原材料費の高騰や人材確保などの課題に向き合いながら、新技術を取り入れユーザーのニーズに応え続ける造船業、搭載機器メーカー。水産業の持続的発展に欠かせない漁船建造関連業界の役割は年々高まっている。ここでは沿岸漁業を中心に活躍する最新鋭の新造船や、船舶業界をリードする関連企業の主力製品を紹介する。海水動力漁船は、FRP船が94.1%と圧倒的に多く、アルミ船4.9%、鋼船0.7%、木船0.2%。トン数ベースでは鋼船23.8%、FRP船62.7%と勢力を2分。アルミ船の割合は小さいが、近年はFRP船の廃船処理費用が多大であるなどの理由から、リサイクル可能なアルミ船が増加している。
留萌管内で予定している今季の三陸向け半成貝出荷は、昨季並みの千トン程度と見込まれる。11月から順次出荷を始めているが、悪天候の日が多く足踏み状態。サイズは例年より小ぶりで1キロ当たり20枚以上の地区もある。年内に出し切れない地区が大半とみられ来年3月まで対応していく。
戸井漁協小安地区のコンブ養殖漁業者は、サンダーに工業用パッドを取り付け、コンブ表面に付着した毛(ヒドロゾア)を丁寧に除去、作業の省力化を図っている。サンダーは操作性に優れる手のひらサイズの小型・軽量タイプを利用。工業用パッドをサンダーのパッド部に取り付け、コンブ表面の毛をこすって落とす。着業者は「毛の付き始めの付着が軽い時期はパッドによる手こすりで十分落とすことができるが、付着がひどくなるとサンダーは必須。数十年前から利用しており、毛の除去作業を機械化することで製品づくりの労力を軽減している」と話す。
枝幸町の株式会社オホーツク活魚(藤本信治社長、電話0163・62・4553)は今季に合わせて流通加工段階(CoC)認証Ver2.0を取得した水産エコラベル「マリン・エコラベル・ジャパン(MEL)」の認証ロゴマークを付けた秋サケの商品展開に乗り出している。厳選した生鮮ラウンドをはじめ、切り身個包装やレンジ調理品、いくらなどの加工品を自社のネット通販主体に販売。環境や資源に配慮した定置網漁業への消費者理解や宗谷産のブランディングにつなげていく。
ひやま漁協乙部支所のナマコ協議会加工部門は、主力商品の「檜山海参(ヒヤマハイシェン)」=写真=がシンガポールの高級料理店の食材で使用されるなど海外で高い評価を獲得している。
東京都・豊洲市場の道南産ニシン消流は活発な荷動きを見せている。噴火湾や南茅部といった道南から脂が大きく乗った商材が供給され、仲卸から好評。他青魚のイワシは痩せており、マサバは脂があっても高値で推移。価格と身質の高さから売り込める商材となっている。道南ニシンは刺網物が中心。相場は噴火湾産が3キロ7~8尾でキロ700円、函館産が5キロ10~11尾で850円。函館産を25日に売り切った仲卸業者は「身が分厚くて脂肪が詰まっている。売り込みたい青魚が久々に来た」と強調。販路先は飲食店が多く「酢じめなどの生食や焼き魚などサバ・イワシと似た用途で使うのだろう」と話す。
首都圏を中心に生鮮魚介専門店を展開する東信水産株式会社は青森県との連携を強化している。11月20~24日の期間で、旬の県産魚介類を集中提供する販促企画を各店舗で開催。22日には東京杉並区の荻窪総本店に宮下宗一郎青森県知事も来店し、熱心なトップセールスを繰り広げた。
斜里町の株式会社丸あ野尻正武商店(野尻勝規社長、電話0152・23・2181)は、近年前浜で水揚げが定着してきたブリを加工品で売り込んでいる。適した調味を吟味し、3種類の漬け魚を商品展開。道の駅隣接店舗「斜里工房しれとこ屋」の直売店で提供し、地域住民への訴求に加え、観光客らに北海道・知床産ブリを発信している。「知床ぶり」の漬け魚は、主力の秋サケで好評を得ている調理の定番でメインのおかずに最適の「照り焼き」、西京みそ漬け、こしょうのピリ辛を効かせたレモンペッパー風味の3種類。切り身1切れパックで打ち出している。
宮城県漁協は11月27日、県産乾(ほし)のり「みちのく寒流のり」の今季初入札会を塩釜総合支所で開いた。県内8支所からの出荷枚数は、前年同日より10%増の1841万枚。100枚あたりの平均価格は同6%高の2767円(1枚27円67銭)。初日としては過去10年で最高値となった。九州・有明産の不作が続いた昨季からの高値傾向を懸念する声も聞かれる中、国内の先陣を切る宮城産への高い注目をうかがわせた。
釧路市東部漁協のマダラが好調だ。序盤の10月は昨年同月の3倍以上を水揚げ。11月も漁を持続し増産。平均単価も昨年比2割高に上昇し金額を大幅に伸ばしている。