北海道のコンブは減産傾向が続き、近年は低水準で推移している。道水産物検査協会の格付実績によると、2020年度は11月末現在の累計で前年同期比9トン増の1万64トン。3月末の最終実績でも過去最低だった前年度並みとなる見通し。管内別で宗谷やオホーツクが増産の一方、道東が苦戦。根室の格付けは過去最低実績だった2011年度を下回る可能性もあるという。
北海道産カキは、今季の身入りも良好で生産量は潤沢とみられるが、むき身と殻付きの消流はコロナ禍によって明暗が分かれた。量販店は巣ごもり需要が継続し、むき身中心に堅調な動き。反面、飲食店など外食主体の殻付き消費は厳しさを増している。労働力不足で産地加工業者の処理体制も万全とは言えず、今後の消流に一抹の不安を抱えながら後半戦を迎える。
オホーツク沿岸の昨年実績(12月15日時点の速報)は、前年比3%増32万7929トン。宗谷、猿払村、常呂の3単協が4万トン超え。最高は4万7千トンを突破した常呂で、組合史上最高水揚げとなった。昨年は全域的に歩留まりが伸びず、自然発生貝も増えたことから小型傾向。浜値はコロナ禍が追い打ちを掛け弱含みの展開となった。
北海道の秋サケは4万6千トン弱と、昨年に続き5万トン割れの凶漁となった。浜値は卵需要のメスを主体に高騰し、全道のキロ平均単価(11月末現在)は前年比2割高の657円に上昇。金額は約350億円まで回復したものの、浜間格差も大きく、資源動向の先行き不安は払しょくされないまま。一方、消流は今後の水揚げ回復時に向けた売り場の堅持が引き続き課題となる。
全さんまの集計によると、全国のサンマ水揚げは11月末現在で前年同期比28%減の2万7197トン。11月には散発的に日量千トン台、約2年ぶりとなる3千トン超の水揚げもあったものの、統計史上最低だった昨年の4万517トンを下回ることが確定的となっている。
苫小牧漁協のホッキ冬漁は順調な水揚げで推移している。漁獲対象サイズに満たない貝も多数見られるなど資源量は豊富。ただコロナ禍の影響を受け消費地の飲食店需要が減退しており、着業者は安値相場の形成に不安を募らせている。
増毛漁協所属の「第八十八開龍丸」(13トン、FRP)がこのほど竣工した。同漁協のホタテ養殖船では最大馬力を誇り、作業性・安全性に配慮した新造船が誕生。操船する土橋邦彦さんは「先代船より安定性・作業性が格段に高まり、とても仕事がしやすい」と喜んでいる。
促成種苗の損傷・芽落ちが広範囲に及んでいる道南白口浜。道総研函館水産試験場が鹿部・大船両地区で実施した調査によると、高水温の影響で早期沖出しした種苗中心に生育が悪く、ヒドロゾア類(通称、毛)なども多数付着して退色・芽落ち。さらに、ホッケが種苗糸に付く小型生物(ヨコエビ類など)を摂餌し、種苗の損傷など被害を招いた可能性が高いとした。
近年、海洋汚染の主要因としてマイクロプラスチックの問題が注目されており、欧州に限らず多くの国々でプラスチックごみの削減に向けた規制強化が進んでいる。日本では、2019年6月に政府がプラスチック資源循環戦略を策定しており、同戦略に含まれる目標を達成する手段の一つとして、プラスチックのリサイクルの促進や、代替素材の導入が期待されている。SDGs(持続可能な開発目標)の姿勢がより普及した現在、日本はそのような目標に向け、食品容器包装の変革が必要不可欠となっている。
散布漁協では2隻がチカ船びき網漁に着業している。目視で群れを探索。巻網とほぼ同様の漁法で、魚群を網で囲むようにして捕獲。専用のさおを使い、網の中から魚が逃げるのを防ぐ。今季はまだ数百キロ台の水揚げで推移しているが、好漁時はトン単位で揚げる日もある。着業する永坂哲也さんは「これからが本番」と意気込む。