道東沖のサンマ漁は10日から大臣許可の棒受網船が順次出漁し、操業が始まったが、極度に不振の滑り出しだ。ロシア水域で魚群が見当たらず、北太平洋公海での操業。22日の初水揚げは中型船(20トン以上100トン未満)9隻で計約41トンにとどまった。
「釜石の新たな名産品に」―。岩手県の釜石湾漁協白浜浦女性部(佐々木淳子部長、部員82人)は、湾内に群生する天然アカモクを加工した「尾崎さんちのあかもく」を発売した。アカモクは一年藻で枯れるとごみとして流れ、地元漁師には厄介者だったが、健康・美容効果に優れ食感も良い。未利用資源を有効活用した高付加価値商品としてPRしていく。
岩手県釜石市の濱幸水産株式会社と幸栄漁業株式会社は17日、竣工した第一〇八欣栄丸(鋼製199トン)など3隻の大型サンマ船の出港式を釜石漁港の第2市場前岸壁で行い、航海の安全と大漁を祈願した。新造船は抜群の省エネ性と操業の効率化、乗組員の居住環境向上を実現。3隻は20日に道東2港から出漁し、8億5000万円の水揚げを目指す。
釧路市漁協のアブラコかご漁は苦戦している。水揚げは各船の日産が20~30キロと低調。数量がまとまらないことを背景に、加工需要が弱く、浜値も安値傾向で推移している。
全道組合長会議と道漁連、道信漁連は6日、道と道議会水産林務委員会に対し漁業近代化資金の融資枠拡充などを要請した。特に担い手対策に直結する漁船リース事業について確実な融資枠の確保を求めた。
利尻漁協の天然コンブは、総体的に繁茂状況が悪く、大幅な減産見通しとなっている。天候も悪く操業日数もわずか。着業者は「これだけないのは久しぶり」「長さも短く、水揚げは昨年ハシリに比べかなり少ない」と、一様に厳しい表情を見せる。
オホーツク管内の毛ガニ漁は、ウトロ漁協を除く7単協が7月中で終漁した。許容漁獲量を達成したのは網走漁協のみ。雄武、紋別が3割、湧別、常呂が4割、沙留が5割と振るわず、来年以降の資源につなげる観点で昨年より早期に切り上げた。
寿都町の株式会社かねき南波商店(南波恭平社長、電話0136・62・2611)は、北海道産スケ子を使った無着色めんたいこの商品展開で、弁当需要に照準を合わせた「そぼろ」=写真=を商品化した。過熱水蒸気加工でうま味を逃がさず、ふっくら食感に仕上げている。
を商品化した。過熱水蒸気加工でうま味を逃がさず、ふっくら食感に仕上げている。
枝幸漁協のナマコけた網が終漁した。漁期前半はシケや潮回りの影響で苦戦したが、後半は1隻の日量が平均200キロと善戦。なまこ部会(戸田吉和部会長)は各自、乾燥ナマコ(キンコ)に加工し10月後半に出荷するが、昨年より多少少なくなる見通しだ。