札幌市の漬魚・味付切身メーカー、株式会社丸加水産(電話011・766・1131)は、道産素材で作る調味料の味付けで差別化を狙った漬魚の新シリーズを商品化。しょうゆ、塩麹粕、みその3種類で、それぞれ相性の良い魚種を選定。じっくり漬け込んだ芳醇な風味と併せ、「北海道」を前面に出した販売展開を提案している。
上磯郡漁協知内中ノ川地区の底建網は、この時期ヒラメの水揚げが主体。ホタテやカキと兼業する西山徹さんは「今季は切れずに獲れている」と話す。
枝幸町の株式会社オホーツク活魚(藤本隆治社長、電話0163・62・4553)は、製氷・貯氷、冷蔵・冷凍保管機能を備えた鮮度保持施設の建設に着手した。フレーク窒素氷の製氷システムや、原料保管庫などを整備。高鮮度・高品質の加工・出荷体制を強化し、北オホーツク産の消流拡大を図っていく。
砂原漁協のエビかご秋漁が好調だ。ボタンエビの水揚量は昨年の5倍。9月のハシリから切れ間がなく、浜値は昨年より1~2割安値基調だが、金額は2倍に伸びた。サイズは小主体だが、春までの不漁を吹き飛ばす水揚げに着業者の笑顔が絶えない。
水産庁と宮城県による「太平洋クロマグロの資源管理に係る説明会」がこのほど、石巻市の同県漁協で開かれた。資源確保のための幼魚(30キロ未満)水揚げ規制の必要性が説明され、漁業者側は困惑の表情を見せた。質疑応答では、漁業者側から現場での対応の難しさを訴える声が相次いだ。
いぶり噴火湾漁協伊達支所で始まった2年貝の入札価格は、キロ300円を突破し16日に306円まで高騰した。ホタテ需要の高さの表れとみる関係者が多く、10月下期からは入札に上場する軒数が増える見通しだ。
鵡川漁協のシシャモこぎ網漁は9日、厚真支所を皮切りに始まった。11日には本所(むかわ町)でも16隻が操業を開始し、13日までで前年同期比で数量26%減の773キロ水揚げした。
宮城県気仙沼市唐桑町の漁業者らで組織する有限責任事業組合「Fish Market(フィッシュ マーケット) 38度」(吉田勝利組合長、電話0226・31・3855)は、アナゴの地元消費拡大に向け、「あなごめし」を開発した。26日に気仙沼魚市場で開かれる「気仙沼市産業まつり」に出展し、初披露する。
道東沖で操業する巻網のサバ漁は今季、釧路港への水揚げが伸びている。14日現在で9315トンと、昨年実績の約3.5倍。受け入れ態勢が昨年より整ったのに加え、三陸中心に本州からの引き合いが強く、釧路からの生鮮出荷が増大している。
水産加工をはじめとする東北地方の食品製造業の復興に自社製品を役立ててもらおうと、全国61の機械資材メーカーが集う展示会が28、29の両日、仙台市若林区の卸商センター産業見本市会館サンフェスタで開かれる。凍結、充てん、洗浄、選別、計量、包装などさまざまなジャンルから出展。東日本大震災発生から3年7カ月余の被災地業界を元気づける主な企業と機種を紹介する。