北海道日本海沿岸で3月に入っても異常低水温が続き、桧山管内ではサクラマス(本マス)、タコなどの水揚げ不振、養殖アワビのへい死など漁業全般に影響が出ている。3月下旬から昇温し、カレイやヒラメの水揚げが上向いてきたものの、依然平年値以下で、漁業者らは今後の漁海況を注視している。
噴火湾のホタテ加工貝(2年貝)の4月上期値決めが3日までに行われ、いぶり噴火湾漁協が一律キロ250円、渡島側が240円で妥結した。前回比それぞれ19円高、25円高と急騰。いずれも過去最高額となった。
水産加工大手・株式会社マルサ笹谷商店(釧路市、笹谷智貴社長、電話0154・57・3594)は2日、桧山管内乙部町館浦地区に設けた乙部工場の開業記念式を挙行した。新工場はたらこ・めんたいこ、サケフレークの製造に加え、桧山前浜産の鮮魚出荷・加工を手掛けて通年稼働体制を確立。笹谷正幸会長の古里・乙部の雇用安定、水産業はじめ地域経済活性化への貢献を目指す。
北海道水産物検査協会がまとめた平成25年度道産コンブ格付けは、前年度比20%減の1万4931トンと過去最低の実績となった。主産地では釧路が微減にとどまったものの、宗谷は半減。渡島や日高、根室も前年度実績を20~30%下回った。
北海道定置漁業協会宗谷支部(佐藤勝治支部長)は、所属漁業者のサケ定置網漁業(51カ統)を対象に、水産エコラベル制度「マリン・エコラベル・ジャパン(MELジャパン)」の認証取得に乗り出す。今季の秋サケ定置解禁までに間に合わせることを目指し、4月以降、申請手続きなどを進める。
羅臼漁協のウニたも漁は上側(半島元側)での前半戦を終え、下側(半島先端側)での漁期後半に入った。浜値は殻付き、折、塩水パックいずれも好値で推移。その中で、殻付きの取扱数量が前年同期の倍と大きく伸びている。着業者は「手間の掛からない殻付きがこれだけ高いと、皆、殻付き出荷にシフトする」という。
いぶり噴火湾漁協のアカガレイ刺網は、3月下旬から漁獲量が減少している。雪解け水で海中が濁りだしたため。着業者は「泥の湧く時期が昨年より遅い」と話し、漁獲量が増加する4月の漁に影響することを懸念している。
オホーツク海沿岸の毛ガニ漁は、15日に操業を開始した宗谷、続くオホーツク両管内とも水揚げ量は順調な滑り出しだが、組成は小サイズに傾斜している。浜値は品薄の大サイズがオホーツク管内でキロ3000円台に付き、高値基調の様相。一方、小サイズもチルドの製品市況に比べて強く、浜先行の価格形成でスタートしている。
函館市漁協石崎地区の促成は順調に生育、今後は施設の雑藻除去と段階的な浮上で実入りを促進する。天然マコンブも昨年を上回る繁茂状況で、着業者は今季の水揚げに期待を寄せている。
噴火湾渡島側で養殖ホタテの耳づり作業が始まった。長万部漁協では静狩地区や大浜地区で順次スタート。「一部で変形貝はあるが、へい死が少なく貝の成長はいい」と着業者は安どの表情を浮かべる。