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新聞記事

2020の記事一覧

掲載日:2020.10.19

全道秋サケ5万トン割れの様相

切り上げまでの上積みが期待される斜網地区の水揚げ(14日、網走港)


 北海道の秋サケ定置は盛漁期も伸び悩んで、2年連続の5万トン割れの様相を呈している。大所のオホーツク・東部の斜網地区が不振だった昨年より日量の落ち込みが早く、記録的不漁のペースで全道の漁獲水準に影響。資源の回復が今年も見通せず、定置・組合経営、増殖事業、加工・流通など秋サケ業界の各方面で先行きへの不安が強まっている。


掲載日:2020.10.19

水産庁、サンマ来期TAC26万4000トンを提案


 水産庁は15日に東京都内で開いた2021年漁期のサンマTAC設定に関する意見交換会で、サンマのTACを前年同量の26万4千トンとする案を示した。ただ、国際的な資源管理の枠組みを検討する北太平洋漁業委員会(NPFC)の会合が来年2月に延期。新たな漁獲枠などが決定されれば、TACを改定する考えを伝えた。


掲載日:2020.10.19

水研機構がスケソ・ホッケ・ズワイの資源評価を更新


 水産研究・教育機構は14日、新たな資源管理に向けて行っている資源評価で、スケソ太平洋系群・日本海北部系群、ホッケ道北系群、ズワイガニ日本海系群A海域(富山県以西島根県以東)の資源状況や毎年の資源量、漁獲量の推移などを更新したため、その結果を公表した。


掲載日:2020.10.19

興部町・広瀬水産 紋別工場対米HACCP認定取得

玉冷製品の化粧箱


 興部町の広瀬水産(株)(廣瀬哲二社長、電話0158・83・2111)の紋別工場が9月に一般社団法人日本食品認定機構の米国向け水産食品加工施設HACCP認定制度の認定を取得した。対象製品は冷凍ホタテ貝柱(玉冷)。国内市場での商品力向上に加え、米国など海外市場への販売拡大を目指す。


掲載日:2020.10.19

猿払村漁協のホタテけた引船、第二十八善見丸竣工

知来別漁港で勇姿を披露した第二十八善見丸


 猿払村漁協(沖野平昭組合長)所属のホタテけた引船「第二十八善見丸」(14トン、本澤日出夫さんと台丸谷広行さんの共同代表)が11日に竣工した。地元の知来別漁港で家族、関係者らが見守る中、その勇姿を披露した。


掲載日:2020.10.19

岩手大など、サクラマス海面養殖へ


 秋サケの記録的な不漁が続き、岩手県内でサケ・マス類の海面養殖試験に乗り出す動きが相次ぐ中、今度は釜石市でサクラマスの試験が始まる。釜石湾で稚魚から飼育や越夏試験を行い、陸上では種苗開発に挑戦する海面・内水面一体のプロジェクト。岩手大学が主導し、海面いけすへの稚魚投入は11月の計画だ。高速大容量の第5世代移動通信システム(5G)も活用し、事業化の可能性を見極める。


掲載日:2020.10.19

宮城生カキ身入り良好

殻むき作業に励む生産者ら(12日、鳴瀬支所管内の共同処理場)


 宮城県産生食用むき身カキが高値で始まった。県漁協は12日、今季の共販入札を開始。初日は計10.25トン(昨年11.9トン)が上場され、10キロの平均単価は前年同期比1割高の4万210円。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う「巣ごもり消費」で量販店が引き合いを強めたためとみられる。高水温などの影響で成育が遅れ、県が指針とする解禁日から約2週間待っての初出荷となったが、放卵は進み身入りも良好だ。


掲載日:2020.10.19

ニチモウ、紋別にホタテ玉冷専用工場が竣工

玉冷製品の化粧箱・梱包箱


 ニチモウ(株)(東京都、松本和明社長)が紋別事業所(内田弘二所長)に建設を進めていたホタテ加工の専用工場が完成し、10月に稼働を開始した。玉冷の増産・販売拡大に向け選別・パッキング機能を先行整備。今後原貝処理施設も整備し、来季には原料から最終製品まで一貫した自社の生産体制を確立する。併せて対米HACCP認定取得を進めて国内外への安定供給を目指す。


掲載日:2020.10.12

森町のイワムラ水産、日本最深漁場養殖生ガキで品薄期に攻勢

抱卵せず身入りの良好なカキ


 噴火湾でカキ養殖に力を入れる森町の(株)イワムラ水産(岩村雅美社長)は、日本最深漁場となる水深70メートル海域での養殖に成功した。夏から秋に7~10度の低い水温帯に垂下し良好な身入りを保つことで、品薄期となる9~10月の生食用出荷が可能となった。岩村雅弘社長代理は「ぎゅっと熟成させ身入りの良いカキになった。中には抱卵前のカキも確認できた」と驚く。今年は1万個を生産し10月中旬ごろまで販売。来季の生産量は3倍に増やす計画だ。


掲載日:2020.10.12

札幌市場の生筋子、取り扱いは堅調

特売を展開する札幌市内量販店の生筋子コーナー


 札幌市中央卸売市場の生筋子消流は、昨年比3~4割高の高値相場を形成する中、取扱数量が10月上旬まで堅調に推移している。在庫払底で加工筋が早々にいくらの生産で手当て。一方、量販店は昨年実績を追った販売攻勢で引き合いは強いものの、逆ざやで消耗戦の様相も呈している。


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