利尻漁協仙法志地区のホッケ巻網が豊漁に恵まれた。春に2隻が着業。合計数量は前年比5・9倍の612トン。キロ平均単価も同53%高の151円と上々で、金額を同9.1倍の9260万円と押し上げた。5月10日から6月半ばまで操業した第18龍徳丸(14トン)の髙橋貢船頭は「近年の中では一番」と笑顔を見せる。
戸井漁協汐首地区のブリは、7月に入ってから着業船が増え、本格化した。ただ、20日に天然コンブが解禁、今後は大半の漁家がコンブ採り主体に操業する見通しだ。
6月から数隻が操業。7月はほぼ全船が出漁しているという。同漁協では船上活じめのブランド化に取り組んでおり、血抜き処理や鮮度保持を徹底した良質なブリを出荷している。
猿払村漁協のマス小定置は、春先のサクラマス以降、低調な水揚げが続いている。ブリも例年並みに入網したが浜値は弱含み。着業者はこれからのカラフトマスに期待を寄せている。
利尻漁協の養殖コンブは水揚げ本番を迎えている。実入りなど生育面や水揚げペースは地区によってばらつきがある。また、毛(ヒドロゾア)がわずかに見えはじめ、着業者は今後の付着に警戒感を強めている。
紋別市のスノークリーンマツイ(松井利憲社長、電話0158・20・4243)が製造・販売する漁業用の断熱シートが地元・紋別漁協の漁業者に好評だ。氷の保管・運搬に使うプラスチックかご(1200番)の寸法に合わせた規格。氷が長持ちし、スコップなどで叩けばすぐに砕けるなど使い勝手が良く、漁獲物の鮮度保持を後押ししている。
オホーツク海北部地区のけた引漁は、空貝が目立つなど4単協とも厳しい水揚げを強いられている。今季は北部合計の当初計画12万7900トンから約4万トン減の8万9200トンに下方修正。歩留まりは徐々に上がっているが水揚量は低調で、浜値は200円台と高騰。着業者は今後の水揚げに不安を抱えながら操業している。
メキシコ、中南米のカリブ海沿岸で、釧路市の水産加工業者などが水産資源開発プロジェクトに乗り出す。タコ、カニ、ナマコの3魚種を柱に新たな操業漁場を開拓し、現地で漁獲物を加工、早ければ9月から日本国内への搬入を開始する。3カ年計画で完成年の29年には取扱数量を3万7000トンまで拡大。ロシア200カイリのサケマス流網漁禁止や前浜資源の減少などで先行き不透明感を抱える北海道水産業界の原料需要に応えていく。
寿都町漁協寿都地区の寿都なまこ部会は、平成23年に操業体制を見直し、漁家の経営安定に力を入れている。既存のけた引着業者のノルマを抑えながら、新規着業者に配分。また、売上金額から経費を差し引いた収益を全部会員に分配する仕組みを確立している。
厚岸町の株式会社ヒシナカは平成3年の法人化以来、厚岸前浜産をはじめ北海道の魚介類を全国各地の市場、業務筋などに出荷している。特にカキ、アサリ、ツブなどの貝類は、24時間清浄海水を取水、使用できる畜養設備・施設を完備。品質管理と安定供給を続け、信頼の維持に臨んでいる。