小倉屋株式会社(大阪市、池上時治郎社長)の手すき職人・三田嘉治さん(78)が11月25日に開かれた「令和元年度大阪府職業能力開発促進大会」(大阪府など主催)で「なにわの名工」(大阪府優秀技能者表彰)に選ばれた。
昆布卸最大手の兵庫昆布海産株式会社(神戸市、中山俊社長)は、65年の歴史があり毎年2月に開催する「春の招待商談会」を来年は中止することを決めた。上場の主力となる道産コンブの記録的大減産を受け、十分な量を確保できないと判断した。
釧路昆布普及協議会(山﨑貞夫会長)は9、10の両日、コープさっぽろで毎年恒例の店頭販促を実施した。同協議会を組織する道漁連釧路支店や生産漁協、市町の職員8人が「釧路の食べる昆布」を前面に試食やパンフレットを手渡しながらPR、各種昆布製品を売り込んだ。
日本昆布協会(大西智明会長)は10月23日、大阪のホテル阪急インターナショナルで「昆布大使と会員企業の懇談会」を開いた。9月に実施した昆布大使向け産地見学ツアーを報告。消費拡大や商品開発についても意見を交わした。
日本昆布協会(大西智明会長)は23日、大阪市内のホテル阪急インターナショナルで臨時総会・秋の例会を開き、本年度の輸入昆布、食育教室やCM制作といった上半期の事業を報告した。
利尻漁協沓形地区でコンブ養殖中心に営む中辻清貴さんは今年8月、大型の乾燥施設2棟を新設した。来年から本格稼働、雨天時の作業効率化を図る。天候に左右されず稼働できるため陸回りの確保にもつながると考える。主力で稼働する乾燥施設(写真) は55坪。乾燥機5台、換気扇4機を完備。扇風機も20台以上設置、風を循環し台車に載せたコンブを乾かす。併設するもう1棟は160坪。広々とした空間を最大限利用し将来的に乾燥施設として稼働する構想だが、当面は仕上がったコンブを取り込んだり、乾燥前のコンブの水切りや台車に並べるスペースとして活用する。
利尻漁協沓形地区の中辻清貴さんは、出身地の兵庫県から島に移住して漁業を学び、現在はコンブ養殖中心に営む。同じように、中辻さんの下ではプロボクサーや飲食、運送業から転じた島外出身者が製品作りなどに従事、重労働のコンブ生産を支えている。
利尻漁協沓形昆布養殖部会は、9月に秋田県で開かれた「第39回全国豊かな海づくり大会(同推進委員会など主催)の栽培漁業部門で大会会長賞を受賞。式典に出席した新濱秀一部会長は「大先輩の方々が研究、試行錯誤して確立した養殖技術。それを守り、次世代を担う若者につないでいきたい」と話す。
道漁連は、8月末時点での本年度道産コンブ生産見込みを1万2710トンとした。6月末に示したものから1000トン下方修正。2017年度実績の1万3260トンを下回り過去最低となる見通し。
昨年度実績比で16%減、過去10年平均(2009~18年度)と比べると23%下回る。
岩手県産天然干しコンブの今季生産が100トンを超えそうだ。過去3カ年は著しい繁茂不足で25~30トン程度の大減産が続いたが、今季は生産量の多い宮古地区の重茂、田老町両漁協の開口が好調。「まだ採れる。近年にないくらいいい」との声が聞かれる。高値が予想されることもあり、生産者の表情は明るい。