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新聞記事

北海道一覧

掲載日:2020.09.21

渡島噴火湾の稚貝本分散はシケ収まらず足踏み

本分散作業。今年はシケで作業が遅れている


 渡島噴火湾では稚貝の本分散が9月から始まった。進ちょく状況は地区間で異なるが、前半に連続したシケの影響で作業はやや遅れ気味。場所によっては空貝が目立つ地区もあるようだが、おおむね必要量を確保できる見通し。


掲載日:2020.09.21

えりも以西・日高地区、全域で不振な出足

低調な水揚げで推移する秋サケの選別作業(16日、えりも港)


 北海道の秋サケ定置はオホーツクや日本海、えりも以東で昨年を上回るものの、根室、えりも以西が落ち込んで低水準の水揚げで推移している。日高地区も沿岸水温が20度超の高水温下、全域で不振の滑り出し。9月中旬も各漁場1トンに満たない水揚げが続き、休漁を挟んだ操業を余儀なくされる地区も。漁業者は水温低下と併せて例年漁が見え始める20日以降の盛り返しに期待をかけている。


掲載日:2020.09.21

噴火湾エビかご漁場狭く船間格差

メスが多いボタンエビ(17日、砂原漁港)


 噴火湾のエビかご漁が始まった。序盤から連発するシケに悩まされ、3単協(落部・森・砂原漁協)とも17日が開始5日目の水揚げ。漁場は狭い範囲に形成され、1隻30~400キロ前後と船間格差が目立つ。浜値はメスがキロ2千円台後半と昨年並み。ボタンエビ秋漁は9月~11月中旬。シケの影響でかご入れが5日に延びた。25隻が着業する落部の15日現在(4日分)水揚量は前年同期比31%減12.7トン。17日は24隻で5トンの水揚げ。


掲載日:2020.09.21

ホッケフライ、富良野でハンバーガー好評

枝幸産を使った「真ホッケフライバーガー」


 枝幸町で沖底船「第八龍賽丸」を操業する(株)枝幸水産商会(岩谷隆行社長、電話0163・62・1622)は、漁獲物を主体に取り組む加工販売事業で昨年来、マホッケのフライの販路開拓を進めている。今年6月に富良野市の商業施設「フラノマルシェ」のハンバーガー店で具材に使った「真ホッケフライバーガー」が発売され、需要拡大への波及効果に期待を込める。


掲載日:2020.09.21

江差地区8月末スルメイカ4割減

スルメイカの荷揚げ作業。地元船中心の漁が続く(11日、江差港)


 ひやま漁協江差地区のスルメイカ釣漁が、昨年を下回る薄漁で苦戦している。着業者らは「厳しい漁模様が続く」と表情を曇らせる。9月中旬現在、地元船10隻が操業する。同漁協江差支所によると、8月末現在の累計数量は78トン、金額は5千万円。それぞれ4割程度の減少幅を示す。


掲載日:2020.09.21

釧路市東部の成コンブ終盤に勝負

例年に比べ繁茂状況が落ちるというアツバコンブ(16日、伏古丹地区)


 釧路市東部漁協の成コンブ漁は、9月に入りシケや悪天候に阻まれ、18日現在でわずか1回の操業にとどまっている。アツバの資源状況が芳しくなく、減産の見通しとなっている。


掲載日:2020.09.14

函館水試、促成ガゴメに手応え

順調に育った日浦産の促成ガゴメ


 函館水産試験場が試験養殖に取り組む促成ガゴメは、今季順調に生育、このほど行った収穫で良好な結果が得られた。実厚・幅広で天然ガゴメに匹敵する品質もあり、昆布取扱業者は「資源が激減する中、代用品として活用できる」と太鼓判。これにより天然の漁獲圧が抑制され、資源回復につながる可能性があるほか、将来的な事業化で漁家収益向上も期待できる。来季は間引き時期や最適な株密度・施設深度などを検討、養殖技術向上を図る。


掲載日:2020.09.14

小樽開建が古平漁港に蓄養水面整備計画


 小樽開発建設部は古平漁港内の泊地の水域を活用し、ウニやナマコの蓄養水面を整備する計画で調査を進めている。東しゃこたん漁協の古平地区浅海漁業部会に所属する漁業者も作業に協力。ウニの出荷調整や身入り改善を図るほか、ナマコの放流適地とすることも視野に入れている。


掲載日:2020.09.14

涌元地区のメバル釣、秋以降の盛漁に期待


 上磯郡漁協知内涌元地区の成澤栄蔵理事はメバル(ウスメバル)釣りに着業。晩夏は比較的低調で、秋以降の水揚げ向上に期待している。
 漁場は水深50~80メートル。第八雄生丸(4.5トン)で操業。船にはさお2本を装備し、食紅で赤く染めた冷凍イカを餌にメバルを釣り揚げる。「赤いと魚の付きがいい。また、夜明けは魚がかたまりよく釣れる」と漁の特徴を話す。


掲載日:2020.09.14

えさん漁協古武井の天然マコンブが終漁

実入りの良い状態で水揚げできたという天然コンブ(4日、古武井地区)


 えさん漁協古武井地区の天然は、陸側中心に繁茂していたマコンブを水揚げ、8月下旬に終漁した。着業した成田八太郎理事は「ハシリは長さがあり付着物もなく良質なコンブを採れた。実も入っていた」と振り返る。
 鎌やマッカで採取。7月下旬~8月下旬の約1カ月間で10 回操業した。着業者は「昨年は7回。日数的に3回多いだけだが昨年より繁茂しており、久々に順調に採れた。個人的には昨年比で増産になる」と話す。別の着業者も「水揚げは全てマコンブ。数量的に昨年を上回るだろう」と見込む。


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