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新聞記事

水産業向け一覧

掲載日:2020.05.18

第七十八嘉和丸「理想以上の新造船が誕生」

竣工した第七十八嘉和丸。船名は長男・嘉信さん、長女・和美さんの一字をとった


 湧別漁協でタコ箱やホタテ稚貝養殖を中心に操業する工藤正弘理事の第七十八嘉和丸(よしわまる、4.9トン、アルミ)がこのほど竣工した。舷門やミズダコ専用の水槽など、安全性・作業性を重視したこだわりの新船が誕生。4月30日に地元・湧別漁港でその雄姿を披露した。


掲載日:2020.05.18

流氷被害なし。間引き、株分け進む /羅臼

7月中旬に水揚げが始まる羅臼の養殖コンブ(5月8日、漁業者提供)


 羅臼漁協のコンブ養殖業者は、流氷対策で沈めていた施設を浮上させ、間引きや株分け、雑海藻駆除など各作業を進めている。同漁協によるとシケや流氷による大きな被害はない。水揚げは例年7月中旬に始まる。
 5月上旬に施設を浮かせたという着業者は「成長が芳しくない。幅がなく短い。流氷被害や根腐れもないので、夏までに少しでも成長してくれたら」と願う。これから間引きを行い生育を促す。


掲載日:2020.05.18

中国向け冷凍両貝、オ海卵付き一時的に成約


 オホーツク沿岸の漁場造成で水揚げされた卵付きの天然貝が、4月中旬以降、中国向けの冷凍両貝に仕向けられた。中国の状況について、加工筋は「工場再稼働後に北朝鮮産が輸入できず、仕事買いの側面もある。卵付きのオファーで一時的だった」と説明する。


掲載日:2020.05.18

資源見据えて100年余、秘策にエンジンオイル


 鮮魚卸の海光物産㈱(千葉県)は東京湾のスズキでMSC(海洋管理協議会)認証を目標に、(株)シーフードレガシー(東京都、花岡和佳男社長)の協力のもと日本初の漁業改善プロジェクト(FIP)を進めている。海光物産の大野和彦社長はまき網着業者の祖父・繁次郎氏が100年前に提唱していた「持続的な漁業」を胸に、コロナ禍でも経営改善を模索。このたびエンジンオイル販売業者と手を組み、時代に即した操業モデルを見いだしていく。


掲載日:2020.05.18

日本海ニシン放流事業開始以降初の3000トン突破


 日本海沿岸のニシン刺網は道水産林務部の集計(速報)によると4月30日現在で前年同期比77%増の3123トンに上り、1996年に種苗放流事業を開始して以降初めて3千トンを突破した。
 主力の小樽市漁協と石狩湾漁協の3月終漁後に数量をけん引したのは留萌管内。今季は地区間差はあるが4月頭から水揚げが順調に推移したため、4月30日現在で807トンに達した。昨年実績324トンの約2.5倍となり、1999年以降で最多を記録した。これまでは04年の364トンが最も多かった。


掲載日:2020.05.04

だしにこだわり、コンブを次世代へとつなぐ─

毎年6月に操業する貝殻さお前の荷揚げ(昨年、温根元漁港)


 北海道のコンブは、6月から釧路・根室のさお前、渡島の促成などで水揚げが始まり徐々に本格化する。生産は減少傾向が続いており、昨年度の道産コンブ格付実績は過去最低の1万2921トンまで落ち込んだ。消費も近年低水準で推移。日本の食文化を支えてきた産業が今苦境に立たされている。業界団体や研究者らは増産と需要喚起に向け注力。昆布だしにこだわりを持ち、その魅力を伝える人たちもいる。コンブを次世代へとつなぐ─。その思いや取り組みを取材した。


掲載日:2020.05.04

沙留の竹内漁業部とろろ昆布好評

とろろ昆布と商品化を目指す焼酎のラベルイメージ


 沙留漁協でコンブ漁を営む竹内漁業部(竹内清代表)はとろろ昆布やだし昆布を商品化し、興部町にある道の駅「おこっぺ」などで販売している。品質の高さから支持を集め、リピーターを獲得している。2016年1月に販売を始めたとろろ昆布の原料は「風味が増すようにするため、天日干しにしている」と竹内代表。とろろの商品名は「幸(さっ)ちゃんとろろ」。陸回作業に従事する竹内代表の母幸子さんの名にちなんだ。同年に売り出しただし昆布は「幸ちゃん昆布」。道の駅やオホーツク紋別空港で販売。道内外で行われる物産展でも好評を博し、沙留産利尻昆布の存在感を高めている。





掲載日:2020.05.04

余市ムール地元中心に出荷


 余市郡漁協の若手漁業者5人や道総研中央水試、余市町らで構成する「余市ムールガイ養殖研究協議会」は、余市港内で養殖するムール貝の今季水揚げを4月15日に始めた。本来は東京の飲食店を中心に出荷してブランド価値を底上げする狙いだったが、新型コロナウイルス感染拡大を受け、現在は地元での販売に力を入れている。


掲載日:2020.05.04

海面養殖「宮古トラウト」初出荷

丸々と太った宮古トラウト。主に刺身商材として出荷される


 岩手県宮古市でトラウトサーモンの海面養殖試験が本格化している。4月24日、宮古漁協が宮古湾内で育てた活じめの500尾が市魚市場に初出荷され、キロ千円を最高値に平均760円の高値スタートとなった。ブランド名称は「宮古トラウトサーモン」に決定。7月末まで毎週千尾ペースで出荷される。秋サケなど主要魚種の不漁が続く中、宮古の新たな特産品としての成長に期待が集まる。


掲載日:2020.05.04

スマート技術で現場作業の安全強化


 農林水産省は、農林水産業・食品産業の作業安全対策を分野を横断して推進する対策を強化する。安心して働ける環境にしなければ生産業に若い世代が未来を託せないとして、3月には安全対策の取り組み気運を醸成するためのシンポジウムを開催(新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から無聴衆で)、その内容を4月23日に農水省ホームページで公開した。また、作業安全対策に役立つ漁業技術などを集めた新技術カタログも作成した。


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