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新聞記事

水産業向け一覧

掲載日:2024.08.26

ひと手間積み重ね、商品作り追求 ファンつかむ

阿久根産や小田原産が並ぶ売り場の一部


 神奈川県鎌倉市今泉台の鮮魚店「サカナヤマルカマ」は市内で最も高齢化が進行する郊外住宅街で従来近所に食料品の小売店が存在しなかった買い物先空白地域に昨年4月に開店。以来、「地域がつながるさかなの協同販売所」をコンセプトに、下処理などを徹底し、魚の個性を生かした食べ方を丁寧に伝え、地域住民だけでなく近郊や遠方からリピーターを増やしている。本紙記者が2日間の就業体験取材で、魚食普及の最前線を担う鮮魚店運営の深掘りを試みた。


掲載日:2024.08.26

枝幸マス小定置、カラフトマス皆無

水揚量が落ち込んでいるカラフトマス(8月20日、乙忠部地区)


 枝幸漁協のマス小定置でカラフトマスが激減している。1軒当たりの水揚げは21日現在で日量2~3尾と皆無に等しい状況。ここ数年低調に推移したが、あまりの少なさに着業者は環境変化への不安感を強めている。


掲載日:2024.08.26

道東サンマ、一斉操業で好発進も船間差・魚体やせ型主体


 道東沖のサンマ棒受網漁は16日から根室・花咲港を皮切りに水揚げが始まった。今年は公海操業で中・大型船の解禁日を例年より前倒しし、10日に小型船とともに一斉出漁。低調だった昨年に比べ好スタートを切った。ただ、船間格差があり、魚体も小ぶり傾向。水産研究・教育機構の長期予報では漁期を通した来遊量が「昨年並みの低水準」と示されており、今後の漁況が注目される。


掲載日:2024.08.26

南かやべ 定置でイワシ伸長、ニシンやサバも大幅増

水揚げが伸長しているサバ(8月22日、木直漁港)


 南かやべ漁協の主に定置で漁獲する魚種は、21日現在のまとめでイワシが数量、金額ともに昨年同期比4倍超と伸長。サバやニシンも水揚げを大幅に伸ばしている。イワシは数量が前年同期比4.4倍の7481トン、金額は4.7倍の3億8千万円、キロ平均単価は9%高の51円。サバは数量が61%増の1035トン、金額は38%増の6600万円、キロ平均単価は15%安の64円。ニシンは春主体の水揚げ。数量が2.2倍の2069トン、金額は2倍の7765万円、キロ平均単価は7%安の28円。


掲載日:2024.08.26

南かやべ漁協 促成、減産見込み

促成の荷揚げ作業(7月、大船漁港)


 南かやべ漁協のコンブは、天然・養殖合わせた全体の生産が昨年度実績(2565トン)を下回る見込み。水揚げの大半を占める主力の促成が昨年採苗が遅れたことに加え、1~2月には相次いでシケ被害に見舞われるなど苦慮。同漁協は「全体の計画数量2442トンから10%程度減る見通し」と示す。


掲載日:2024.08.26

網走漁協、昨年位以上に分散苦戦


 網走漁協の稚貝仮分散が8日に始まった。今年の採苗は、不調だった昨年以上に苦戦しており、計画粒数の確保が厳しい状況。ほたて養殖部会長の田村隆理事(第十八幸隆丸=14トン)は「希望的観測でも最終的な生産量は計画の6~7割」と見込んでいる。


掲載日:2024.08.26

棒2割高10キロ2万円-岩手干しコンブ初入札-


 岩手県産養殖干し(本干し)コンブの今季初入札会が9日、宮古市の県漁連北部支所で開かれた。県内4漁協が前年同期比2%減の155トンを上場。減産が計画される中、品質は上々で、主力の棒は同2割高の10キロ2万円前後で落札された。漁協別上場数量は重茂が同8%増の101トン、田老町が同17%減の50トン、小本浜が同35%増の4トン、田野畑村が同59%減の1トン。買受人は「実入り、色つやともに上出来。数は少ないが、モノは良い」と評価した。


掲載日:2024.08.26

宮城県予測 秋サケ来遊最低水準、前年度並みの1万尾


 宮城県水産技術総合センター(石巻市)は16日、2024年度の県内への秋サケ来遊数を1万尾と予測し、過去最低だった前年度並みにとどまる見通しを示した。海水温の上昇や資源量の減少が響き、最低水準からの回復は困難な状況だ。予測数量は沿岸漁獲と河川捕獲の合計で、シブリング法(前年の2年魚の来遊数から3年魚の来遊数を、前年の3年魚の来遊数から4年魚の来遊数を推定)に基づいた。7千尾~1万6千尾の来遊となる確率が約80%。沿岸漁獲から算出した23年度の平均目廻り(2.78キロ)で換算すると、24年度の予測重量は27.8トン(最少19.5トン~最多44.5トン)となる。


掲載日:2024.08.26

「水産の未来を創る」シーフードーショー盛況に


 第26回「ジャパン・インターナショナル・シーフードショー」(大日本水産会主催)が21~23日、東京ビッグサイトで開催された。「シーフードビジネス×技術革新で水産の未来を創る」をテーマに約630社が出展。国内だけでなく、海外からも多くの来場者が参集し、熱意に満ちた商談を繰り広げた。全漁連は会員8団体と合同出展し「プライドフィッシュ10周年」を来場者に訴求。消費拡大のための販路開拓につながる商談やPRを行った。青森県漁連は陸奥湾産ホタテや十三湖産シジミ、宮城県漁協はみやぎサーモンやワカメ製品を出品、試食提案には多くの人だかりができていた。


掲載日:2024.08.26

ホタテ輸出先多角化進む


 水産庁は、昨年8月下旬のALPS処理水海洋放出開始から約1年が経過するのに合わせ、ホタテの生産・輸出・消費状況をまとめた。輸出先の多角化が進んでいることを示し、昨年度懸念されていた在庫の過剰積み上がりはおおむね解消されていると認識。今後も国内消費の拡大や輸出拡大に取り組んでいくことが必要との見解を強調している。


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