陸奥湾の採苗は比較的問題なく進んだが、小型が多く、場所によっては満度に採取できない漁家もあった。一時は高水温も懸念されたが8月に水温が下がり今後の成長が期待される。本分散は早い人で9月末、大半は10月頭から始める予定だ。
南三陸町の株式会社マルセン食品(三浦洋昭社長、電話0226・46・2420)は、志津川十日町に本社工場=写真=を新設、4日稼働を始めた。直売店も併設し、店内からは製造工程も一部見ることができる。新たな設備を導入し、新商品開発にも挑戦していく。
岩手県野田村の下安家漁協で早くも秋サケの採卵・授精が活発化した。県北部の中核的なふ化場で2年ぶりに稚魚を生産する。計画の受精卵5428万粒、稚魚4840万尾は一昨年までの15%アップとハードルが上がるが、島川良英組合長は必達を期す。定置漁業者ら周囲の期待も大きい。
スルメイカが今季も全国的な不漁となる中、岩手県北部の久慈市場では7月の当初から昼操業でまとまった水揚げ、高値が続く。漁場形成に恵まれ船が集まっているのが最大の要因だ。9月は35~40隻ほどが連日3000~4800箱を揚げ、200箱を超える船もある。
岩手県の秋サケ漁が始まり、久慈市漁協の滑り出しが好調だ。10日まで6309尾、2072万円の水揚げで、前年同期比は尾数188%、金額251%。ベテラン定置漁業者の皀健一郎組合長は「ハシリとしては上出来。漁があり型、色もいい。久慈は今年、期待できるのではないか。値もいい」と早くも手応え。
野辺地漁協のカレイ刺網は、マコガレイ=写真=が春先から順調に捕れている。夏場の数量は減るもののコンスタントに水揚げ。浜値は大、中がキロ600円台前半とまずまずだ。
来年1月から成貝出荷を始める横浜町漁協の耳づりは、遅い時期に下げた連でへい死が多発しているようだ。ただ全体のへい死割合は昨年より少ないとみられ、着業者は正常貝の今後の成長に期待をかけている。
宮城県漁協の石巻地区など3支所はカキ漁場のASC認証取得に向け検討を重ねている。養殖のエコラベルと呼ばれる国際的な認証で、むき身の消費拡大が狙い。2020年の東京五輪も視野に入れる。
ASC認証は、環境に大きな負荷をかけず、地域社会に配慮した養殖場として認める国際的な制度。ASC(水産養殖管理協会、本部・オランダ)の基準に従って認証される。日本での初認証は同県漁協志津川支所戸倉出張所のカキ漁場で昨年3月。
石巻地区と石巻市東部、石巻湾の3支所が認証取得を検討。3支所は「石巻かきブランド化事業委員会」メンバーとなる。まだ具体的な審査日程などは決まっていないが、この秋からの漁期中に取得の可能性がある。
青森県ほたて流通振興協会は6日、首都圏の消費者160人ほどを招き「青森ほたて料理発表会」を東京・九段下のホテルグランドパレスで開いた。青森県漁連、むつ湾漁業振興会との共催。県の漁業関係者幹部が一堂に会し、都心でホタテをアピールする催しは20年ぶり。料理はもちろん、栄養士による講話あり、ミニコンサートありと盛大に行われた。
岩手県南部でホタテ採苗が5日前後から広域化し、稚貝確保に不安定な浜が出ている。広田地区の南浜(広田湾)ではコツブムシの食害で県北から採苗器ごと移入し、この稚貝を加えて間に合わせたり、地種だけで確保を見込む生産者も。越喜来漁協の崎浜地区は付着種苗の不足で北海道産の移入が増えそうだ。吉浜漁協管内は順調に進む。
広田南浜では採苗前、コツブムシの大量発生で食害の深刻化に不安を強めた。このため、6人の生産者全員が事前に県北から採苗器を100袋ずつ移入した。
最初に採苗した1人は移入を加えて必要量を確保し早めに終えた。5日から採苗する漁家が増えると、移入種苗を使わなくても賄えそうなところが出てきた。
広田湾漁協広田支所ホタテ養殖組合の藤野勝利組合長は「ふたを開けたらぎりぎり間に合いそうだ。5月に2回に分けて入れた種袋(採苗器)の1回目はコツブムシの食害がひどいが、2回目は少ない」と話す。心配した割にある程度採れそうだが、採苗器を分けず1回で入れた人は微妙という。