記録的凶漁となり、いくら同様に空前の高コストとなった親製品。在庫払底で漁期入りし、当座分の手当てで需要先に一巡後、荷動きが鈍化している。冷凍品はロシアのチャムが昨年に比べ高値ながら秋サケより下値に位置しており、消流は相場動向の様子見も絡んで停滞。塩蔵(新巻き)は1尾単価が高く付く大型サイズを中心に苦戦の様相で、年内の消化が焦点だ。
株式会社帝国データバンク釧路支店が集計した釧路・根室管内の漁業・水産会社の2016年度(平成28年度)売上高ランキングは、3期連続で増収の株式会社マルサ笹谷商店が7年連続でトップの座についた。
株式会社山神(青森市)が製造・販売している「漁師のほたてフライ」が今年度の全国水産加工品総合品質審査会で、最高賞の農林水産大臣賞を受賞した。大学生が選ぶ特別賞「若者大賞」も獲得している。
北海道広尾町のフィッシュミール製造・池下産業株式会社(池下藤一郎社長)は食品事業に参入する。新工場をこのほど完成させ、十勝・広尾港水揚げの厳選イワシを急速凍結し、業務用向けに出荷。ブランド名やパッケージも完成させ、顧客の獲得に乗り出している。
【神戸】株式会社浪花昆布(小濱敬一社長、電話078・821・2174)は、「昆布の日」(11月15日)に合わせ、運営する昆布専門店「佃真」内に「ぐるぐる昆布カフェ」をオープンした。12月28日までの期間限定。昆布ポタージュやだし茶漬け、昆布水カクテルなど全8種のメニュー展開で、添加物を一切使用せず天然真昆布本来のおいしさを伝える。
枝幸町で沖底船「第八龍寶丸」を操業する合名会社枝幸水産商会(岩谷隆行社長、電話0163・62・1622)は、前浜産を中心に加工販売事業に取り組んでいる。国内をはじめ海外市場に売り込み。事務所を構える中国・上海に加え、今年からシンガポールへの輸出に乗り出している。
サバ料理専門店を運営する株式会社鯖や(大阪府豊中市)と水産卸売業の有限会社かねはち(静岡県沼津市)は15日、神奈川県海老名市に「SABAR+海老名店」をオープンした。初タッグで神奈川県初出店。沼津直送のゴマサバを使った料理など、同店でしか味わえないメニューも取りそろえている。
株式会社カネダイ(佐藤輔社長)は今秋、気仙沼市川口町の新社屋兼加工場で本格操業を始めた。前浜産をメインに原魚種類や作業に合わせた5つの加工室を整備。春の完成から従業員を増やし準備を重ねてきた。震災発生から6年余のブランクとサンマ不漁など難しい局面を乗り越え「気仙沼ならではのストーリー性ある商品開発」(小野寺正喜常務)に力を注ぐ。
寿都町(片岡春雄町長)の特産品をPRする商業施設「寿都アンテナショップ神楽」が11日、観光地・ニセコ町にオープンした。寿都産魚介類を使った料理を提供するレストランと、寿都漁港から直送販売の鮮魚ショップで構成。国内外からの来訪者に寿都の魅力を発信し、観光客誘致や基幹産業・水産業の振興などにつなげていく。
密封されたパッケージ内のガス成分比率をコントロールすることで品質保持やロングライフ化を図る「ガス置換包装」の存在感がいっそう増している。欧米で特に先行し、日本でも以前からある技術ではあるが、ここ数年で国内のスーパーやコンビニの総菜や精肉、鮮魚分野で採用が広がりを見せている。より新鮮さを求める消費者のニーズに応えつつ、食品や流通業界で対策が急がれるフードロス削減に取り組んでいく上で、有効な包装手法の一つとして評価が定着してきている。