宮城県気仙沼市唐桑町内の漁業者らで組織する有限責任事業組合「Fish Market(フィッシュマーケット)38」(吉田勝利組合長、電話0226・31・3855)は、マグロの卵を使用した「まぐろからすみ」を新開発した。パウダー状で、各種料理に少量振り掛けるだけで本格レストランの味に近づくなど味付け用にも好評。地元の新たな特産品として広くアピールしていく。
鹿部町の平冷プロマリン株式会社(中村誠社長、電話01372・7・6688)は、前浜・道産魚を使った干物の販売拡大に取り組んでいる。水揚げ減少など近年の環境変化への一手として一昨年に製造を本格化。一次加工、原料販売など主力事業のアシスト効果も見据え、新たな柱への育成に挑んでいる。
鹿部漁協のホタテ養殖部会(木村眞喜雄部会長)と青年部(盛田州秀部長)は前沖に海洋情報観測ブイを設置、随時更新される観測データを各漁業現場で活用している。潮の流速・流向、水温などを携帯電話やタブレット端末の画面で24時間確認でき、ホタテ養殖業者は、施設の玉付け作業や稚貝分散時期を見計らう一つの判断材料として活用。潮流が漁獲を左右するタコいさり業者もデータを参考に操業する。
青森県・三沢市漁協(門上馨組合長)の直売所が順調に滑り出した。同市三川目の国道沿いに11月19日オープン、組合員が水揚げするヒラメやイカなどの魚介類を中心に並べ市民らでにぎわう。年間の売り上げ目標は3000万円。「将来的に収益の上がる事業に」との期待がかかり、漁閑期(りょうかんき)が課題となる。
枝幸町の海洋食品株式会社(三木康裕社長、電話0163・62・3731)は来年から前浜・枝幸産を使ったサケ缶詰の製造販売に力を入れる計画だ。産地加工の強みを生かし、生原料で作る差別化商品で高級志向などをつかんでいく。
岩手県沿岸最北端の洋野町の有志が取り組んでいる「北三陸 世界ブランドプロジェクト実行委員会」は、タコ、ホタテ、サケを使った薫製品を開発。素材の風味や食感を最大限に生かした風味が売りで、10月に東京都内の大手百貨店で実施したテスト販売で完売となる人気を得た。今後商品化し、首都圏での販売展開を計画。将来的には海外進出も目指す。
岩手県宮古市の宮古水産物商業協同組合(島香尚組合長、電話0193・62・5061)は11月28日、商品開発したイサダ(ツノナシオキアミ)のさつま揚げとサクラマスのへしこ(ぬか漬け)のお披露目と試食会を宮古漁港のシートピアなあどで開催した。両品とも好評で、来春の販売開始に向け手応えを強くした。
鹿部町の(有)嘉楽(辻合明男社長、電話01372・7・3489)は、熟成と脱水を同時に最適に仕上げる製法を開発した。うま味成分が濃く、鮮度、歯応えも兼ね備えた刺身商材を目指した挑戦が結実。日高の秋サケブランド「銀聖」を皮切りに、他魚種に応用、商品化を進めていく。
同社は、ニシン・数の子を主力にサケ・マス、いくら・すじこ・たらこ、刺身・とばなどを手掛け、年商117億円(平成26年3月期)を誇る。加えて、近年商品・販売戦略で力を入れているのが過熱蒸気による焼成商品だ。
過熱蒸気は、100度で蒸発した飽和水蒸気をさらに加熱した高温の蒸気。食品に吹き付け加熱することで、従来のボイルや焼成に比べてうま味や栄養分を逃さずに調理が可能。色目や食感も向上する効果が試験研究機関の実証試験でも確認されている。
(株)マルハニチロ北日本釧路工場(平野浩美工場長、電話0154・23・7421)は、サンマ、マサバ、マイワシの青魚缶詰で釧路産を前面に打ち出した商品を強化している。原料、製法など品質を高めた差別化商品で、首都圏の百貨店など高級志向の需要にアプローチしていく。
マイワシでは昨年1月に販売を開始した「釧路のいわし」(味付・味噌煮各150グラム)で、ことしは150グラムアップの生原料を使って製造。冷凍原料に比べ食感良く仕上がるほか、生臭みがなくうま味がさらに引き立つという。缶のとじぶたを従来の銀色から金色に換え、高級感をアピールしている。
昆布消費量全国トップクラスの富山。北前船の寄港地として昆布文化が花開き、今もなお身近な食材として親しまれている。中でも、昆布じめは江戸時代中期からの長い歴史があり、郷土料理の代表格。「サス(カジキ)」が定番で、どのスーパーにも常に陳列、酒の肴やおかずとして日常的に食されている。昆布じめ刺身の草分けで、専門メーカーの株式会社かねみつ(富山県魚津市、金三津貢社長)を取材した。