【神戸】兵庫昆布海産株式会社(神戸市、中山俊社長)は2月24日、有馬温泉の兵衛向陽閣で「第63回春の招待商談会」を開いた。ことしも例年同様に全国の加工流通業者ら約100人が参集。出来高は昨年比5%増の9億5576万円となり、4年連続で過去最高記録を更新した。
総務省の家計調査によると、昨年1年間の1世帯当たり(2人以上)の昆布購入金額は、富山市の1984円が全国主要都市の中で最も多く、3年連続の全国一となった。昆布つくだ煮は奈良市が前年(平成27年)の13位から大幅にランクアップ、6年ぶりの1位となった。
戸井漁協東戸井地区(前浜)のコンブ養殖はミツイシを主力に促成(マコンブ)も手掛けており、3月から間引きが本格化する見通しだ。2月中旬現在おおむね順調に生育しているものの、ミツイシの一部施設で芽落ちしたという。
道南本場折浜の促成は、コンブの生育を促す間引きのシーズンを迎えている。1株に数十本付くコンブの数を減らす作業で、設定本数や間引く回数は浜や着業者によってさまざま。各地区部会長らによると2月上旬現在、目立った脱落はなく生育も順調に推移しているという。
財務省の通関統計によると、平成28年の食用干し昆布の輸出数量は全体で前年比12%減の515トン。主力の台湾が前年を3割弱下回った。キロ平均単価は全体で同0.4%安の1566円。
えさん漁協の日浦・尻岸内両地区の養殖コンブが順調に推移している。近年生育途中での芽落ちやシケによる脱落に悩まされてきたが、今季は1月下旬現在ミツイシ、促成マコンブとも大きな被害はなく生育も順調。淀川八百光日浦地区、増輪正尻岸内地区の両部会長は「ここ数年で一番良い状況」と口をそろえる。
総菜メーカーの株式会社ヤマザキ(静岡県)は今年、福島吉岡漁協と福島町と連携し養殖(促成)間引きコンブの製品化に乗り出す。2月に町内に新会社を設立、今春収穫する間引きコンブを生ベースで約100トン仕入れ、浅炊きなどの総菜に加工、全国に発信していく。
新ひだか町三石港町のみついし昆布株式会社(磯貝節社長、電話0146・33・2006)は、日高産ミツイシコンブを使った「日高昆布万能ドレッシング」=写真=を商品化、昨年7月に販売を開始した。日高産だけを原料に各種昆布商品を製造してきたが、調味料は初めて。商品名通りサラダのほか、パスタ、ギョーザ、冷奴など用途は多様で好評を得ている。
養殖の早採りコンブの利用が進む中、道立工業技術センターが「生製品を評価する物差しが必要」と技術開発したのが生鮮コンブの品質評価方法。ボイル後の緑色度で鮮度を判別。ダルスの研究などにも応用している。
北海道昆布漁業振興協会(川崎一好会長)の「平成28年度北海道昆布漁業に関する懇談会」が8日、札幌の水産ビルで開かれた。5回目となった今回は将来のコンブ漁業を担う道内6地区の若手漁業者らが参集。陸作業の機械化や異物混入防止対策などをテーマに意見交換した。