東京を中心にオイスターバーを展開する(株)ゼネラル・オイスターは、香港市場への殻付き生カキの輸出を急増させている。コロナ禍による店舗休業のため、主力の外食事業の売上高は大幅減、利益面でも四半期ベースで、過去最大の損失計上に見舞われたが、小規模ながらも今後のアジア市場への展開に向けて弾みにしたいと捉えている。
北海道沿岸のスルメイカ漁が苦戦している。解禁から3カ月近く経過したが、昨季に続き今季も漁況が低調。一方で金沢など道外の日本海側は6月の好漁を受け水揚げが伸びている。
大樹漁協の若手漁業者らでつくる「大樹サクラマス養殖事業化研究会」は今年度から大樹町内の旭浜漁港に設けたいけすでサクラマスの養殖に挑戦している。3カ年の実証試験。同漁協が魚類の海面養殖を手掛けるのは初めて。今季は海中の育成が可能かどうか見極める考え。秋サケ定置の不漁が続く中、漁家経営を下支えする新たな漁業の確立に向け、将来的な事業化も視野に入れている。
えりも漁協のタコ箱漁は数量が前年同期の2倍、金額も9割増に伸ばしている。旭地区の千葉毅彦さんは「7月に入って獲れだした。今年は好漁」と声が弾む。
枝幸漁協のマス小定置は、沖・オカで格差はあるもののカラフトマスが昨年の3倍と順調な水揚げ。8月中旬の盆休み中は今年から手網を撤去しているが、休み明けはオカ側中心に多少増産した地区も見られた。浜値は昨年並みに推移しており、着業者は8月末までの盛漁を期待している。
えりも漁協のコンブ採りは、台風による沖止めもなく、21日現在の全地区延べ採取日数が141日に伸び前年同期(71日)を大きく上回っている。ただ採取状況は地区でばらつき。繁茂良好で順調に水揚げを積み重ねる浜がある一方、水コンブが多く苦戦する浜もある。
韓国向けの活貝が昨年より多いペースで進んでいる。財務省の通関統計によると、1~6月の輸出量は前年同期比20%増の3106㌧。このうち留萌管内が6割を占めている。今年の成育は良好で生残率が高く、コロナ禍でキロ200円前後と昨年の半値に落ち込んだことも輸出に拍車を掛けている。
ひだか漁協(石井善広組合長)は、主力魚種・シシャモの水揚げ安定に向け、蓄養施設で仔稚魚の中間育成に挑戦している。通常のふ化直後より大型の種苗放流で降海後の生残率を高めて資源増大につなげる試み。今年4年目で飼育技術も向上し、現在順調に成長。夏場の海水温上昇期を乗り切って、今秋の初放流を目指している。
増毛漁協のエビかご漁は、主体のナンバンエビが船団1航海で600箱前後と苦戦している。漁場が固定できず移動しながらの操業。浜値はコロナ禍で一時安値に振れたが、昨年並みに回復している現在は薄漁で押し上げた格好。着業者は漁模様の好転を願っている。
宮城県内の若手漁師らでつくる一般社団法人フィッシャーマン・ジャパン(FJ、本部・石巻市、阿部勝太代表)は、気仙沼市で漁業の担い手育成プロジェクトを立ち上げた。石巻で新規就業者を増やした実績を生かし、漁業者を目指す全国の若者を受け入れ、未来の世代が憧れる水産業の形を三陸から構築していく。