニたも漁が水揚げ最盛期を迎えている。むき身出荷で、バフンは出足の6月の数量が前年同期比7割減と低調。シケが多かったほか、「ノナ(ムラサキウニ)はいるがバフンがいない」と話す着業者も多い。水揚げ後殻をむき、身をざるに乗せて各集荷場に出荷。バフンウニの取り扱いは6月末現在、同漁協全体で数量が前年同期比68%減の2.3トン、金額は50%減の8566万円、キロ平均単価は58%高の3万7912円。


掲載日:2024.07.15

供給体制、再構築へ-ホタテ特集-

玉冷加工前の貝柱


 中国の水産物輸入停止措置に伴い、ホタテの流通環境は国内外で大きな影響を受けた。海外輸出は北米に加え第三国での保水加工を目的に東南アジア諸国への流通が拡大している。一方、国内では昨年後半の消費応援ムードを背景に量販店や業務筋、ふるさと納税、ECサイト向けの引き合いが増加。各種製品の消化が急速に進んだ。国内を軸に新規販路を獲得した函館市のきゅういちや、保水の国内加工で輸出拡大を目指す極洋、第三国加工で内販を強化するフーディソンなど、供給体制の再構築に向けた動きが加速している。


掲載日:2024.07.15

玉冷は輸出先行 勢い継続


 玉冷の消流は、中国加工の停滞と円安基調を背景に、北米、東南アジア向けの輸出が依然強まっている。1~5月の輸出量が最も多い米国は前年同期比2.6倍。東南アジアも台湾はじめ各国で伸びている。特に北米中心のバルク優先となり、国内流通は鈍化傾向にある。


掲載日:2024.07.15

留萌管内稚貝平年並11億6000万粒


 留萌管内(増毛・新星マリン・北るもい・遠別漁協)の2024年稚貝生産量は、前年比11%減11億6千万粒となった。2002年以降で最高生産となった昨年には届かないものの平年並みの粒数を確保。昨夏の高水温でへい死も進んだが、ほぼ計画通り出荷している。


掲載日:2024.07.15

消費拡大から一転、売価帯再上昇し鈍化傾向-ホタテ末端流通-


 中国の禁輸措置でホタテの消費応援ムードが高まった昨年後半の量販各社は、売価を抑え売り場を拡大した結果、玉冷の売上高で1.5倍以上と「特需」に沸いた。しかし年明けから北米、東南アジアの輸出が増大。製品相場は高値に逆戻り、売価も上げ基調で消費が鈍化している。札幌の末端流通や首都圏の消費動向、今後の展開を探る。


掲載日:2024.07.15

陸奥湾半成貝6月末4割減


 陸奥湾主力の半成貝が昨年に続き大幅に減産している。2024年度4~6月の水揚量は、前年同期比44%減1万9990トン。2万6千トン計画の達成率は77%。昨年に続いて7月の水揚げも予定されており、青森県漁連は「計画に届かないまでも2万3千トン近い数量になる」と説明する。最終入札は高値がキロ260円と高騰。ベビー製品の価格上昇も避けられない状況にある。


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