最終盤に入ったオホーツク海けた引の10月末水揚量は、漁場造成を含め29万770トンとなった。計画達成率は99%。大台の30万トンが目前に迫っている。アソートは3Sまたは5S中心。小型の割合は増している。キロ180円前後~130円前後の値決め、一部は100円割れも。シケ早く荒天戻りが増え1日満度の操業が減ってきた。早い漁協は11月20日をめどに終漁する。
留萌管内で三陸向けの半成貝出荷が今週から順次始まる。成育は全地区で順調に進み、ここ数年多かったへい死は皆無に近い状況。着業者は「ようやく平年並みの状態に戻った」と安どの表情を浮かべる。早ければきょう4日から出荷開始の見込み。
オホーツクや陸奥湾のホタテの水揚げが伸びている今年は、玉冷、ベビーの生産量が大幅に増加した。玉冷生産量は2万1000トンと試算され内販消化で1万3000トンの目標。小型主体に回転ずし店や業務筋で順調に消費されているが、相場は昨年とほぼ同様のため量販店では値ごろ感のあるベビーが席巻。国内消費に期待がかかる今シーズン。今後は大型の玉冷消化やアジア圏の輸出動向が注目される。
陸奥湾の2019年度最終実績は、昨年度より1万3500トン多い9万1800トンが見込まれている。過去の9万トン超えは5回のみ、ここ10年では3番目の水揚げ記録となりそうだ。年明けの成貝出荷は来年3月までに4000トン余りの水揚げを予定している。
道内量販店はホタテ玉冷を縮小しベビーホタテに力を入れた展開。価格訴求に苦戦する玉冷は、年末商戦に向けグラム売りのほか大容量パックや大玉の品ぞろえを増やし販売を強化する。需要が伸びているベビーは新たなメニュー提案を視野に売り場拡大を目指す。
留萌管内の稚貝本分散は、4単協(増毛、新星マリン、北るもい、遠別漁協)とも順調に進み終盤を迎えた。空貝がなく好成長で、選別機の目合いも大きく必要量を十分に確保。作業は10月末で終わる見通し。
11軒の増毛は大半が10月末に終了する。「成長が良く作業も順調。(16日時点で)早い漁家はあと2日で終了」(同漁協)する。
株式会社ハケタ水産(青森県平内町、八桁由悦社長)は、陸奥湾産ホタテを使った加工品3種を完成させた。10月から青森、岩手県内の一部量販店で販売を始めた。もともとの主力である蒸しホタテにスラリーアイスを活用し、よりうま味を引き出すことに成功。ラー油やチーズといった濃厚な味付けながらも、ホタテのうま味をしっかりと残した商品に仕立てた。これまでにない陸奥湾産ホタテの本格的な総菜品として全国に向け販路を開拓する。
オホーツク海南部(雄武、沙留、紋別、湧別、佐呂間、常呂、網走、西網走漁協)の水揚量は、漁場造成を含め13万3630トン(8日時点)となった。計画達成率は85%。歩留まりは11%前後、アソートは常呂・佐呂間が3S、ほかは4S、5S中心。浜値は常呂・佐呂間がキロ100円台後半、ほかは100円台前半で推移している。
終盤戦に入ったオホーツク海北部(宗谷、猿払村、頓別、枝幸漁協)の9月末水揚量は、漁場造成を含め11万9770トンとなった。計画達成率は86%。歩留まりは11~13%前後でアソートは2S・3Sまたは5S中心と二極化。浜値はキロ120円前後~170円前後と値幅が大きい。8~9月はシケにも悩まされたが、各組合とも順調な操業を続けている。
野辺地町漁協は、ホタテ地まき漁の稚貝放流時期を秋から春に変更し、水揚げサイクルを2年から3年周期に延ばす計画だ。トゲクリガニの食害を防ぎ、大型サイズの安定した水揚げを目指す。稚貝放流は分散後の11月だが、ここ数年増加しているトゲクリガニの食害が指摘され、青森県産業技術センター水産総合研究所の協力を得てカメラを投入し調査した結果、放流直後に食害を確認。このため春の耳づり後にキロ20~30枚の半成貝サイズを放流する方向で検討している。