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新聞記事

東北北陸一覧

掲載日:2025.06.02

山形県遊佐町 天然岩ガキ 初入札 身入り良く高値640円


 山形県遊佐町の天然岩ガキ漁が5月23日、吹浦漁港で始まった。初入札では475キロが出荷され、1キロ平均1467円。1個当たりの最高値は640円だった。ハシリとしては身入りも良く、漁業者らは「最盛期にはさらに味わいが増す」とアピール。大半が県内消費で、庄内浜の夏の味覚としてブランド認知され、前年の初入札では高値で1個950円だった。漁期は8月中旬ごろまで続く。


掲載日:2025.05.26

野辺地町漁協トゲクリガニ小主体、数量伸びず

高値のトゲクリガニ(5月20日、野辺地町漁協)


 野辺地町漁協のトゲクリガニは、小型かつ薄漁のまま終盤を迎えた。1軒当たりメスで日量15キロ程度と苦戦。漁獲規定外の個体も多く出荷量が伸び悩んだ。一方、浜値は薄漁を映し高値キロ3千円台前半と、昨年より2割高で推移した。


掲載日:2025.05.26

岩手産塩蔵コンブ初回3倍20.6トン

岩手県産入札会で品質を確認する買受人ら(5月20日)


 岩手、宮城両県産養殖コンブの湯通し塩蔵の入札会が始まった。昨季は高水温やシケの影響で生産数が伸びなかったが、今季はここまで大きな被害はなく生産は順調。岩手の初回上場数は昨季(7.7トン)のほぼ3倍となる20.6トン。主力となる長切1等の10キロ単価は、高値が4719円。昨季(9千~7千円台)から大幅に値を下げてのスタートとなった。品質への評価は高く、在庫薄を解消したい買受人らの期待が高まっている。


掲載日:2025.05.26

陸奥湾半成貝出荷、各地苦戦


 昨年末のへい死で水揚量の大幅な減少が見込まれる青森県陸奥湾の半成貝は、平内町漁協や青森市漁協で大きな打撃を受けた一方、へい死が多少抑えられた漁協もあり成育状況に地域差が見られる。ただ全湾的に苦戦を強いられ、各漁協とも計画数量に到達するかは微妙な状況にある。


掲載日:2025.05.19

宮城乾のり高品質平均単価24円70銭

初入札会での見付。シーズンを通し高品質との声が多かった(昨年11月)


 宮城県産乾のり「みちのく寒流のり」の今季入札会が終了し、販売枚数は3億4323万枚(前季比22%増)だった。目標とした4億枚には届かなかったものの、昨季の高水温やシケ被害による減産から一昨年並みに回復した。1枚当たりの平均単価は24円70銭(同9%高)で、昨年に続く全国的な不作傾向で需要が高まる中、高い品質を維持した宮城県産はシーズンを通し高値で推移した。販売総額は84億7802万円(同33%増)で、東日本大震災以降の最高を更新した。


掲載日:2025.05.19

久慈市漁協養殖サーモン二刀流、ギンに続きトラウト出荷

2季目の出荷が始まった久慈市漁協の養殖トラウトサーモン(5月13日、久慈市営魚市場)


 岩手県の久慈市漁協(川戸道達三組合長)は13日、久慈湾で養殖するトラウトサーモン(ニジマス)の2季目の出荷を開始した。初日は5.4トン(約2千尾)を水揚げ、キロ単価1300円台後半で相対取引された。サイズは40~60センチ、1尾平均2.6キロで、4キロ超えの魚体もあった。同漁協ではギンザケの海面養殖も手がけており、2魚種による着実な出荷で事業の安定化を図る。


掲載日:2025.05.19

貝殻アクセサリー好評


 大船渡市で2月に発生した大規模林野火災で被害を受けた元正榮北日本水産株式会社は、東京・銀座の岩手県アンテナショップ「いわて銀河プラザ」で開催した復興応援展示即売会(9~10日、大船渡商工会議所主催)に出展した。主力のアワビ製品や、被災を契機に誕生したアワビの貝殻を使ったアクセサリーを販売、クラウドファンディングと連動した支援箱も設置して協力を求めた。来店客の応援を力に変え、再建することを誓った。


掲載日:2025.05.19

陸奥湾25年度全体計画大量死で2万トン計画


 青森県漁連がまとめた2025年度の全体計画数量は、前年度実績比34%減の2万トンとなった。昨年の高水温に伴う成育不良やへい死の影響。3万トン割れの水揚げとなれば1981年度の約2万5千トン以来。主力の半成貝は31%減1万5千トンを計画している。成貝は38%減5千トン計画で、内訳はかごが23%増2千トン、耳づりが55%減2900トン、地まきが3.2倍100トンを見込んでいる。


掲載日:2025.05.05

「毛」の生態把握


 コンブ養殖で課題の一つに挙げられるのが品質低下を招くヒドロ虫類(通称「毛」)の付着。過去に大量発生した年は大幅な減産につながったほか、除去にも多大な労力がかかり、その際に発生する粉じんは喉や鼻への健康被害を及ぼすなど漁業者を悩ませている。有効な防除対策がないことから渡島地区水産技術普及指導所では対策検討の基礎資料とするため、ヒドロ虫類の生態把握調査に取り組んでいる。


掲載日:2025.05.05

岩手 県南部 ウニ漁開始


 岩手の天然ウニ漁が県南部でも始まった。4月28日に船越湾、大槌湾沿岸の釜石東部、新おおつち両漁協管内の今季1回目現品入札(むき身)が行われ、白(キタムラサキウニ)1号品の10キロ単価は釜石東部で高値19万8千円、新おおつちで同18万2千円の値を付けた。漁業者らは「ハシリにしては身入りよく、今季は期待できそうだ」と意気込む。


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