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新聞記事

北海道一覧

掲載日:2023.10.23

渡島噴火湾稚貝本分散、終盤へ


 高水温のため稚貝の本分散作業を順延していた渡島噴火湾では、9月後半から順次開始し、10月中旬の時点で大半の着業者が終盤を迎えている。地域差はあるものの成長が伸び悩み、各漁協とも一回り小さめ。数量に余裕がなく、漁協内で融通し合いながら昨年並みの量を確保できるよう進めている。


掲載日:2023.10.23

広尾シシャモ出足から苦戦

シシャモの荷揚げ(10月18日、十勝港)


 広尾漁協のシシャモ漁は苦戦の出足となった。漁は薄く、日量(箱数)が1桁の船が多い漁況。着業者は「魚が全くいない」「昨年よりはるかに悪い」と一様に厳しい表情を見せる。12日の初水揚げは39隻で1トン弱と、昨年初日の4分の1。浜値はキロ4200~3860円に付いた。18日は3トン、キロ3276~2629円だった。


掲載日:2023.10.23

顧客の商品展開助力へ-帯広地方卸売市場-

生食用商材、高次加工区画はすしセットなどを製造する2次加工区画


 帯広地方卸売市場株式会社(高嶋昌宏社長)は今年2月に水産加工施設を整備し、ドレス・フィレーなどの1次加工品、刺身・すしの生食商材などを製造・提供する加工事業に乗り出している。市場に入荷した魚の付加価値販売を強化。併せて人手不足の問題を抱える量販店など取引先の商品づくりをサポートすることで、自社、取引先の収益安定、市場流通の維持・拡大につなげていく。


掲載日:2023.10.23

増毛刺網ヒラメ・アンコウ順調


 増毛漁協のヒラメ刺網が10月に始まった。序盤は陸側主体に1隻日量300キロ前後と好調な水揚げ。サイズは1箱3~4尾中心と良型で、浜値はキロ800円程度と上々のスタート。着業者は並行してカスベ・アンコウ刺網も投網しており、シケ後にはアンコウが好漁している。


掲載日:2023.10.23

オ海西部秋サケ10月中盤は漁伸びず

切り上げまでの上積みが期待される枝幸漁協の秋サケ荷揚げ(10月17日、枝幸港)


 北海道の秋サケ定置は昨年の7割程度からペースが上がらず、最終5万トン台の様相で例年の盛漁期を過ぎた。えりも以西が不振のまま推移。昨年好漁だった日本海も挽回せず、6日の低気圧による高波の影響で後志管内では一部の網が大破し、今年の操業を断念するなど被害が発生した。オホーツクは10月に入って伸びている東部の斜網地区で上積みが注目される一方、昨年記録的漁況だった西部の宗谷管内は9月前半の落ち込みを盛り返せず、10月2週から平常通りの下火傾向を呈している。


掲載日:2023.10.16

鮭日本一 深化へ初催事


 「鮭漁師祭り~鮭日本一のまち 斜里町~」と銘打ってサケを主体に知床・斜里産の魚介類を販売・PRするイベントが11月30日、札幌市地下歩行空間・北3条交差点広場で繰り広げられる。斜里第一漁協の定置業者が発案、斜里町や地元水産加工業者に熱意が波及し、まちを挙げた初の普及宣伝活動に発展。さまざまな角度からまちの魅力を発信し、その深化を目指す。


掲載日:2023.10.16

財産を守り、高める-「鮭のまち」斜里町特集-


 江戸時代から日本有数のサケ・マス産地としてその資源を活用した水産業が発展してきた斜里町。2003年から18年連続、さらに昨年もサケの漁獲量は全国1位。18年からは水産、観光関係者が連携し、「鮭、日本一のまち」を旗印に漁業を観光資源として地域・経済の活性化につなげる事業を継続。併せて近年の不安定な水揚げを踏まえ、持続可能な漁業の確立、まちの財産を守っていくための取り組みも行われている。


掲載日:2023.10.16

高水温の影響挽回、際限局面に


 北海道の秋サケ定置は低気圧通過後の休漁明け9日に3800トンを水揚げしたが、その後は日量が変動し、精彩を欠く展開。9月の異常高水温から20度以下に降温以降水揚げペースが上がったものの、10月2週目は5~6万トンにとどまる様相も呈している。昨年も水揚げが持続した20日ごろまで来遊遅れを挽回する盛り上がりを見せるのか。今年の漁獲水準は今週が際限局面を迎える。


掲載日:2023.10.16

オオノガイ、販路開拓し即完売

オオノガイの商品パッケージ


 根室湾中部漁協は、明治時代からの歴史を持つ特産品で希少性の高いオオノガイの販路を開拓、今年は各着業者がつくる乾製品を仕入れ後即完売する好調な売れ行きを見せた。このため従来に比べて冷凍保管する期間を大幅に短縮でき維持管理費を抑制、浜値(組合買い取り価格)の向上につながった。


掲載日:2023.10.16

留萌管内秋サケ低調6割減産

低調な水揚げとなっている秋サケの荷揚げ(10月9日、初山別・豊岬漁港)


 留萌管内の秋サケ定置は、好漁となった昨年とは打って変わって前年比6割減、一昨年比でも2割減と苦戦している。高水温となった9月の出遅れが大きく影響。10月上旬に上向いたものの挽回には至らず、数量は減少しながら終盤を迎えている。浜値はメスがキロ700円台と軟調に推移している。


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