野付漁協のホッキ漁は日量4トン前後と順調な水揚げ。着業者は「後続資源が安定してきた」と声をそろえる。浜値はキロ600~500円台と堅調なスタート。エゾバカガイ(アオヤギ)の水揚げも順調に推移し、昨年より好値を付けている。
散布漁協の養殖バフンウニは、年末の水揚げ・出荷再開後もキロ6千円の好値で推移している。南晃仁うに養殖部会長は「予想以上の値段で、コロナによる首都圏を中心とした緊急事態宣言発令後も下げずに続いている」と話す。
道は2020年度からのICT技術などを活用したコンブ生産増大対策事業で、陸上作業を機械化する実証試験と、ドローンによる空撮画像から漁場の分布状況を把握する手法の開発に取り組んでいる。
留萌管内4単協(増毛・新生マリン・北るもい・遠別漁協)の本年度韓国向け活貝輸出は、昨年4~12月で4440トンとなり、前年度実績と比べ2倍に伸長した。今年1月は増毛、新星マリンが出荷を開始している。
理工エンジニアリング(株)(高知県高知市、有光功社長)は中~大型魚に対応する新型のフィレマシン HS―10CW 型を完成させた。最大の特長は、これまで処理が困難だった三角骨を持つ魚種にも対応できるようにしたことで、スケソウダラやマダラのフィレ加工を可能にした。漁獲量が低減する一方で、地域によっては今まで見られなかった魚種が獲れるようになるなど予測が困難な時代。有光功社長は「このマシンがあれば、中型からある程度の大型魚までカバーできる」と自信を示している。
一般財団法人リモート・センシング技術センター(RESTEC、東京都港区、池田要理事長、電話03・6435・6700)など3者は、岩手、宮城両県の三陸沿岸で冬から春にかけ、親潮の前線域(潮目)にイサダが多く集まる特性に着目し人工衛星の観測データを使ってイサダ(ツノナシオキアミ)漁を効率化するアプリケーション(ウェブサービス)の開発を進めている。海面水温から漁場が形成される場所を1時間ごとに推定し、リアルタイムでスマートフォンなどに示す。水揚量アップのほか、燃油コスト削減や鮮度を生かした新産業創出などが期待される。
痩せウニの身入り改善とアワビの成育促進を図ろうと、北里大学海洋生命科学部附属三陸臨海教育研究センター(岩手県大船渡市)の森山俊介教授は、食品加工残さを活用したバイオマス飼料の開発に取り組んでいる。蓄養・養殖に生かして深刻化する磯焼けを解消するとともに、天然では難しい高品質な通年生産を低コストで目指す。漁業者の所得向上を後押ししたい考えだ。
青森産技食品総合研究所(八戸市)と水産研究・教育機構(横浜市)は画像センシングを活用した魚種・サイズの自動選別技術を開発し、14日、実証試験の様子を公開した。AI(人工知能)の手法の一つである機械学習を用いることで90%以上の精度で魚種判定を行い、同時に画像データからサイズを高精度に計測。県沿岸で漁獲されるサケやサバ、ワカシ(ブリの未成魚)など約40魚種の自動選別を可能にした。水揚げ現場に導入されれば生産性を3割高められるといい、作業の省力化や人手不足の解消に向け実用化が期待される。
北海道産のマダラは日本海沿岸の減産を受け、加工向けの価格が昨季に比べ上昇している。主力のサンマが薄漁に陥り、道東の加工業者の仕事買いも影響。仕向先の大半を占める加工相場の強含みに連動する形で、札幌市中央卸売市場の生鮮相場も堅調な値動きを示している。ただ、タチ(白子)を中心にコロナ禍で外食需要が鈍化しており、日本海側が昨季同様の増産基調に転ずれば一気に値崩れも想定され、不透明感も抱えている。
宮城県石巻市雄勝町水浜の(株)海遊(伊藤浩光社長、電話0225・25・6851)は、カキやホヤに付着する“副産物”のムール貝(ムラサキイガイ)のブランド化を目指している。冷凍の輸入物に比べ、三陸産の活は食感がよく、味が濃いのが特長。知名度を高めることで消費拡大を図り、漁業者の所得向上につなげたい考えだ。