青森県陸奥湾で漁港を有効利用したナマコの増殖が試みられている。漁港入り口となる開口部の海底に空気だまりを持つ特殊ブロックを沈め、ナマコを封じ込め成長させる取り組み。採苗器に稚ナマコを付着させて漁港内のホタテ貝殻礁に移して育成し、港外のナマコ漁場に貝殻礁ごと運ぼうという挑戦も。いずれも漁港を静穏域として活用する新たな増殖手法として注目される。
福島県の新たな種苗生産・供給拠点として「水産資源研究所」が発足、本格稼働が目前に迫っている。火力発電所の温排水をヒラメ、アワビ、アユなどの生産に活用。資源の管理研究なども行う。施設は相馬市と新地町にまたがって新設され、沿岸漁業の復興の拠点としても期待される。
深刻化する人手不足の解消に期待が高まる塩蔵ワカメの新型芯取り機を(株)タテックス(静岡市)が製造し、開発に協力したマルキ遠藤(株)(石巻市)が販売代理店として発売した。ゴムローラーを改良し、さらにフックを取り付けたことで葉や芯が途中で切れる問題を解消。作業効率が格段に向上し、熟練者並みの処理能力を実現した。
健康食品として注目が高まっている海藻ダルスを養殖する国内初の試みが宮城県で進んでいる。既存のワカメ養殖施設を転用でき、今季から生産現場で試験的に完全養殖のサイクルが始まった。収入の少ない1~2月ごろに収穫でき、端境期の新たな養殖種として期待される。
青森県の昨年のコンブ実績は、数量が前年比29%減の290トン、金額は同30%減の5億7700万円、キロ平均単価は同2%安の1986円となった。
三陸ワカメの刈り取り、ボイル塩蔵加工が4日、宮城県気仙沼市の階上地区で始まった。生育は順調だが、収穫時期の早い地種は挟み込みが1カ月近く遅れた影響で葉の伸びや実入りが例年を下回る。収穫開始を後ろ倒しにする漁家が多く、同県産の初入札は例年より遅れそうだ。
岩手県漁連は3月からの今季ワカメ共販で、ボイル塩蔵の芯抜き製品について、葉に中芯を幅3ミリ程度残す「特等」を新たに設ける。芯抜きの手間軽減を狙い、養殖生産量の維持、増加を目指す。将来的な芯抜き機開発の布石にしたい考えもある。入札での特等の上場数量と価格が注目される。
旅行会社JTBのグループ会社・株式会社JTBパブリッシングは、東京・赤坂にある直営飲食店「るるぶキッチンAKASAKA」で、宮城県の人気食材を集めた「みんなのみやぎフードグランプリ2018」特集フェアを1月末まで実施している。
「成長産業化」を掲げた改正漁業法が昨年成立、2年以内の施行に向け、水産政策の改革が今年動き始める。その道筋はまだ明確には見えないが、浜では実行者となる若手漁業者たちが既に独自の革新に挑んでいる。漁村に暮らし、海とともに生き抜き、水産資源を供給する担い手の思いが花開く「改革」の実現を願って、それぞれの高みを目指す若手グループの活動を追った。
「誇りを持っている自分の仕事が廃れている現状が悔しい」。そう強く語る若い漁師の思いと行動が奔流となり、日本の漁業を新時代に突き動かそうとしている。
2014年にノリ、ホヤ、ギンザケなどの漁師や鮮魚店、事務局を合わせて13人で立ち上げた「一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン(宮城県石巻市)」。漁師の仕事を「カッコいい、稼げる、革新的」という「新3K」として実行することを理念に掲げる。
東北の漁業現場に技術革新の波が寄せている。マダラの雌雄を超音波とAI(人工知能)で判別したり、定置で漁獲される魚種をセンシング技術による画像解析で自動選別。ウニではロボットで漁獲、給餌畜養して身入りを上げる技術や、殻割りから内臓除去までの作業を自動化する機械の開発が目指されている。