株式会社ニッスイは、2023年秋・冬の新商品41品、リニューアル品26品を9月1日から順次発売する(一部7月発売)。「お客様の多様化するニーズに寄り添い、食でWellness Lifeの実現に貢献します」をコンセプトに、「Healthy」「Smart & Quick」「Satisfaction」をテーマとした商品を開発した。同社はスケソウダラの俊敏な動きの源となる「速筋」のタンパク質がとれる「速筋タンパク」シリーズを展開。拡充する同シリーズに「太ちくわ」を追加。バータイプでは「おさかなバー チーズとトマト」を発売する。また、市場が拡大する「機能性表示食品」では、EPAとDHAを配合したスティックタイプの魚肉練り製品「記憶力を維持する EPA+DHAチーズ in スティック」、減塩ニーズに応える瓶詰「減塩30% 鮭めんたい」などを発売する。
ウトロ漁協の定置業者・有限会社協和漁業部(古坂彰彦代表)は、魚料理店「OYAJI(おやじ)」の運営で知床産を発信している。漁業や魚、まちの魅力、時には人生観のトークを添えて、自船「第二十八栄宝丸」でその日水揚げした魚を使った「漁師料理」を振る舞う。“ご当地グルメ”を求めて訪れた観光客らに舌と心に残る感動体験を提供し、前浜資源の価値を高めていく。
湧別漁協のミズダコが高値を維持している。序盤の越冬ダコからキロ千円台前半と堅調に推移。水揚量は昨年よりやや劣っているが、6月末の水揚金額は前年同期の2割増と伸長。減産を浜値でカバーしている。毛ガニ漁が終漁した18日にはタコ箱の漁場として開放しており、着業者は本格化するこれからの増産に期待を寄せている。
標津町で起業し、事業を通じ社会課題の解決などを目指す合同会社しゃけを(椙田圭輔代表)は、標津の若手漁師で組織し魚の付加価値向上に取り組む波心会(林強徳代表)と連携し、地元で未利用魚として扱われているカジカを活用しただしを商品化した。4月下旬から標津近隣の道の駅や商業施設を中心に販売し、高評価を得ている。
羅臼漁協の春定置では7月に入りブリの水揚げが上向いた。昨年に比べて半月以上早く、全体の日量は多い日で60トン以上。同漁協は「今は漁が落ち着いたが、この後どれだけ獲れるか」と漁況を注視。昨年が過去最高水揚げを記録しただけに、今季も好漁に期待を寄せる。
宮古漁協(岩手県宮古市、大井誠治組合長)は、定置船「第十八日出島丸」(FRP製19トン)を新造した。従来船に比べてトン数が大きくなったことで作業効率が大幅にアップ。巻き上げ能力に優れた漁労機器や最新の航海計器なども搭載する。主力漁場で操業し、「水産の街」宮古の振興と発展にも貢献する。
羅臼漁協の天然コンブ漁が始まった。繁茂は全般的に沖側が薄く陸側中心。下側では密生している漁場もある。生育状況は「幅が狭い」と指摘する声も多く、昨年に比べて芳しくない様子。着業者は今後の実入り向上などに期待している。
日本各地の養殖カキの産地が集う「第13回全国カキ・サミット岩手大会」(実行委主催)が18日、盛岡市の県教育会館を主会場にオンライン併用で開かれた。岩手や宮城、広島など11県の生産者や漁協・行政関係者ら約110人が参加。カキ養殖業の持続的な発展に向け、衛生管理や生産技術をテーマにした講演会を通じ、現状と課題、今後の方向性を共有した。
サロマ湖内の養殖は、常呂漁協の水揚げが1日、湧別漁協が10日に始まった。今年の生残状況は例年より低い傾向にあり、各漁協では常呂が8~9割、湧別が6~7割の見通し。個人差も見られるが、湧別ではへい死率が高く成長不足による低歩留まりで安値に振れている。
カキ養殖の資材輸入・販売やコンサルティングを手掛ける株式会社SEAPAジャパン(吉本剛宏社長、電話050・3561・8240)は、微細藻類(植物プランクトン)の培養を自動化できる装置「フォトバイオリアクター」の取り扱いを始める。8月23~25日に東京ビッグサイトで行われる「ジャパンインターナショナルシーフードショー」に出展する。