日ロ密漁・密輸防止協定発効によるカニの需給構造変化などの影響を受け、北海道産毛ガニの存在感が増している。特に昨年末の商戦では高値推移。ロシア産の減少で毛ガニ総体の玉不足に加え、ロシア産と同サイズの北海道産(4キロ入り9尾以上)が少なく、相場の下押し要因がなかった。
野付漁協のホッキ漁がスタートした。新年初日は短時間ながら2トンと上々の出足。浜値は大サイズが高値キロ680円。昨年より140円安で始まった。
操業中の北海道太平洋沿岸の毛ガニ漁は浜値が堅調だ。年明けは例年通り落ち着いたものの、昨年中は大サイズが高値でキロ4000円台、白糠漁協は同7000円台に付き、平均単価は3~5割高。一方、水揚量は釧路西部、十勝の両海域が大主体に許容漁獲量(ノルマ)を順調に消化しているが、日高東部は特にえりも地区が低調に推移し、昨年末で前年の8割と出遅れている。
函館ひろめ堂株式会社(林林社長)は、白口浜天然真昆布など道南や北海道の食材にこだわり、ふりかけ7品を製造する。「塩吹き昆布」「帆立×昆布」の2品は、平成27年度北海道新技術・新製品開発賞(食品部門)で優秀賞を受賞した糖化熟成技術を用いた逸品だ。
道南太平洋のスケソ刺網は、渡島・胆振の両管内とも前季を下回る水揚げが続いている。特に渡島側は年明けも低調。胆振側は水子主体となり、浜値が昨年中の3桁から70円台に落ちた。
根室海峡のけた引漁は6日、新年の操業を開始した。尾岱沼漁港に水揚げされた水揚量は180トン。共有海区・巽沖の初値は高値キロ485円。昨年と同様に高水準のスタートを切った。
長万部町の有限会社ヤマタ菊田水産(菊田稔社長、電話01377・2・3624)は、カタログ通販、テレビショッピングなど消費者直結の販路に絞ってカニ加工品、松前漬け、海鮮おこわなど高次加工品を商品展開している。特に3段階の漬け込み工程で作り上げる「松前漬」は売れ行きも良く通販業界で注目され、取引先が広がってきている。
日高管内のスケソ刺網が水揚げを伸ばしている。道のまとめによると、昨年4月~12月末の累計数量は前年同期比72%増2747トン。12月下旬は全体で100トン以上揚がる日が続き、同月単月の数量は15%増1506トンに。「過去最高の日産だった」という着業者もいて、「1月も続いてくれれば」と期待している。
道南の南かやべでことし、5人の漁業後継者が誕生する。北海道南茅部高校を今春卒業予定の佐藤晃太さん(17)、加我拓海さん(18)、石川明将さん(18)、佐藤大吾さん(18)、本間海飛さん(17)の5人。共通するのは「漁師の仕事が大好き」なこと。幼少から魚の網外しやコンブ干しなど家業を手伝い漁業は生活の一部。学校に行くと漁の話で盛り上がり、互いにロープワークを教え合う。「父の働く姿に憧れて」「漁師しか頭になかった」。それぞれの思いを胸に、間もなく船出のときを迎える。
海洋土木の(株)菅原組(函館市、菅原修社長)はことし、松前町でのコンブ養殖プロジェクトを立ち上げてから8年目を迎える。異業種の漁業参入は全国的に珍しく、先行事例として注目される。