2025年度のスルメイカ漁が漁獲可能量(TAC)を超過し、北海道では渡島管内の定置網で自主休漁を強いられた。知事管理枠の追加配分措置も取られたが、少量の追加にとどまった定置網では実質漁獲できない状況が11月後半まで続き、対応に苦慮する漁業者の声も聞かれた。南かやべ漁協では、10月から大定置でまとまり始め、同月後半には1地区で千箱に増えるなど盛漁となった。しかし11月上旬に自主休漁が要請され放流を余儀なくされている。定置網漁業者からは「ブリやサバと選別できるはずもなく、イカの割合が入網した魚の半分も占めたら、魚全てを放流せざるを得なかった」と困惑する。