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新聞記事

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掲載日:2022.08.29

チリギン、空前の高値


 円安や世界的な需要の高まりを背景に、チリ産ギンザケをはじめサケ・マス相場が高騰している。国際情勢の変化でロシア産ベニザケの搬入の予測もつかず、輸入物の供給は例年にも増して不透明な様相を呈している。
 チリギンは在庫のひっ迫を背景に異例の価格上昇が続いている。6月下旬には、4/6ポンドサイズの冷凍ドレスの内販価格がキロ1200円にも達した。3月から3カ月で約300円値上がりし、シーズン開始時の2021年10月の価格と比べると1.5倍ほどの水準となっている。
 在庫ひっ迫の要因について、商社筋は「ベニが高値だったため、早期から北海道・東北でもチリギンの売り場が増え、相場は前期よりも高いものの、消費は鈍らなかった」と説明。加えて「搬入量が予想に反して少なかった。例年は11万トンほどだが、21/22年シーズンは最終的には10万トンに達しないのでは。当初4月から価格が下がるとの見通しで、商社各社は在庫を潤沢に確保していなかった」と続ける。


掲載日:2022.08.29

岩手、4年で1200トン超-広がる海面養殖 -


 岩手県でサケ・マス類の海面養殖が拡大している。2022年の水揚量は前年比2.1倍の1211トンに達する見込み。主力魚種・秋サケの記録的な不漁が続く中、安定した水揚げを確保し、漁協経営の健全化につなげる狙いがある。


掲載日:2022.08.29

南かやべ漁協8月中旬にイカ急増

前年同期を上回る水揚げのスルメイカ(8月26日、木直漁港)


 南かやべ漁協の定置網で8月中旬、スルメイカの水揚げが急増した。木直地区で操業する尾上美彦理事(有限会社ヤマダイ尾上漁業部)は「獲れたのは1日だけ。ただ昨年同時期に比べると今年の方が平均して揚がっている」と漁模様を説明。8月24日現在で組合全体の水揚げ累計は前年同期比57%増の233トンに伸ばしている。


掲載日:2022.08.29

相次ぐ流木の流出・漂着、迅速な撤去体制の構築を


 今年度も漁港や漁場海域に流木が流出・漂着する事態が相次いでいることを受け、道漁連(阿部国雄会長)、道漁業環境保全対策本部(岩田廣美本部長)は23日、道や道議会に対し流木などの迅速な撤去体制構築の実現などを緊急要請した。


掲載日:2022.08.29

道東沖サンマ棒受網初荷キロ5万4000円の最高値


 道東沖のサンマ棒受網漁の水揚げが始まった。18日に10日出漁の小型船(20トン未満船)1隻が根室・花咲港で約260キロを初水揚げ。花咲市場の浜値は組成90グラムでキロ5万4千円の史上最高値を付けた。23日には15日出漁の中型船(100トン未満船)も花咲市場に約4.7トン、厚岸漁協市場に約900キロを発泡で初出荷した。


掲載日:2022.08.29

福島県調査指導船「拓水」就航

調査機能の強化が図られた6代目「拓水」


 福島県の新たな漁業調査指導船「拓水(たくすい)」(アルミ製37トン)が就航した。県沿岸漁業は試験操業から本格操業に向けた移行期間の2年目に入り、出漁日数を増やすなどして水揚量の拡大に取り組んでいる。海底の放射性物質や、長期にわたる操業自粛が水産資源に及ぼした影響などを調べ、東京電力福島第一原発事故からの早期再生・復興につなげる。


掲載日:2022.08.15

礼文島ホッケ高鮮度出荷

日網で水揚げしたホッケ(8月10日、元地漁港)


 船泊漁協は日網で漁獲したホッケを「礼(魚へんに花)-れいか-」の名称でブランド化を図っている。脂乗りの良い7~8月の2カ月間で揚がった700グラム以上の大型に限定。船上氷じめで鮮度保持も徹底しており、キロ単価は通常出荷の7~8倍と高い評価を得ている。
 ホッケ全体の魚価底上げを目指し、付加価値を高めてPRしようと2020年に開始。刺網船5隻が手掛けている。
 投網後4時間程度で揚げるため鮮度は抜群。第三十八八龍丸で操業する前刺網部会長の岡本秀一さんは「基準は700グラム以上だが900グラム前後の魚を目がけて選んでいる」と説明する。
 船上で迅速に網から外し海水氷が入るタンクに投入して鮮度保持。帰港後は重量選別機を駆使して再選別。下氷した発泡にきれいに並べ、船名入りの専用ステッカーを貼付して札幌市場に出荷。1隻当たり1日10箱を上限に生産している。


掲載日:2022.08.15

網走のホテルでの重油漏れ、地元漁協対策協設置


 網走湖に近接する網走観光ホテルで今年3月、推定8千リットルの重油が漏れ出たことを受け、市や地元漁協は8日、「網走呼人地区重油漏れに関する対策協議会」を設立した。河川や湖内に流出した場合の漁業被害額は、秋サケやシジミなど単年度で65億円、長期的には227億円と試算され、ホテル事業者に対し重油の早期全量撤去を強く要請していく。


掲載日:2022.08.15

網走稚貝良好、量も確保

稚貝を入れた丸かごの一時保管。生存率が下がらないよう仮設水槽にはエアーを注入している


 網走漁協ほたて養殖部会は、6日から稚貝の分散作業を開始した。採苗器の付着量は例年並み、ふるいの目合いは2分~1分3厘で仮分散。着業者は皆、「十分確保できる」と話し、10日ほどで終了した後、盆明けから本分散に移行する。


掲載日:2022.08.15

大船渡の元正榮北日本水産、陸上養殖アワビを缶詰に

2種類を展開する「箱入りあわび」


 元正榮北日本水産株式会社(岩手県大船渡市、古川季宏社長、電話0192・42・3056)は10日、完全陸上養殖で育てたアワビを使った缶詰「箱入りあわび」を発売した。バターソテー風と白ワイン煮味の2種類。洋風の味付けで、なじみが薄い若者世代や女性の取り込みを図る。


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