最終盤に入った渡島噴火湾の加工貝(2年貝)は4月上期で6単協(長万部、八雲町、落部、森、砂原、鹿部漁協)合計4万1400トンを水揚げした。計画達成率は80%。長万部、落部が2000トン以上、八雲町、森が1000トン以上の残量を見込んでいる。4月末終漁予定だが長万部は5月まで。浜値はキロ350円前後に上がっている。
白糠漁協のタコ縄漁は、今季も順調に水揚げを積み重ね漁期終盤に入った。浜値も強含みの展開で、3月は平均単価がキロ700円台まで上昇した。漁場には漁獲対象外となる小さなタコも多く、来年以降に資源を残すため今季は漁期を1カ月前倒しし4月末で終漁する。
釧路市東部漁協で第三十三圭丸(2.8トン、司口圭哉船頭)が唯一着業するツブかご漁が1日に始まった。臭いで誘う餌缶のみを使い漁獲することで「水揚げ後のツブの餌吐き、餌による臭いがない」と説明。加えて身の大きい良質なツブを厳選、高品質出荷に注力する。取り扱う店舗や市場関係者の評価も高く「餌吐きのないこれだけきれいな荷造りは見たことがない」との声もある。また司口船頭自身は店頭販促で積極的にPR、同漁協は九州など各市場へ試験出荷し販路開拓に努めている。
福島県いわき市の食の価値と流通を創る地域商社・いわきユナイト株式会社は、いわき発信の食品を紹介・販売する「いわきフードセレクション」をうすい百貨店(郡山市)で11日開始。いわき商工会議所の協力で、6月10日までの期間限定で展開する。売り場にはメーカー自らが立ち、試食販売をする機会も設け、消費者の声を聞きながら今後の商品開発に生かしていく。
鮮魚・食材卸のかいせい物産株式会社は居酒屋「〇魚(まるっと)」を東京・門前仲町に2日オープンした。市場で買い手がつかない魚を活用する「もったいないプロジェクト」の理念がコンセプト。宮﨑成人社長は同店がきっかけとなり、同じ理念のもと廃棄魚を活用する店が増えるのを期待している。
カレイを中心に留萌管内では刺網漁の水揚げが好調だ。マガレイやニシン、カスベが例年よりも早い時期から掛かり好漁を継続している。半面マガレイの浜値は一時キロ100円台に値崩れ。200円台に回復したが浜安傾向が続いている。
古宇郡漁協の漁業者グループ(8人)が2016年度(5月~翌年4月)から取り組むホタテ養殖事業が順調だ。2季目の今年度は、昨年12月から3月末までに計10回、76.5トンを半成貝で韓国向けに活出荷。浜値はキロ250円前後で推移している。
宮城県漁協唐桑支所(畠山政則運営委員長・気仙沼市)のアカザラガイが21日、駅弁にデビュー、加工品3種の販売も始まる。カキ養殖の副産物で地元消費され、一般には流通していなかった。「眠っている食材の知名度が上がる」と期待が高まる。
道北日本海の留萌管内で地まき用稚貝の出荷作業が始まった。大半が規定サイズ以上の殻長で、若干軽い地区もあるが例年並みに成長。前半戦は今年もシケが多く足踏みしている。