青森県深浦町の風合瀬漁協女性部加工部会はギバサ(アカモク)しょうゆ漬けの生産、販売を始めて4年になる。「少しでも付加価値を上げたい」(山本裕行美=ゆきみ・次期会長)と漁協から原藻を買い取る。同町の特産品に認定され売れ行きは安定、年5000パックほどの人気を誇る。
いぶり噴火湾漁協・有珠地区の中野龍一・智子(のりこ)夫妻(中野水産)は、独自に編み出した道具を駆使して海藻を採取し、未利用資源を活用したのりつくだ煮の製品化にも取り組んでいる。新製品は味、食感にこだわった逸品。昨年から販売開始し評判も上々だ。一方、海藻の採り方を若手漁業者にも伝授。浜の名産を後生へと引き継いでいる。
新ひだか町三石港町のみついし昆布株式会社(磯貝節社長、電話0146・33・2006)は、日高産ミツイシコンブを使った「日高昆布万能ドレッシング」=写真=を商品化、昨年7月に販売を開始した。日高産だけを原料に各種昆布商品を製造してきたが、調味料は初めて。商品名通りサラダのほか、パスタ、ギョーザ、冷奴など用途は多様で好評を得ている。
宮城県北部の南三陸町市場で年明けからマダラの水揚げ、上場が活発化した。刺網漁獲で、1隻30~50箱という日が多く、やや低調な滑り出し。漁場が狭く女川沖だけという。価格はオスの2尾入れで5000円前後など昨シーズンに近いが、「獲れていない割に安い」とみる生産者が多い。
日高東部海域(冬島地区を除くえりも漁協)の毛ガニはハシリから低調な水揚げで推移している。競合するロシア産の搬入減などで全体的に品薄の中、浜値は例年落ち着く年明けも堅調だが、漁獲不振に加え餌代も高騰し、厳しい操業を余儀なくされている。
道水産会(川崎一好会長)主催の「新年の集い」が10日、札幌市のホテルポールスター札幌で開かれた=写真。道庁幹部、系統・関係団体の役員らが出席。官民一体、業界の総力を結集し、自然災害も相まって統計史上初の100万トン割れとなった昨年を底に、生産回復を図っていくことをあらためて確認した。
岩内町の株式会社野澤商店(野澤幸平社長、電話0135・62・0249)は昨年来、日常の食卓に上る数の子商品の開発に取り組んでいる。昨年加工機器を新規導入。道加工連が制定した5月5日の「かずの子の日」と連動、リン脂質など機能性も生かした新商品を打ち出し、数の子の消費を盛り上げていく構えだ。
日高中央漁協のスルメイカ漁は昨年12月末現在で金額が前年同期の倍以上に伸長している。全国的な不漁で浜値が高騰。加工原料の木箱は10~11月に1箱2万1000円の高値を付けた。
三陸ワカメは2月9日の宮城県産初入札でシーズン入りする。今季は宮城、岩手両県合わせ原藻換算3万1000トンの養殖生産が計画され、昨シーズン(2万5000トン)を600トン、24%上回る見込みだ。種苗はおおむね確保されたが、幹縄への巻き込み、挟み込みとその後の生育が例年より遅れ気味で、これからの成長に期待がかかる。
昨年末に閣議決定された平成29年度水産関係予算案は、前年度と同額の1783億9100万円。28年度補正予算561億6800万円(うちTPP対策予算350億円)を加えると、2345億5900万円で、前年度比31.5%増。担い手・地域活性化対策など「浜の活力再生」に向けた予算の拡充・強化のほか、水産物の輸出や増養殖の推進などで新規事業を盛り込んだ。