漁業情報サービスセンター(JAFIC)は、2021年上半期の日本周辺における漁海況の特徴について取りまとめた。日本近海の海面水温は、北部が冬季に寒気の影響で近年(11~20年平均)より低めの海域もあったが、以降はおおむね高めであった。長期的には上昇傾向を示している。
羅臼漁協のホッケは春の刺網中心に好漁に恵まれ、7月27日現在の累計数量は前年同期比10倍の3299トンと大幅に伸ばしている。金額は6.6倍の3億2500万円。同漁協は「刺網だけで3千トン。刺網としては過去最高ではないか」と話している。
羅臼漁協の天然は7月25日に始まったが、繁茂状況が悪く厳しい操業を強いられている。特に上側の繁茂が極めて薄く、下側は渚に偏重。「今までにないほどの繁茂状況」と話す着業者も多く、減産を見込む。
噴火湾の稚貝分散作業は、各地で仮採り(種採り)を終え、7月末から8月前半にかけ仮分散を計画している。付着量やサイズはおおむね例年並み。現時点の作業スケジュールは順調に進んでおり、9月以降、順次本分散に入る予定だ。
松前さくら漁協白神地区でマボヤ潜水漁を営む鳴海敦士さんは、水揚げの傍ら、町民中心に受注配達する「街売り」を行うなど、販売宣伝にも力を入れている。リピーターが多く、毎年新聞の折り込みチラシで漁期開始を周知。口コミで評判が広がり町外からの注文も獲得したことを契機に、遠方への鮮度保持対策として活魚タンクを導入した。また、SNSを活用して情報発信するほか豊洲市場にも出荷。「松前・白神産の知名度向上、販路拡大につながるよう発信力を高めていきたい」と力を込める。
留萌管内のエビかご漁は、ナンバンエビの減産傾向に苦戦を強いられている。増毛漁協はメスと小、北るもい漁協は中、小主体に1航海で1隻平均100~150箱の水揚げ。一方、浜値は中がキロ千円台後半、小小でも千円台と4桁を維持。薄漁を映し好値で推移している。
道南・本場折浜の促成は、おおむね順調に水揚げが進み、漁期終盤に入った。実入りは徐々に向上した一方、コケムシが大きく、すそ側中心に付着。毛(ヒドロゾア)の増加を警戒し、早めに揚げ終えた着業者もいる。
留萌管内の稚貝は、採苗器の付着がずれ込んだため、仮分散が遅れている。目合いの小さい1分のふるいでも抜け落ちる割合が多く、遠別漁協は21日時点で4軒が始めたものの、採苗器本数を減らしてスタート。新星マリン漁協は臼谷、鬼鹿両地区とも20日に始めたが、翌日には中断し26日に再開予定。北るもい、増毛漁協も成長待ちの状態で26日以降に開始する。
フクシマガリレイ株式会社などガリレイグループは15、16の両日、初のプライベート展示会「GALILEI EXPO 2021」を大阪市西淀川区のガリレイグループ本社ビルと、タカハシガリレイ株式会社の旧本社で開催した。食品工場やスーパーマーケット、厨房向けなどグループが提供するエンジニアリングを提案。タカハシガリレイは近日発売するフリーザーの最新モデルを初公開するなど業界注目の内容が詰まった2日間となった。
神奈川県内の漁協では、県水産技術センターの指導を受けながら、キャベツを餌として与えるムラサキウニの蓄養に取り組んでいる。7月上旬までに今シーズンの出荷を終えた。水槽を設けての陸上養殖では、「まだ検証、改善の余地はある」としながらも地域の特産化に向けて着実な一歩を刻んでいる。一方、海上養殖では水温変化の影響を直接受けることが大きく、出荷のタイミングで難航。身入りの不安定さもあり、蓄養の難しさに直面しているようだ。